中大杉並高校 音楽部

中央大学杉並高校の部活動のひとつ〈音楽部〉のブログです。

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2024年 CHIMERA GAMES Vol.9 5/19

2024-05-20 17:55:44 | 活動レポート

昨年の11月にお声がけをいただいたイベント"CHIMERA GAMES"に、3年生を中心とするバンド、メンバーが出演しました。

ご招待いただいたイベントは、「アーバンスポーツやカルチャーと音楽と食が一挙に融合するボーダーレスな世界観を描いた日本最大級の体験型フェス」とのこと。このフェスにて、プロのミュージシャンと交流する場を作るので、そこに軽音楽部の高校生が参加させたいので、どんな形があり得るのかを探っていきたいーーということで、弊部顧問にお声がけをいただいた次第です。

結果的には、既存バンド2バンドがオリジナル曲をいつもの合同ライブのように各2曲演奏させてもらい、その後、プロのミュージシャンと1曲セッションをして終える、という形に落ち着きました。

 

先日の早大学院でもそうでしたが、別に本校部員がセッションに慣れているなんていうことは全くなく、また、どういうパートのミュージシャンがどんな風に絡んでくるのか、どこまで要求できるのか、機材はどんな感じになるのか、そもそも事前に合わせることもなく一発勝負で成立するものなのかーーいろいろ見えないことがたくさんあり、こちらも主催者側も手探りの感じでしたが、本校が出演するMusic Athleticというステージの舞台責任者の方とのやり取りが始まったところで、ようやく具体的な形が見えてきました。(「Music Athleticステージmeets高校軽音」という場で何ができるか、アドバイスを求められつつも、あまり良い提案ができなかったというのが反省点です。)

セッションでは、RIZEをはじめとする様々なバンド・プロジェクトに幅広く参加しているスーパーベーシストKenKen氏が関わってくださるという話でしたが、さて、何をどこまで頼って良いのかも分からず、ここらへんも「こんな感じで本当に良いのだろうか。めんどくせーなって思われないだろうか。そもそもKenKenさんがセッションマスターだという理解で良いのだろうか?他にもっとふさわしい人が入っているっていうことはない?」などなど、不安が尽きず、正直どうなるのか「出たとこ勝負」でした。

結果的に、

・「丸の内サディスティック」を演る
・ボーカルは本校から2名
・ドラム・ギターは本校から1名
・ベースは本校から2名+KenKenさん(ただしウチの生徒2人が同時にベースを弾くことはしない)
・原曲通りの進行で歌終わりまで進めて、その後、KenKenさんにソロ回しを仕切ってもらう
・本校部員は8小節ずつソロを演る

あたりをこちらから提案し、先方からは「KenKenさん以外にMusic Athleticステージに出演したギター、バイオリン、キーボードの奏者が加わる」との提案をもらい、当日を迎えました。

 

そして迎えた本番、サウンドチェックもそこそこに始まったセッションですが、演奏自体も大人のミュージシャンの皆さんに引っ張ってもらい、後半のソロ回しもKenKenさんが楽しく回してくださり、非常に見ごたえのあるステージになりました。よく「ベーシストが一番の司令塔」だなんて言いますが、本当にそのとおりだなとしみじみ実感。

何よりも印象深かったのは、セッション前に演奏した本校の2バンドが、どうしたって「演奏させてもらってる」感が抜けないのと異なり、プロのミュージシャンが入るとそれがエンターテインメントになるという点です。本校のバンドだって、普段から頻繁に合同ライブに出演し、自己満足にならないよう経験を積んできています。おそらくそこらへんの高校生バンドよりはうまくやれていると思っています。ただ、それにしたって、もっともっとちゃんとエンタメしないといけないのだと強く感じ入りました。参加した部員らは、かけがえのない経験をさせてもらいましたし、見学に来ていた生徒も私自身も良いものを目撃しました。

さて、そういうわけで、予定していたステージは関係者の皆様の多大なるサポートのおかげで、成功裏に終えることができました。一方、私は朝からMusic Athleticステージだけではなく、CHIMERA GAMESというイベントに身を置き、我が家の長男といっしょにガッツリ遊ばせてもらうなかで、「今回中杉がやったことは、イベントの趣旨にしっくりマッチしていたとは言えなかった」という感想を持ちました。CHIMERA GAMESは未知のカルチャーとの出会いの場であり、気軽にそのカルチャーに参画できる場でした。スケートボードのエリアでは、別のステージに出演したらしい女子高生数名が、初めてのスケボーに挑戦していました。こういう「出会い」の場がCHIMERA GAMESなのだとするなら、もっとやりようがあったのではないか、と思うわけです。

CHIMERA GAMESというフェスを盛り上げる立場としては、役不足!先述のように、もっとお客さんを楽しませる術を身につけていかなければいけません。あるいは、タウンセブンのステージのように、来場しているちびっ子をターゲットとしたパフォーマンスをすることで、世代を越えて一緒に楽しむ場を作れたかもしれません。アーバンスポーツのような音楽以外の団体のパフォーマンスのBGMを担当するなんていうこともーーいや、それはちょっと実力不足かも…笑

逆に我々がこのフェスの中で「遊ばせてもらう」のだとするなら、「プロと1曲セッションをする」以上のミクスチャーがなければ、イベントの趣旨に適っているとは言えません。本校の生徒は一斉テスト直前、ということもあり気もそぞろで、他の団体の企画やパフォーマンスを十分に楽しんだとは言えません(上の写真、出番前の控室の様子)。また、あのセッションの時間以外で、他のコミュニティから「高校軽音」というコミュニティに参画してもらえたわけでもありません。せっかくミクスチャーの旗手であるKenKenさんと接点を持てたのに、ウチの出し物はまるでミクスチャー要素がありませんでした。「高校軽音」という音楽素人集団が、「音楽との出会い、触れ合う場を作る」のは、かなりハードルが高いのですが、もっと来場者といっしょに楽しめるようなやり方を考えるのは、(来年お誘いいただけるかどうかは関係なく!)今後の課題にしていきたいと思っています。合同ライブや高校生向けコンテストの場だけではなく、もっといろんな場に出ていきたいですね。




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日程:2024年5月19日(日)
企画:CHIMERA GAMES Vol.9
主催:一般社団法人 CHIMERA Union
共催:一般社団法人 東京臨海副都心まちづくり協議会
協賛・後援・協力:(略)
場所:CHIMERA GAMESお台場特設会場
   (青海臨時駐車場NOP区画)
時間:17:30〜16:00
出演:〈geluk〉〈affectea〉+スーパー・セッション(特別編成)
見学:有料(イベント入場料)

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