中大杉並高校 音楽部

中央大学杉並高校の部活動のひとつ〈音楽部〉のブログです。

活動内容やスケジュール、受賞実績などをご紹介します。

2023年 緑苑祭ふりかえり 9/16-17

2023-09-22 17:46:21 | 活動レポート

史上最長の持ち時間をいただい2023緑苑祭が終わりました。緑苑祭自体が良い文化祭だったのかどうかはわからないのですが(何も見ていない・聞いていないので笑)、音楽部にとっては間違いなく充実した文化祭でした。久々に「中杉音楽部」としてのカルチャーを存分に発揮できたな、という達成感があります。

 

音源提出〆切設定

例年、秋に部のオリジナルコンピアルバムをリリースするわけですが、その時期については生徒たちの意向を聞いて調整しています。文化祭までにリリースされることには意味がありますが、その分スケジュールはうんとタイトになります。

そんな中、59期生が選択したのは「8/31までに音源・ジャケ写・アー写・配信に必要なテキスト情報を揃える」というスケジュールでした。この夏、3年生は毎日ライブに出ているかスタジオに入っているか学校に来ているかーーという生活をしていました。夏休みらしいことなんて何一つしていないんじゃないかと思います。

RecやMixについては、3年生はもう何度か経験しているため、「手探り」とまでは言いませんが、それでもホイホイ音源が仕上がるレベルではありません。(主催者様には大変失礼な話なんですが、実はJYOJI-ROCKの決勝戦のまさにその日、自分たちの出演前後にスタジオで録音をしていた人もいたと聞いています。)

結果、alba5曲、MUSTCAT4曲、よるじおん4曲、Matroska3曲に加えて、3年ソロ曲1曲、3年企画バンド2曲、そして3年の作る緑苑祭テーマソング1曲ーー計20曲を録り切った(?)わけです。(ここに2年2バンド×2曲が加わります。)

一部、過去に録ってあったものもあったとはいえ、よくもまあこれだけのことをやったものです。(さすがに忙し過ぎて、一部ソロ曲が締切に間に合わなかったようですが。)世の中、もうこんなふうにガムシャラに部活ばかりをする時代ではなくなってきているのですが、こうやってやらされる形ではなく、脇目も振らずに一つのことに取り組めるのは高校時代ならではですし、なんなら附属高校生の特権でもあります。そして、この光景を私(顧問)は"尊い"と思っています。

 

音源の活用

実際には、色々と手違い・手直しがあり、配信サービス(BIG UP!)への登録が完了し、「あとは配信待ち」となったのが9月5日、一番早かったLINE MUSIC、Apple Music, TikTokは9月8日に配信がスタートしました。今の中杉生にとって一番「使い勝手」が良いのはInstagramだったのですが、そちらの配信スタートが9月12日でした。「一斉に配信スタート」という設定にすると2週間以上待つことになるのですが、主要なサービスが1週間くらいで配信を開始してくれるのなら、今後も「準備のできたサービスから順次スタート」の設定でいった方が良さそうです。

Instagramについては、配信された音源を各種投稿のBGMに設定できるため、部員以外の中杉生にも緑苑祭関連の投稿のBGMとしてテーマソングを設定してもらえたら…と目論んでいました。しかし、そもそもがInstagramを音無しで利用している人も多そうなので、翻って自分の投稿に「BGMを設定しよう」という発想にあまり至らないのかもしれません。せっかく「テーマソング」として制作しているわけなので、どのように全校生徒に浸透させていくのかは、ひきつづきの課題です。

また合宿の即席バンドで「超☆ダチョウ」というヘンテコな曲ができ、それが「せっかくだからRecしてアルバムに加えよう!」となり、「インスタで(BGM機能を使ってもらって)ダチョウダンスを全校生徒に流行らせよう」という企画までは良かったのですが、いろいろな準備に忙殺されて、具体的なアクションには至らずじまいでした(よね?)。「流行を作る(「バズ」を生み出す)」ということは簡単にできることではないので、今後同種のことに挑戦する価値は多いにありそうです。

その一方でMUSTCATの"Hey! Girl"ダンスについては、事前にレクチャー動画を作成し、YouTubeショートやInstagramで公開、これが一定の成果をみたように思います。「このバンドのライブを見にくると可愛いダンスをみることができて、なんなら一緒に楽しく踊れそう!」という期待が集客に繋がっていたように思えます。ここらへん(規模感は全然違いますが)「ジャンボリーミッキー」の流行に似ていますね。

音源が完成すると色々と映像をつけて動画作品を作ることができるのですが、MV的なものでいえばテーマソングのMV(9月12日公開)以外では、アルバムを紹介するトレーラー動画(9月11日公開)にとどまりました。他にもMVを作っているバンドがあったようですが、緑苑祭本番までには間に合わなかったようです。過去にも、素材は撮りきったものの、編集が完成せずに終わるパターンがありましたので、あまり期待せずに待つことにします。

また、数年ぶりにお昼休み中に、テーマソングを校内放送で流してもらうこともできました。加えて、放課後の下校時刻に合わせて「この音楽が終わるまでに校外に出てください」とテーマソングを何度か流しました。特に先生方を始め、耳障りに感じた人もいたかもしれませんが、これらのことを大らかな気持ちで受け止めていただけることは本当にありがたいことです。(特に地方の学校などでは、いまだに迫害を受けている軽音楽部も多くあると聞きます。そうした学校にしてみたら、生徒の自作の音楽を顧問の判断で勝手に校内放送で流すなんて、考えられないことでしょうね。)

 

機材設営について

コロナ禍によって、一度は音響機材設営全般のノウハウが(顧問以外から)失われたわけですが、ここへ来てようやくおおよそ「取り戻した」感があります。特に、視聴覚室については、結線からPAまで顧問がいなくても成立するところまできました。

一方の体育館は、いつもと異なる環境であり、顧問にしか見えていないことがあります。加えて、ここ数年はスタジオリバイバルさんに最初の設営とハウスチューニングをお願いしており、「保険」で色々なケーブル等をご用意いただいていたのですが、今年はそれもナシ。長年かけてとうとう完全に自前の機材で体育館の音響管理をすることになったのは良いのですが、どこか一箇所でも不具合があれば音が出なくなるのがこの世界。やはり不安はあります。そうした不安を「先回り」して顧問があれこれと気を回しているのが現状です。ここのところをもう少し部員が「石橋を叩く」ようになると良いな、というところです。

デジタルミキサーについては、コロナ禍以前は覚える気がなかったのですが、もう現役部員が3年で覚えるべきことが多くなり過ぎており、ある程度顧問が把握せざるを得ない状況です。それにしては顧問の知識が"まだら"過ぎるのが問題です。

現場での音作りに関しては、緑苑祭中は完全にコーチにおまかせしています。特にEQを軸にした音作りについては、それらを聞き分ける耳と経験がないとどうにもなりません。(ギタリストはずいぶんアンプレベルでコーチにEQ調整をしてもらいました。)ただ、今年は多少なりともミキサーや音の流れの「仕組み」の部分で顧問がバックアップできる場面があり、自信がついた瞬間となりました(笑)。

 

そして、ライブ

2日間、特に3年生は魂のこもったライブをしていました。本番直前には、「自分たちの"引退"に酔って、自分たちの感動のためにライブをするのではないか」という懸念が生じ、顧問&コーチが釘を指す場面もありました。その甲斐あって――かどうかは分かりませんが、3年生バンドそれぞれが、それぞれの個性とエンタメ力を発揮して、結果的に非常に良いライブをしていました。(ステージ上の演出はキャッピキャピなのに、それをみて仲間や家族が泣く――という光景があちこちで見られたがのが何よりの証拠です。)

 

3年生は夏休みのはじめから、終始突っ走り続けた2ヶ月でした。おかげで充実した緑苑祭になりました。ただ、それだけに、文化祭が終わったと同時に大半の部員が体調不良に陥ってしまったのは、大きな大きな反省点です。

 









 


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