てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その4

2016-03-04 | アメリカ 犬 & 動物事情

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その3
からのつづきです。

原文:「Adopt a Dog With a Southern Drawl

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動物たちの救出と輸送が増える中、
レスキュー活動は適切なプロセスで、
最善化させなければいけません。

実は犬を救出、輸送する団体の多くが
動物たちの移住に真摯に向き合い尽力している一方、
病気であったり、未ワクチンの個体を運輸したり
未不妊手術の犬や猫をネットのオンライン上で売買し
他州へと輸送している人間もいます。

そのような人間たちのせいで
シェルターやレスキューグループと連携して
しっかりした救出活動をしている団体が
ダメージを被ることもあるのです。

(上記のような健全でない犬や猫を輸送する人間のせいで)
北東部コネチカット州やマサチューセッツ州などは
他州から輸送されて来る動物の数に厳しい制限を設けています。
また、いくつかの自治体は
他州からの動物受け入れ自体を禁止することも検討しています。

The National Federation of Humane Societies」は
シェルターからの動物救出と輸送については(個人ではなく)
自治体が運営するシェルター、もしくはレスキュー団体などの
非営利団体が行う事が好ましいという
ガイドラインを発表しています。

輸送される犬が健康であるという証明がされていて
攻撃性がないこと、狂犬病のワクチン接種、
伝染病に罹患していないと言うことも前提です。
そしてマイクロチップなどの身元確認のIDと、
不妊手術は輸送前に済ませるのが理想とされています。

輸送される保護犬たち(拝借画像)



先に紹介した「P.E.T.S.」などのレスキュー団体では
さらに規制が強化されていています。

犬は10週齢以上、パルボウィルスやジステンパー、
ケンネルコフなどの伝染病に罹患していないかの確認のため、
キルシェルターから引き出して運輸するまでに
2週間と言う期間を設けています。

また輸送時には犬のケージを清潔に保ち
道中は(各所で)ボランティアによる犬たちのトイレ、
散歩も行っています。
犬や猫の輸送に関して上記のいくつかの規則を
州法に採用している州も4州あります。

レスキュートラック(拝借画像)



犬や猫の「避妊と去勢手術」が当然のこととなる日まで
南部州のシェルターでは多くの犬たちが殺処分され続けると言う事実。

キルシェルターから犬を救い出す人たちは
金銭的なことや輸送に使う車のスペースやケージの空き、
どれぐらいの里親が現れて貰ってもらえるかの予測、など
日々「どの犬を救って、どの犬を置いていくか」と言う
非常に苦しい選択をしなければいけないのも現状です。

最後に筆者は

「私はランドンが(上記のような)悲しい選択の中にいたことを
痛いほど感じています。
でも今の彼は… 私の横にあるカウチに寝そべって
晩ごはんは何かな~と考えているんですけどね」

と言う締めくくりでコラムを終えています。

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち 
動画&あとがき
」へつづく