アメリカ動物福祉団体
The Humane Society of the United States
通称 HSUS のサイトからです。
2016年3月3日、
アメリカ南部アーカンソー州マディソン郡の パピーミルから
295匹の犬が救出 されました。
以下、HSUS の CEO Wayne Pacelle氏 のブログ
「A Humane Nation」より。
HSUSが、現地の当局や警察と協力して
このパピーミルに踏み込んだところ、
現場は犬の死骸や骨が転がっていたり、
死んだネズミとケージに入っているミイラ化した犬など
地獄絵図のような状態だったそうです。
かろうじて生きている犬たちも
狭いケージに閉じ込められて糞尿にまみれ、
また病気であったりとコンディションは最悪でした。
現在127件のライセンスを持っているブリーダーが
アーカンソー州に存在していますが、
未登録のブリーダーも多く存在しています。
しかしアーカンソー州は犬の繁殖業者への規制がとても緩く
パピーミルの温床になっているようです。
(アメリカは州によって法律が異なります)
上記のようなひどい状態にあっても
田舎で人目につかない場所で繁殖業を行っている業者が多く
今回のように最悪の状態で発見されてしまう、
と言う結果にもなっています。
Photo by Brandon Wade/AP Images for The HSUS
そしてこのような悪徳繁殖業者が
ペットショップに子犬を卸したり
オンラインで販売しているのが現状です。
アメリカの場合、ペットショップやオンラインで子犬を買うと言うことは、
このような悪徳ブリーダーに加担していることになります。
日本でも言えることかもしれませんが、
需要があるからこのような業者がのさばるのであって、
「純血種でなければ」と言う風潮、
「血統書」や「流行りの犬種」を
求める消費者が多いのも問題ではないでしょうか。
ペットを迎える時は本当によく考えて頂きたいと思います。
以上