てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その3

2016-03-03 | アメリカ 犬 & 動物事情

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その2
からのつづきです。

原文:「Adopt a Dog With a Southern Drawl

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2011年、アメリカ動物虐待防止団体 ASPCA
収容の余裕が無いシェルターから犬や猫を引き出し
里親縁組の需要がある州や町に輸送、
新しい飼い主を探す「Relocation and Transport Program
と言うアダプション活動を開始しています。

また北東部ニューヨーク市のロングアイランドを拠点とする
アメリカ最大のノーキル犬猫保護団体
The North Shore Animal League America」では
他のシェルターやレスキュー団体と協力して
南部州のシェルターから犬を引き出しニューヨーク州へ輸送、
2013年には5000匹以上の子犬を含む
6672匹をレスキュー

新しい飼い主と里親縁組させています。

The North Shore Animal League America
アダプショントラック(拝借画像)



一方で南部現地でも北東部のレスキュー団体と連携して
ボランティアする人たちも多く、フェイスブックや
Petfinderなどに犬や猫の里親募集の写真を掲載したり
里親が決まるまでの一時預かりなどもして、
殺処分から救い出そうとする人もいます。

ニューヨーク市ブルックリンのレスキュー団体
Badass Brooklyn Animal Rescue」は
少ない資金ながらも南部現地のボランティアの人たちと協力して
3年で1200匹の犬を
南部のハイキルシェルターから救い出しています。

ハイキルシェルター 犬や猫の殺処分を高率で行うシェルター
ノーキルシェルター 犬や猫の殺処分を行わないシェルター


また南部テネシー州を拠点に活動している「P.E.T.S. 」は
南部7州のシェルターから週に一度犬たちを引き出し、
専用のトラックで北東部のニュージャージー州、ペンシルべニア州、ニューヨーク州、
コネチカット州を含むニューイングランド地方の各州に輸送しています。
この10年間で5万匹以上の犬を救いました
(※2016年現在では 6万2474匹以上となっています)



P.E.T.S.
アダプショントラック(拝借画像)



このようなレスキュー活動は南部の州にとってはもちろんですが
北東部の州のためにもなります。

シェルターや保護団体に欲しいと思わせる犬が多くいることで
パピーミルや悪徳ブリーダーと繋がるペットショップ に対抗、
人々の意識をペットは「買う」のではなく「保護する
と言う方向へ導くことができるからです



アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その4」へつづく