てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その2

2016-03-02 | アメリカ 犬 & 動物事情

アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その1
からのつづきです。

原文:「Adopt a Dog With a Southern Drawl

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アメリカではこの10年(2016年現在ではプラス2年ほど)、
収容しきれず定員オーバーになった南部の州のシェルターから
何十万頭もの犬たちが救い出され
北東部の州へと輸送されています


2005年に南部を襲った「ハリケーン・カトリーナ」で
25万匹のペットが取り残されるなどの被害に遭ったことを機に、
ペット救済時の輸送に必要な施設が導入されたことも
輸送の手助けになっています。

アメリカでは年間 300万頭~400万頭の犬や猫が
シェルターで安楽死と言う名の殺処分されている
のですが、
特にペットたちを獣医に診せる経済的な余裕がない、
不妊手術費の負担が困難な 貧困層エリア
殺処分の比率は突出して高くなっています


※以下の地図↓は2009年度の国勢調査で
アメリカの州別に見る貧困の割合です。

青色が濃くなるほど
州内における貧困家庭の率が高くなるのですが、
バージニア州から上の南部3州を除いて
多くの南部州で16%以上と高率になっています。




南部の州、特に田舎の地域では
不妊手術をしていない犬たちが徘徊していることも多く
外では犬をリードに繋がなければいけない
と言う州法や条例も強化されていません。

そしてそのような地域でのシェルターでは
犬や猫の収容がいつも満杯で空きの余裕がなく
殺処分率は50%~95%にも上ります

拝借画像



犬や猫の不妊手術も比較的安価で
増やさない事を意識した北東部州でなら
アダプトされるであろう健康な犬たちや子犬までもが
南部の州では日常的に殺処分されています。

※「ROAD TRIP HOME ANIMAL RESCUE INC」によると
深南部のジョージア州では
年間30万頭もの犬や猫たちが殺処分されています。


アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その3」へつづく