窓に映った部屋 

小さい頃、叱られては、窓に映った部屋に逃げたいと思っていました。同じ部屋なのに別世界に見えて。

子供の頃の空想

2004-05-04 12:58:26 | 日記(カテゴリ外)
春の強風によせて、子供の頃の空想遊びを書いてみたい。

○近所のお姉さんに偶然教わった遊び。

風が強くて、雲の流れが速いときに、
ブロック塀などによじのぼる。傍らに電信柱があるとさらに良い。
雲の流れの進行方向の逆の空を見上げる。
すると、あら不思議 空が海にみえて、気分は大後悔、ちがった
大航海。

電信柱はマストの代わり。え、空が海なら、マストが逆向きぢゃないかですって。まあまあ、それはパラドックスというかマラドーラというか…



○自分で発見した遊び。「シルクロードごっこ」

雨が降って、小学校の校庭に大きな大きな水たまりが10個くらいできたときの遊び。あまり寒くない日がベター。

水たまりだらけで、サッカー部や野球部のお兄さん達も校庭によりつかず、お姉さん達も校庭に興味ナシの日、校庭はアナタだけのもの。
想像力を働かせれば、荒涼とした校庭は、砂漠に見えないこともないでしょう?水だらけだけども。

そしてアナタは校庭の入り口から対角の鉄棒コーナーまで、靴をぬらさないように、ぬかるんだ道をゆかねばならぬのです。

もちろん、めずらしい貝殻や絹の反物を背負って。長靴厳禁。BGMは喜多郎の「シルクロード」のテーマ。チャララ、チャララ、チャラ ラーラ ラララ…  シンセサイザーの人工的で、どこかクラシカルな音が聞こえてくる。

なんかNHKが壷を17年間も返していなかったというニュースがヤフーで出ていたが…

ところで、校庭の真ん中で足の踏み場がなくなってしまったら、周囲の水たまりとか校舎を見まわし、悠久の思いに心をひたして2分休む。(ちなみに校舎は蜃気楼。)これが、うそっこでは一晩泊まったことになるのです。

で、なんとか道をみつけて鉄棒に辿りつけたら、鉄棒に宿る「シルクロード様」に祈りをささげます。神だったのかよ。そうです、神だったのです。「シルク」の意味も「ロード」の意味も知らなかった頃のおはなし。






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