仕事が終わって、日曜の重要イベント(自分の実家に(未来の)義父を招く―しかも初対面)
の準備のため実家への道を急いだ。
そのとき、私はいま何に向かって走ってるんだろう、と、ふと思った。
昨年の、ちょうど今頃に買った赤いカバンを右手でつかんで、
黒い大きな三角トートバッグを肩にかけて、
下はジーンズ、上は白いスプリングコート
茶色の皮ヒモ靴、左手にクラン○ーキッズで走ってる。
これが、今の私の精一杯の姿だな。
そう、一人で納得しながら踏み出す足に力をこめた。
実家に着いて、おしゃべりをしたいだけして、
ひと息ついて、いきなりわかった。
私は、まだ見てない自分に向かって走っていたんだ。
思い描いたこともない自分を見たくて。
十年先も、この赤いカバンを忘れないような気がする。
の準備のため実家への道を急いだ。
そのとき、私はいま何に向かって走ってるんだろう、と、ふと思った。
昨年の、ちょうど今頃に買った赤いカバンを右手でつかんで、
黒い大きな三角トートバッグを肩にかけて、
下はジーンズ、上は白いスプリングコート
茶色の皮ヒモ靴、左手にクラン○ーキッズで走ってる。
これが、今の私の精一杯の姿だな。
そう、一人で納得しながら踏み出す足に力をこめた。
実家に着いて、おしゃべりをしたいだけして、
ひと息ついて、いきなりわかった。
私は、まだ見てない自分に向かって走っていたんだ。
思い描いたこともない自分を見たくて。
十年先も、この赤いカバンを忘れないような気がする。