窓に映った部屋 

小さい頃、叱られては、窓に映った部屋に逃げたいと思っていました。同じ部屋なのに別世界に見えて。

「性別」フォルダ

2005-04-08 20:14:54 | ライフ・哲学系
引越の準備中に
本棚から薄っペらい投げ込みファイルフォルダ
(ポリプロピレン?のような素材の70円くらい
で売ってるやつに、仕切りタブがついたもの)
が出てきた。
ブログを始める前、自発的にエッセイを書いて
投げ込んでストックしていこうと考えて用意したものだ。

四つほどタブがあって、カテゴリ名が書き込まれている。

「国語に関すること」

「性別」

「その他」

「備考」


…性別? 一瞬、一年前の自分が考えたことがわからず、
手も頭も止まってしまった。

そして思い出したのだ、ついこないだまで
それが自分の中で相当根を張った問題だったことを。

自分が女であること、女は非理知的といわれがちであること、
女は地面にペタリと座りこんだらいけないこと
女はミニ裁縫セットとコンパクトを常に持ち歩くことを期待されること
女の友情は儚いこと
女は三界に家がないこと
顧客に電話で「女じゃハナシがわからない、男性を出して」
と言われること
などなど

こういったことが、思考の爪先をひっかける糸だった

今では「まるで嘘のように」女としての自分を当然として受けとめている。