少し変わった呉須赤絵の大皿です。
径 33.0㎝、高台径 16.2㎝、高 7.2㎝。中国、明時代末期。
天下一、印判、文字の要素を盛り込んだ、サービス満点の大皿です。
中央に「天下一」、その周囲に干支らしき文字が赤色で書かれています。
しっかりとした印判が4個。
その間に文字紋が描かれていいます。
「乾坤気象」
乾坤・・・天地、気象・・・宇宙の根源
気宇壮大な大皿です。
「気」の文字の中に、またも小さな印判様の模様を発見しました。いたずら?描き損い?遊び?先々回のブログ、呉須赤絵*印判手仙境楼閣山水図大皿に続いての発見です。ということは、ひょっとして、これは印判手の大皿に特有の一種の印鑑のようなものかもしれません。
高台内は、黒褐色の胎土がほぼ露出しています。
そこに、陶工の手指の跡がついています。まるで、手形です。それを、四百年近くたった今、私が手にとっているのですね。時空を超えた中国陶工との対話(^.^)
すばらしい美術館ですね。
これだけの品を使って喫茶するなんて、信じられません。しかし、これが品物の本来の姿ですね。
総てを寄付された木村さんの志が後世にまで受け継がれているのがすごいと思いました。
美術館の鏡です。
是非とも訪問したいです。
ずいぶん個性的な大皿でしたので印象深く頭に残っていました。
勿論、この大皿にもお菓子が盛られて出されました。
隣の呉巣赤絵鉢もちゃんと菓子器として出されていました。
この美術館では楽15代のお茶碗が揃っています。
他にも国宝級のお道具が惜しげもなく出されますので、
遅生さんにもお勧めの所です。
ただ、雪国ですので3月まで冬期は休館です。
で、ブログを拝見しました。
木村茶道美術館の写真にあった大皿、今回の品とほとんど一緒ですね。驚きました。もう一つの呉須赤絵の鉢は菓子器として写真がのっていました。大皿の方も菓子器として使われていたのでしょうか。
新潟にある木村茶道美術館は、国宝級のお茶碗などのお道具でお茶を振舞ってくれます。
この大皿に似た菓子皿を拝見したことがあります。
ブログにアップ(以前の記事)してありますので、ご覧頂けますと嬉しいです(^_-)-☆
記念に一個残してあります。
また、いずれ、私の失敗シリーズに出します(^^;
大皿で高台内が広大なので、手に載せて運んだのでしょうね。ゴツい手指です(^.^)
昔、地元の骨董入札会でこういった感じの品を見かけましたが
何せ図録で見たことしかなかったもんで、「これは手を出してはアカン」と思ったものでした
それにしてもこれだけの呉須赤絵大皿があるとは、さすがに故玩館です
時間ができたら是非現物を見に参上したいです。
一体、何点所蔵されているのでしょうか、、、?
これだけの数を集めるに際しては、資金もそうですが、相当に勉強もされたのでしょうね(^_^)
「小さな印判様の模様」が描かれているものを、私も見たような気がします、、、?
ほんと、どんな意味があるのでしょうね。これも、興味がありますね(^_^)
これまた、大きなクッキリとした手指の跡ですね。
まるで、手形ですよね(^-^*)
指2~3本の跡というのが普通ですが、こんな手形のような指跡は初めて見ました(^_^)