遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

ガラス27 ガラス急須

2021年02月27日 | ガラス

このところ、バタくさいガラスが続きましたので、今回は口直しに、素ガラスです(そんな言葉はないのですが(^^;)

透明ガラス、これもおかしな日本語、正確には、無色透明ガラスの急須です。

いずれも日本製、ちゃんとお金を払って入手した物です(^.^)

 

右:最大幅 14.6㎝、高 10.7㎝。大正ー戦前。

左:最大幅 11.6㎝、高 8.3㎝。現代。

 

大型急須、もしくは、水注といったところです。

 

取手が洒落ています。

 

上端は切り離したままでギザギザです。

注ぎ口も切り離したままです。

口縁は簡単になますことができるはずですから、意図的にそのままにしてある?

 

底が少しくぼんでいます。その分、安定感があります。

注ぎ口の接合も非常に滑らか。

 

写真では小さく見えますが、かなりの容量です。

5、6人分のお茶なら楽勝です。

 

 

もう一つは、小さな急須です。

 

 

先の急須と異なり、全部の面が滑らかに処理されています。

 

茶こしもガラスでつくってあります。

ただ、穴が大きいので、すり抜けるお茶の葉もけっこうあります(^^;

 

蓋の中央には、空気抜きの穴が。芸が細かい(^.^)

 

一人ひそかにお茶を愉しむにはうってつけかもしれません。

 

素ガラスの急須、いわばスッピン。全部が丸見えなのでごまかしがききません。良いお茶葉を用意しておかねば(^.^)

 

 

 

 


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6 コメント

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遅生さんへ (Dr.K)
2021-02-27 10:27:52
私が昨日紹介しましたそば猪口の口縁のギザギザは、後世に付けられた傷のようですが、この大きいほうの素ガラスの急須のギザギザは、製作段階から付けられたもののようですね。
陶磁器では、後世になってからギザギザの傷を付けられますが、ガラスでは、全体が割れてしまって、このような傷を付けることは難しいですものね(^_^)
変化を持たせて芸術的に見せるために、故意に、ギザギザに作ったのでしょうか、、、(^-^*)

最初見たとき、一旦、別な急須でお茶を作り、それをこれらの急須に移し替えるものと思いましたら、最初から、茶葉を入れてお茶を出すんですね。
確かに、そうなると、良い茶葉を用意しないといけませんね(^_^)
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Dr.Kさんへ (遅生)
2021-02-27 12:49:28
キズはバカにできませんね。ギザギザには情報が詰まっていますから。

このガラス急須の切りっぱなしについては、よくわかりません。切り口を滑らかにするだけなら、加熱すればいいので素人でもできます。
おれはこれだけスパッと切れるんだぜ、という所を見せたかったのでしょうか。職人のプチ自慢(^.^)
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透明なガラスはいいですね! (highdy)
2021-02-28 11:11:14
透明なガラスは、お茶、紅茶などで具合が判ってとても便利です。
我が家でも殆どガラスの急須や専用の日本茶・紅茶のフィルタ付カップ(ワンカップティーメーカー)を人数分 Amazonで購入して使っています。
この急須の場合、大きめのバグフィルターにゆったりと日本茶・紅茶・麦茶を入れて使うといいですね。
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highdyさんへ (遅生)
2021-02-28 12:46:51
highdyさんのところは、透明ガラスでお茶ですか。
割れやすいガラスですから、おのずとゆっくり、まったりとなりますよね。
こういうコロナの時代には、ガラスを見直したいです。
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初めてでした! (ダム)
2021-03-04 07:06:09
遅生さん、おはようございます。
またまたびっくりです!ガラスの急須。
当時、焼き物の急須もおそらくあったはず…。
そのような時、あえてガラスで急須をこしらえてみようと思った匠の心意気、勝手に想像してしまいました。
それにしても、遅生さんのコレクション、無限大って感じです!
故玩館にお邪魔したら、1日じゃ済まなさそうです(^^)
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ダムさんへ (遅生)
2021-03-04 11:51:46
明治以降、できるならなんでもやってやろうの精神から、いろいろなガラス製品が作られたのだと思います。ガラスの硯まで作っていたそうですから。
ガラス急須自体は、比較的多く残っていますし、今も作られています。中身が見えて、話がはずみます。
故玩館には、何でもありで、いろんな品が所狭しと置いてあるので、全部見ると頭がぐらぐらしてきて非常に疲れます。最低2回のティーブレイクが必要です。一番粘った人で6時間(^.^)
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