このところ、バタくさいガラスが続きましたので、今回は口直しに、素ガラスです(そんな言葉はないのですが(^^;)
透明ガラス、これもおかしな日本語、正確には、無色透明ガラスの急須です。
いずれも日本製、ちゃんとお金を払って入手した物です(^.^)
右:最大幅 14.6㎝、高 10.7㎝。大正ー戦前。
左:最大幅 11.6㎝、高 8.3㎝。現代。
大型急須、もしくは、水注といったところです。
取手が洒落ています。
上端は切り離したままでギザギザです。
注ぎ口も切り離したままです。
口縁は簡単になますことができるはずですから、意図的にそのままにしてある?
底が少しくぼんでいます。その分、安定感があります。
注ぎ口の接合も非常に滑らか。
写真では小さく見えますが、かなりの容量です。
5、6人分のお茶なら楽勝です。
もう一つは、小さな急須です。
先の急須と異なり、全部の面が滑らかに処理されています。
茶こしもガラスでつくってあります。
ただ、穴が大きいので、すり抜けるお茶の葉もけっこうあります(^^;
蓋の中央には、空気抜きの穴が。芸が細かい(^.^)
一人ひそかにお茶を愉しむにはうってつけかもしれません。
素ガラスの急須、いわばスッピン。全部が丸見えなのでごまかしがききません。良いお茶葉を用意しておかねば(^.^)
陶磁器では、後世になってからギザギザの傷を付けられますが、ガラスでは、全体が割れてしまって、このような傷を付けることは難しいですものね(^_^)
変化を持たせて芸術的に見せるために、故意に、ギザギザに作ったのでしょうか、、、(^-^*)
最初見たとき、一旦、別な急須でお茶を作り、それをこれらの急須に移し替えるものと思いましたら、最初から、茶葉を入れてお茶を出すんですね。
確かに、そうなると、良い茶葉を用意しないといけませんね(^_^)
このガラス急須の切りっぱなしについては、よくわかりません。切り口を滑らかにするだけなら、加熱すればいいので素人でもできます。
おれはこれだけスパッと切れるんだぜ、という所を見せたかったのでしょうか。職人のプチ自慢(^.^)
我が家でも殆どガラスの急須や専用の日本茶・紅茶のフィルタ付カップ(ワンカップティーメーカー)を人数分 Amazonで購入して使っています。
この急須の場合、大きめのバグフィルターにゆったりと日本茶・紅茶・麦茶を入れて使うといいですね。
割れやすいガラスですから、おのずとゆっくり、まったりとなりますよね。
こういうコロナの時代には、ガラスを見直したいです。
またまたびっくりです!ガラスの急須。
当時、焼き物の急須もおそらくあったはず…。
そのような時、あえてガラスで急須をこしらえてみようと思った匠の心意気、勝手に想像してしまいました。
それにしても、遅生さんのコレクション、無限大って感じです!
故玩館にお邪魔したら、1日じゃ済まなさそうです(^^)
ガラス急須自体は、比較的多く残っていますし、今も作られています。中身が見えて、話がはずみます。
故玩館には、何でもありで、いろんな品が所狭しと置いてあるので、全部見ると頭がぐらぐらしてきて非常に疲れます。最低2回のティーブレイクが必要です。一番粘った人で6時間(^.^)