遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

今年も栗きんとん、手づくりvs.銘店*味較べ

2023年10月09日 | 故玩館日記

猛暑の夏がようやく終わったと思ったら、いきなり秋真っ只中。

今年も、姉から栗の差し入れ。

栗おこわと栗きんとん。

いつもながらのボリュームです。

まずは、栗おこわから。

能登半島の上げ浜塩もついてました。

パラパラと振りかけていただくと、栗ともち米の甘さが一層引き立ち、おいしくいただきました(^.^)

で、次は食後のデザートへ。

今日は豪華に栗きんとんで行きましょう(^.^)

と思ったところへ、別口からの差し入れ。

こりゃあ、またまた、栗きんとんの可能性大

やっぱり、そうでした。

今や全国展開の東濃、恵那川上屋。

一個ずつ紙に包まれ、きっちりと包装されています。

かたや、クッキー皿の上にのって透明パックに輪ゴム止め(^^;

季節ものですから、これまでも、栗きんとんのニアミスはありました。この間もらった物の方が美味かったかなあ!? 味の感覚は本当に微妙です。数日経つとあいまいになって確かなことは言えず、何となく割り切れない気持ちでいました。

今回のようにほぼ同時ということはレアもレア、大レアケース。これはもう、食べ較べをするほかはありません。

まずは冷徹に科学者の目で重さを測定(大げさ(^^;)

手作り品が4割ほど重い。やはり、ボリュームの姉(^^;

いよいよ、味くらべです(大げさ(^^;)

先入観を排するため盲検(またまた、大げさ(^^;)

目をつぶって、二つの皿を交互に10回ほど動かせば、もうどちらがどちらかわかりません。

そして、まず、一方を口へ。甘みと旨みが口の中で広がります。滑らかな感触も栗きんとんならでは。

一年ぶりの味を堪能したところで、もう一つをほうばります。これも美味い。でも・・・・何かが少しちがう・・・甘みが少ない・・・口の中で、耳から鼻側へ、栗のほのかな風味がフッと抜ける。

神経を集中して味わってみると、きんとんの中の栗の粒々を噛んでいる時、特に風味を感じるのです。以前、みょうがぼちを紹介した時も、ソラマメ餡の粒々が決め手だと書きました。売っている品は、どうしても擂り潰しすぎてしまう。同じように、栗きんとんでも、滑らかななかにある栗の粒が大切なようです。生地と粒の絶妙のバランス、これは芋きんとんには無い要素ですね。みょうがぼちや栗きんとんのような、もともと家庭のおやつであった食べ物は、ツブツブが命。作り手の匙加減が一番効いてくるところです。

もう、お分かりですね。つたない味較べではありますが、姉の栗きんとんに軍配が上がりました。

考えてみれば、売り物の場合、甘みは少しきつめの方が持ちがいい。全国展開ともなると、最低数日の時間が必要です。実際、脱酸素剤入りできっちりと包装されて、3日間の消費期限でした。

姉の方はというと、さしたる距離(時間)でもないのに、保冷剤入りで持ってきてもらいました。

にわか仕立ての味のソムリエからひとこと。

栗きんとんは鮮度とツブツブが決め手

 

 

 

コメント (18)
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