遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

見台4.寝ながら読書スタンド

2022年04月02日 | 能楽ー工芸品

能の見台は先回で打ち止めだったのですが、「ん?見台!他にも?!」とガラクタ好きの直感が、ほころびた記憶を呼び覚ましました。

で、例によってあちこち探し回り、ついに発見!

能とは全く無関係ですが、こんな品もあったのかと。

段ボール箱に入ったままになっていました。「読書スタンド R5505」と書かれているのみで、会社や製造年月日などは不明です。中に入っていたパンフレットからすると、昭和40、50年代の品でしょうか。

パンフレット一枚を手にもち、10分ほどで組み立ては完了しました。

おお、これこれ。

その昔、「こんなのがあったらいいなー」という少年たちの夢をかなえたような品物です。

現在、この手の品は、フリーアームが主流です。が、夢少年たちは当時、あちこちがコキコキと動く、このメカに陶酔したのです(^^;

そんなわけで、とにかく可動部が多い。主なものだけで5カ所、細かなものも含めれば、10カ所以上が動きます。

それだけ複雑で、使いこなすには慣れが必要です。

特に難物は、本のセッティング。

上の写真の向こう側に本を開いて置き、受台をスライドさせ、本の高さに合わせます。紐で本の中央を押さえつけ、端を留めます。そして、本の4隅をページ押さえで押さえます。

受け台の長さと角度の調整。

アームの角度の調整。

アームの長さの調整。

 

1時間余も格闘して、やっと出来上がりました。

 

パンフレットでは、昭和のおねえさんが、楽しそうに読書をしています。

 

ならば私も、実地体験(^.^)

漂うは、一抹の寂寥感?

それとも年老いた読書人の諦観か?(^^;

コメント (13)
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