能の見台は先回で打ち止めだったのですが、「ん?見台!他にも?!」とガラクタ好きの直感が、ほころびた記憶を呼び覚ましました。
で、例によってあちこち探し回り、ついに発見!
能とは全く無関係ですが、こんな品もあったのかと。
段ボール箱に入ったままになっていました。「読書スタンド R5505」と書かれているのみで、会社や製造年月日などは不明です。中に入っていたパンフレットからすると、昭和40、50年代の品でしょうか。
パンフレット一枚を手にもち、10分ほどで組み立ては完了しました。
おお、これこれ。
その昔、「こんなのがあったらいいなー」という少年たちの夢をかなえたような品物です。
現在、この手の品は、フリーアームが主流です。が、夢少年たちは当時、あちこちがコキコキと動く、このメカに陶酔したのです(^^;
そんなわけで、とにかく可動部が多い。主なものだけで5カ所、細かなものも含めれば、10カ所以上が動きます。
それだけ複雑で、使いこなすには慣れが必要です。
特に難物は、本のセッティング。
上の写真の向こう側に本を開いて置き、受台をスライドさせ、本の高さに合わせます。紐で本の中央を押さえつけ、端を留めます。そして、本の4隅をページ押さえで押さえます。
受け台の長さと角度の調整。
アームの角度の調整。
アームの長さの調整。
1時間余も格闘して、やっと出来上がりました。
パンフレットでは、昭和のおねえさんが、楽しそうに読書をしています。
ならば私も、実地体験(^.^)
漂うは、一抹の寂寥感?
それとも年老いた読書人の諦観か?(^^;