銅赤ガラスの切子皿です。
ガラスの赤色は、主に、銅によるものと金によるものがあります。
ルビー色の金赤に対して、銅赤は少しにぶい赤色です。
一般の品には、銅赤が多く使われています。
径 16.0㎝、高 3.3㎝。 昭和。
6枚とも、同じ大きさ、同じ模様なのですが、色合い、特に赤の濃さが微妙に異なります。
透明ガラスの上に、銅赤ガラスを被せる時、厚さが少しずつ変わるのでしょう。
切子は、裏側に施されています。
職人の技には感心させられます。
ちなみに、大橋巨泉の祖父、大橋徳松は腕の立つ切子職人でした。
金赤ガラスに比べて、地味な銅赤ガラスですが、光をひろってみると、切子の和模様が、控えめな赤とマッチしていることがわかります。
故玩館の食器の中では、夏に出番の多い皿です。