遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

ガラス4 銅赤切子皿

2020年08月23日 | ガラス

銅赤ガラスの切子皿です。

ガラスの赤色は、主に、銅によるものと金によるものがあります。

ルビー色の金赤に対して、銅赤は少しにぶい赤色です。

一般の品には、銅赤が多く使われています。

 

     径 16.0㎝、高 3.3㎝。  昭和。

 

6枚とも、同じ大きさ、同じ模様なのですが、色合い、特に赤の濃さが微妙に異なります。

透明ガラスの上に、銅赤ガラスを被せる時、厚さが少しずつ変わるのでしょう。

 

切子は、裏側に施されています。

 

 

職人の技には感心させられます。

ちなみに、大橋巨泉の祖父、大橋徳松は腕の立つ切子職人でした。

 

金赤ガラスに比べて、地味な銅赤ガラスですが、光をひろってみると、切子の和模様が、控えめな赤とマッチしていることがわかります。

故玩館の食器の中では、夏に出番の多い皿です。

 


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅生さんへ (Dr.K)
2020-08-23 22:09:07
ガラスの赤色は、銅によるものと金によるものとがあるんですか。
まったく知りませんでした。
遅生さんは、いろんなことをご存知なんですね。
いろいろと勉強になります(^-^;
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Unknown (tkgmzt2902)
2020-08-24 08:02:50
凛とした、無駄を感じさせない素敵な皿ですね。「わぁー欲しい!」と思わず口をついて出ました。
透明ガラスの上に色のガラスを被せることを初めて知りました。
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Dr.Kさんへ (遅生)
2020-08-24 08:34:59
まあ、私も詳しい訳ではないですが、染め付けでいえば、山呉須と宣徳呉須のようなものでしょうか。むしろ、ベンガラ(酸化銅)の赤と朱(硫化水銀)の違いの方がピッタリですね。きれいで神秘的ですが、やや毒々しい。和物には銅赤の方が向いていると思います。
でも、どうして金を入れると鮮やかな赤色となるか、まだ十分にはわかっていないのですよ。
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tkgmzt2902さんへ (遅生)
2020-08-24 08:48:02
切子の器はおすすめです。
見た目のわりには、お値打ちだからです。
幾何学模様の品が多いですが、和模様の物には味があります。
今でも造られています。基本は職人の手間賃ですから、少し古い物を求めるのが賢明です。昭和初期が最盛期でしたから、その頃の物が質も良いです。
外国製品では、チェコのボヘミアングラスが豪華な割にお値打ちです(^.^)
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Unknown (tkgmzt2902)
2020-08-24 16:25:20
チェコできりこのワイングラスを買ってきましたが、
分厚くてこんなに繊細ではありません。
こんなに素敵な皿を見ただけで満足です。
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tkgmzt2902さんへ(2) (遅生)
2020-08-24 19:58:55
チェコの切子、お求めでしたか。私もいくつか持っていましたが、人に差し上げて、今はありません。
造りが堅く、ゴツイですね。それから、柔らかい曲線カットの品がなかなかありません。
やはり、和のティストはココロが和みます。
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遅生さんへ (酒田の人)
2020-08-24 23:11:16
赤いガラスというと、映画好きのワタシとしては
キャサリン・ヘプバーン主演の「旅情」に出てきたベネチアンガラスのゴブレットが思い出されます。
あの品が何で発色させたガラスかは判りませんが、この故玩舘コレクションも
実にシャープで美しい品ですね!。
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酒田の人さんへ (遅生)
2020-08-25 05:42:05
ゴブレットなどは、豪華で洒落ていなければ意味がないので、金赤です。外国人好みですね。

骨董市でさがせば、昭和初期の気のきいた品が見つかりますよ。
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