遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

背紋帳1 プロの背紋帳No.1

2019年02月01日 | 縮緬細工
背紋帳のいろいろ

 背守りとは、邪悪なものが小さな子供を背後から襲わないようにするため、産着などの背に縫い付けた魔除けの印のことです。
 次第に装飾の意味合いが強くなり、色糸で縫う代わりに、縮緬細工でかわいらしい小物をぶら下げるようになりました。それが、以前に紹介した縮緬細工の背守りです。

 背縫いの守り印も、松、鶴、亀などのお目出たいものから、抽象的なものまで、多種多様なデザインがあみ出され、それらを紙に縫い付けた見本帳まで作られるようになりました。

 故玩館にはいつのまにか、いろいろな背紋帳が集まっていました。
 いずれも手作り。台紙に色糸で縫い付けてあります。
 何回かに分けて、順次紹介していきます。


            いろいろな背紋帳


 黒い背紋帳は、1~4冊まであり、各模様に名称がつけられています。品物の出所からすると、背紋など、縫い物を教える事を家業とする人が、子孫のために、手本として残した物と考えられます。


             プロの背紋帳


背紋繍図1
























 



コメント (1)
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