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遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

納豆で草を枯らしてみた

2023年09月15日 | ものぐさ有機農業

最近は、菌や酢を活用して、草を退治しようという試みがなされています。そのうちの一つ、yutubeに納豆を使って草を枯らす動画が出ていたので、早速やってみました。

この暑さで草刈りも滞りがち、草ならどれだけでもあります(^^;

中山道脇の畑の横もごたぶんにもれず草だらけ、ゆうに腰丈を越えています。

枯らしたい場所を足で踏んで、草をなるべくぺちゃんこにしておきます。実は、この作業が最も大変です。大汗をかきながら、日頃の運動不足をおぎなうつもりで頑張りました。

そこへ、米ぬかをまんべんなく撒きます。

足で米ぬかをなるべく下へ落とすように踏んでいきます(またまた運動不足解消の大汗(^^;)

こんな具合になります。

いよいよ納豆の出番です。

水(適当量)に納豆一パックを入れ、よくかき混ぜます。

豆は取り除いて(明日の朝の味噌汁の具(^.^))、バケツ二杯の水(糖蜜を少し入れた)で薄めてジョウロで撒いていきます。草が乾燥している場合は、あらかじめ散水して全体を湿らせておきます。

シートを掛け、重しを置いたら出来上がり(1.75mx3.25m)。

一日目:

恐る恐るシートをそっとめくってみると・・

もう、草はかなり黄色くなっています。

白い綿状のカビ(米ぬかの発酵時に見られる)も見えます。

3日目:

処理した所とそうでない所の違いがはっきりわかります。

この頃までは、米ぬかが発酵した時の乳のような匂いが一面に漂っていました。

一週間後:

シートをはずしました。

かなりイケています。

草が枯れています。根の方まで枯れたかはわかりません。

ほとんど匂いはしません。

が・・・

よく見ると、生き残った草が所どころに頭をもたげています。竹と瓦でシートを押さえていましたが、どうも重しが効いていない所がうまく枯れていないようです。

実は、この方法でなぜ草が枯れるのか、はっきりとしたことはわかりません。

色々な理由が考えられます。

まず、強靭で生育旺盛な納豆菌が急速に増えることによる発酵熱です。だたでさえ暑い時に、シートで塞ぎ、さらに菌が熱を出すので、蒸し焼き状態になって枯れる可能性が大です。また、米ぬかがあるので他の菌も増殖すると思われます。一度に多くの菌が増殖するので、全体が酸欠状態になり、草(特に根)の生育が阻害される可能性もあります。

とっ、ところが・・・・

二日目、青シートの外側の草です。納豆菌液がかかったと思われる葉が部分的に枯れています。

納豆菌自身が葉を枯らす!!!???

この葉には、おそらく米ぬかも付着しています。米ぬかは、田の除草に使われることがあります。乳酸菌が増え、作られた乳酸が草の発生を抑えるからだと言われています。

今回の場合は、納豆と米ぬかを同時に使っているので、どちらが効いているのかはっきりしません。両者の相乗効果かもしれません。

いずれ、それぞれ単独の除草効果を調べ、白黒つけたいと思います。

 

 


ローゼルでジャムを作りました

2023年09月13日 | ものぐさ有機農業

以前、知り合いからローゼルの苗をいただき、トウガラシ類の欠損箇所に植えたことをブログで報告しました。

畑をのぞいてみると、

ずいぶんと大きくなり(50㎝ほど)、きれいな花が咲いています。

花が咲き終わった後は、すぐに実ができます。

大きそうな実をざっと集めました。

ガクに包まれているので、指で取り除いてやります。

こんな具合にできました。

ガクの朱色が指につきました。

とれた実は、150gほど。これだけあれば良いでしょう・・・

 

で、レシピを再度見てみると・・・(@_@;)  (*_*)  😢

な、なんと、使うのは実ではなく、

ガクの方でした。

その量、わずか60g(^^;

水を等量加えて鍋で加熱とあります。

しかし、そんな少量を操作していたら、もうどこかへ行ってしまいそう・・・・・・

急遽、水を倍にして、ミキサーであらかじめチョッパミジンにしておくことにしました。

これを、アクを取りながら慎重に加熱。

トロミがついてきたところで、砂糖を等量加えて少し煮詰めれば、出来上がり。

なんとかできました(ガクを捨てなくてよかった(^.^)

これで、ローゼルジャムの完成です。

 

で、レシピのあとにもう一つのレシピが・・・・「ローゼルでハイビスカスティー」・・・・・

な、な、なんと、ローゼルはハイビスカスだったのです😲

ローゼル=ハイビスカス!!!???

なんとも合点がいかないので少し調べてみました。

すると、ハイビスカスというのは、アオイ科ヒビスクス属に分類されるすべての植物を指し、250種以上もあるそうです。おなじみのムクゲや芙蓉もそのうちに含まれます。どうりで、ローゼルの花はどっかで見たことあると思っていたら、ムクゲにそっくりだったんですね。

ならば、ハイビスカスティーと言わずに、やはり、ローゼルティーと呼ぶべきではないでしょうか。

さっそく、ローゼルティーをつくってみました。

お湯をそそいで、待つこと5分。

きれいなピンク色になりました。

色、味、香りともに、ハーブティーのなかではトップクラスにランクインできそうです。

せっかくですから、ローゼルジャムをぬったパンと一緒に・・・

きわめてけっこうなお味でございました。

ローゼルジャム&ローゼルティー、おすすめです(^.^)

 

 

 


湯上り美人はサウナで御賞味あれ

2023年09月01日 | ものぐさ有機農業

まだまだ酷暑が続いています。が、ほんのわずか、秋の気配も感じられます。

秋と言えば、ウデマメ(茹でマメのなまり。腕豆ではありません(^^;)。一般には、エダマメ。

いつもの中山道沿いの畑から数百m離れたもう一つの畑にやってきました。富有柿に囲まれた所です。

近年、柿農家の担い手が高齢になり、どんどん柿の木が伐られています。写真の左上は、昨年伐採された富有柿畑です。淋しくなりますが、消毒液がこちらの野菜にまで飛んでくることがなくなったのは幸いです(^.^)

例年のごとく、ジャガイモ跡に、黒大豆(右1列、晩生)と湯上り美人(左2列、中生)が入れてあります(マルチはそのまま利用)。

7月初旬に蒔いた晩生の黒大豆は、丁度開花の時期にあたっています。このところ、雨がふったので、実が入りそうです。晩生大豆は、種を蒔く時期が結果を大きく左右します。蔓ボケも今年は大丈夫みたい。あとは、虫との戦いですね。

6月中旬に種をまいた湯上り美人は、今が採りごろ。

水洗いして、ウデる(^^;のを待つのみです。

これまで、ウデマメはたっぷりのお湯で文字通りウデて(茹でて)いたのですが、昨年から、蒸し焼きにしています。この方法は、シルバー女性農業ユーチーバ、ひろちゃんで紹介されていました。試してみたら非常にgood。以来、ウデマメは、もっぱらムシマメで食べてます。

方法はいたって簡単。

軽く塩を振ったあと、コップ1杯の水を振りまきます。

あとは、中火で10分ほど蒸します。心配なら、途中でさし水OK。特有の香りが家中に充満します。

お湯の中へ旨味成分が逃げないので、大豆の味が満喫できます。特に、今回の湯上り美人は、味と香りが濃厚で、近年、好んで栽培されるようになりました。しかも、晩生種でないので、栽培が比較的容易。私でも、毎年、連作でびっしり実が入った湯上り美人が採れます。

このような品種のエダマメは、お湯で茹でるより、蒸し風呂で仕上げた方が良い味を楽しめます。湯上り美人は、サウナで御賞味あれ(^.^)

ところで、湯上り美人やだだ茶豆など味の濃い品種には、香り成分としてアセチルピロリンが多く含まれています。これは、ポップコーンの香り成分と同じです。しかし、このアセチルピロリンは、ワインのネズミ臭(日本では、マメ臭)とよばれる悪臭の原因物質と言われています。うーん、匂いは微妙なものですね。

ps. 一週間後に、同じ大豆を収穫し、同じように蒸し焼きにしていただきました。しかし、湯上り美人特有の味と風味はほとんどなく、通常のウデマメでした。

湯上り美人の賞味期間、短し。美人薄命(^^;

 

 


円空仏ゆかりの宿儺カボチャが採れました

2023年08月24日 | ものぐさ有機農業

このところ何回も紹介しているスリム化したトウガラシ類の畑です。

が、今回の主役は、その右側にあるカボチャ畑です。

これも当然、連作。

ソラマメの収穫晩期(6月初旬)に、いくつかの株を取り去り、そこへカボチャの苗を植えました。なぜ、こういうセコイ育て方をするかというと、ソラマメの収穫終了をまっていたら、カボチャを植える時期を失するからです(^^;

そろそろ出来ている頃です。メチャクチャにはえている大葉の間をぬって、カボチャのツルが広がっています。いつも、生育初期には、教科書通り、3本仕立てでツルを誘導しているのですが、そのうちに、子ヅル、孫ヅルがごちゃごちゃになり、あきらめて伸びるに任せることになってしまいます。これもまた例年通り(^^;

今年は、いつもの恵比寿カボチャの外に、宿儺カボチャを植えました。10年以上前、宿儺カボチャが話題になり始めた頃、早速苗を取り寄せて植えてみました。中型のカボチャが数個採れました。他のカボチャに比べて栽培が難しく、質より量の我が家では、以後、もっぱら、多産の恵比寿カボチャを作ってきました(くどいようですがこれも連作(^^;)

今年はふと魔(?)が差して、宿儺カボチャも入れてみました。

宿儺カボチャは、飛騨、高山市丹生川地区で古くから栽培されてきたカボチャです。皮が薄く、ホクホクとしておいしい。

まあ、これだけ採れれば合格ですね。

一方、恵比寿カボチャの方は、不作です。昨年は、30個程も採れました。けれど、今年は、植えてしばらくしてウドンコ病が出ました。最初は重曹液を散布していたのですが、効き目はイマイチ。やむなく、石灰を直接散布して、枯れるのはくい止めました。しかし、その後の実の付きがかんばしくなく、不作に終わりました。

まあ、今年の主眼は宿儺カボチャですから、これで良しとしましょう。

一般には、宿儺は人々を苦しめる怪物とされていますが、飛騨丹生川では、武勇にすぐれた司祭、農耕の指導者で、この地域を中央の手から守った英雄であったと言われてきました。そこで丹生川地区では、特産のカボチャに、宿儺カボチャの名をつけた訳です。

丹生川地区にはまた、両面宿儺像と言われる円空の名作が残されています。

円空仏といえば、ウチにもあったはず・・・

高 38.0㎝、幅 9.6㎝、奥 6.8㎝。重 201g。

彫りはまあまあ。

何よりも木の風化がすごいです。ボロボロと崩れます。ふわっと軽く、木が枯れています。重さは200gしかありません。しかし、400年の風化にしては、彫りの風化が少ない。どうやらこれは、水中や土中に長く留めて(5年以上)時代をつけた品物ですね。いわゆる、良く出来た贋物(^^;

何となく相性を感じます(^.^)

円空への色気はサラリとすてて、この大物(3.2㎏)が、どんな風に料理され、今晩の食卓に出てくるか楽しみです(^.^)


スリム化の効用

2023年08月20日 | ものぐさ有機農業

16日のブログで野菜畑のおもわぬ台風被害を、18日のぶろぐでは、台風対策、野菜のスリム化について報告しました。

特に、虎の子のトウガラシ類は、今年、青枯れ病に勝てるかどうかの最終段階に入っていたので、ぜがひでも、生き抜いてもらわないといけなかったのです。そこで、台風の前日、大慌てで実をすべて取り去り、枝をギュッとまとめて支柱に縛り付けてスリムにして、強風をやり過ごしました。

こうして、とにかく台風は無事にパス。

で、あれから5日弱の今朝、畑をのぞいてみました。

当然ですが、異常なし。

ギュッと縛ったピーマンは、スッと上へ伸びています。

よく見ると・・

実が大きくなっているではありませんか。

シシトウも、

近寄ってみれば、

ビッシリと実をつけています。

さっそく収穫した結果はこれ。

台風前に、大慌てで行った5日前の収穫(下写真)と較べてみると・・・。

ほとんど同じですが、今日の方が色艶が良い。

今回、気がかりであったのは、縛って内側になった花のことです。かなり強く縛ったので、行き場を失い、実がうまく育たないのではないか、との懸念がありました。

上の写真の右側が通常の実、左側が内側になった実です。日光が直接当たらないので色白ですが、まあ、良しでしょう。それに、内側にある実は、10個に1個くらいの割合で、思ったよりも少なかったです。実も、葉や枝同じで、日光を求めて外側へとせり出すのですね。このことは、十六ササギでハッキリと観察することができました。

ところで、野菜を縛って育てるのは、垂直栽培と言われる方法です。成長軸を真っ直ぐにすることにより、野菜のホルモン分泌が良好となって根が良く育ち、地上部の生育が促されます。結果として、良い野菜が長く収穫できます。

実は、この場所のトウガラシ類は当初、この垂直栽培で育てていました。が、途中で少し気を抜いた隙に、枝が大きく広がってしまい、中央へ縛り付けるのが難しくなり、そのまま伸びるにまかせていたのです。ところが、台風来襲!の非常時、強風に対処するため、無理やりに枝をまとめて支柱に縛り付けました。はからずも、垂直栽培を再開することになったのです。

その結果、5日弱でこの収穫。

台風対策、スリム化の効用ですね(^.^)