日曜日、友達が遊びに来た。
その友達は美大を出ていて、絵が上手で物作りが好きな人。
Perfumeのライブを見ても
私は『かしゆかぁぁ!!!』しか思わないのに、
その友達は『衣装3枚重ねて着て大変だなぁ』と、視点が違う。(コスも作ってたから)
私の何気ない悩みを話してみた。
『デジタルで絵を描いてみたかったんだけど続かなかった…』
私は子供の頃から絵を描くのが大好きで、
チラシの裏と鉛筆があれば永遠に楽しめる子供だった。
小学校1年生の時、近所のお姉さんに【漫画を描く】という遊びを教わり、漫画を描くことにハマる。
小学校4年生の時には、折り紙をホッチキスでとめて『ぼぼりん島』というゴリラにさらわれたお母さんを助けに行く漫画を何冊も描いて、それをクラスのみんなに読んでもらっていた。
『続きまだー?』と言われて、授業中も描いて学級委員に怒られた。
小学校5年生の時、クラスの女子が『◯◯な人ランキング』というのをふざけてやっていた。
私は『明るい子』『元気な子』だったんだけど、『オタクっぽい子』で1票入っていた。理由は漫画を描いているから。
今となっては、それがどうした?って思うけど、11歳の私はショックを受けて、漫画を描くのをやめてしまった。
でも、中学校1年生の時には少し吹っ切れて、夏は水泳部、冬は漫画部に入り、カッパのキャラクターの漫画を描いて廊下に掲示してもらっていた。
(下ネタ満載の内容を理科の先生にボツにされたりもした)
だけど、いつからだろう。
子供の時は勝手に鉛筆が動いて、キャラクターがどんどん物語を進めてくれて、私はそれに手が追いつかない程だったのに、
面白いって思われたい
上手な絵を描かなきゃ
と思うと手が動かなくなり、描くことをやめてしまった。
友達からは絵が上手いと言われるのに
美術は苦手だった。
見たものを再現するのが出来なかった。
私が描きたい絵っていうのは
身体の美しさとか
風景
ではなくて、
あぁ、この人こんなに面白いところがあるよ〜
っていうのを伝えるための手段というか…
大人になって、あまり絵を描かなくなったけど、だいたい好きな人ができると似顔絵を描いていました。
旦那さんともうすぐ結婚!て時に、今の生活を記録に残したいと思い、ノートに一コマ漫画を描いていました。
それを楽しみにしてくれる旦那さん。
そして、去年、インスタで育児漫画を描こうと、ちょこちょこアップました。
(アカウント名→ @mangayuka #まんがゆか )
で、やっぱり大人だから、
もっと上手く描けるようにならなきゃ
とか邪念が湧いてきて…
インスタで同じように漫画を描いて有名な人ってデジタルで描いてて、色もあって…
私はノートに黒ペンで描いたものを写真撮ってアップして…めっちゃアナログ…
タッチペンを買ってデジタルに挑戦してみましたが、やっぱり紙に描いた方がしっくりくる…
それでインスタの更新も途絶えてしまったのです。
(継続する力…!!!)
そこで、冒頭の友達に言われたのが
『iPad開いてタッチペンで描くまで情熱が続けばいいけど…道具に縛られないで描いてみるのもいいと思う』
そっか!
私、道具に縛られていたんだ…!
あと、色んなことに縛られていた気がした。
道具が何であれ、やりたいことをやろう!
と思えた一言。
そんな言葉をくれた友達に感謝です。
これからは黒ペン(ハイテックC 0.4mm)と色鉛筆で生きていきます。
鉛筆とチラシの裏で無敵になれた
あの頃には、もう戻れないけど。