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朗読劇『緋色の研究』

2012-09-26 | 舞台/DVD

朗読劇『緋色の研究』の初日を、天王洲 銀河劇場で観てきました。
※若干のネタバレがありますのでご注意くださいませ。

【原作】サー・アーサー・コナン・ドイル
【脚本・演出】毛利亘宏(少年社中)
【キャスト】日替わり 9月25日(火)バージョン
【公演】天王洲 銀河劇場 9月25日(火) 
【ストーリー】
シャーロック・ホームズと相棒ワトソンの出会いと、初めて二人で手がけたおぞましき事件の顛末。
ロンドンで医学博士の学位をとったワトソンは、軍医となりアフガニスタン戦線に出向く。そこで肩にジェゼール銃弾を受け負傷してしまい、帰国を余儀なくされる。ロンドンのホテルに滞在し、支給されるお金を使い荒らしていた。さすがに懐具合が寂しくなり、ホテルを引き払い費用のかからぬところへ引っ越そうかと思っていたところ、病院時代の知り合いに偶然会い、下宿と同居人を紹介される。この人物こそがシャーロック・ホームズであった。とにもかくにも、二人は共同生活を始めるのであった。
そんな中、シャーロック・ホームズのもとに怪奇な殺人事件の依頼が舞い込む。二人はそれぞれのやり方で事件を解決すべく奔走する。
やがて、愛と憎しみに満ちた復讐劇という、事件の真相が明るみとなっていく。。

公式サイト 『緋色の研究』


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舞台装置は舞台天井高を目一杯使った、クラシカルな本棚が背景。後で上下に可動式と判明。二幕目の最初のほうの回想シーンでは、上部にあり客席からは見えなくなっており、現在のシーンになってから下に降りてきました。
その前面には、同じくクラシカルなゆったりとした肘掛け椅子が二脚。客席から向かって左手側にマリンバなどの楽器。公演中にマリンバ奏者の方が、効果音としてマリンバなどのパーカッションを演奏。

朗読劇は初めて観たんですけど。。これは演者、キャストの力量に負うところがものすごく大きい舞台だと感じました。
なんといっても、朗読ではあるけれど演じているわけで、にも関わらず動きがほとんどないということ。これは、「ただ朗読していればよい」などという代物ではなく、上手くなくては空間も場ももたないですね。

最近、この手の朗読劇、リーディング公演が多いですけど、正直どうなんだろう。。? 人気のキャストを集め、稽古期間も短時間ですみ、舞台装置や音響などの経費が抑えられて、チケットが売れれば「お得~♪」などという主催者サイドの心の声が聞こえてきそうです(笑
某朗読劇のキャストでは、これは『トリック』。。?と思わず突っ込んでしまいそうでしたし

キャストの二人は、小劇場系と若手イケメン俳優枠の方なので、毛色というのか持ち味が全く違うと思うのですけど、意外と合っていて自然でした。最初は正直、中屋敷さんのホームズはう~ん。。と思い、矢崎さんのワトソンは爽やかすぎるとは思いましたけど。これはこれで、この二人ならではのシャーロック・ホームズとワトソンということでよいかなぁ。。と。
途中から中屋敷さんのシャーロック・ホームズに違和感がなくなり、休憩を挟んで二幕目の頃からエンジンがかかり気迫が感じられてよかったですね。
あと。。中屋敷さんが盛大に2~3箇所、噛んでいたのがね、気になりました。矢崎さんは1箇所くらいだったかな?こちらはあまり目立たなかったので。
中屋敷さんはほぼシャーロック・ホームズ一人を演じていたんですけど、矢崎さんのほうは警部や女性など数人を兼ねておりました。矢崎さんはこの役が変わるときには瞬時に変わり、声色もくるっと変わるのがすごいと思いました。役者さんはすごいねぇ。。と。
でも、何故か矢崎さんが役を変え声色も変えるたびに、笑いが起こるのはどうしてだったんでしょうね~? あ、私も笑ってしまいましたけど 
特に、女性になったときの様子と声色には吹き出しそうでした。何回やり始めても笑いが盛大に起こるので、演出どおりだとは思いますけど、結局、「それ俺がやるから!」と中屋敷さんがやっておりましたよ(笑

ラストのクラシック風の曲ですけど。。どうにも、グラナダTV制作『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズのOP曲に酷似しているように思えたのは、私だけかしらね~?

カーテンコールは1回。意外と大人しめな最後でした。
あと、フライヤーはビニール袋入りでいただきましたけど、アンケート用紙はなかったですね。珍しいなぁ。。


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劇場に貼られていたフライヤー。村井さん登場日のみ、速攻、完売。多分、30分経たずだと思われます。。
一応、追加公演共々、一般発売のチケット争奪戦に参戦してみましたけど、みごとに完敗。e+、ぴあもサイトにアクセスすらできず。。
一体、どうやったら一般発売で超難関チケットを入手できるのか、誰か教えていただきたいものです。。




フライヤーの数々。ほぼ、若手イケメン俳優枠のみなさまオンリー。
今回は食指が動く公演はなかったのでチケットの購入はしないですね。「里見八犬伝」は既に入手済みですし♪


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新潮文庫版『緋色の研究』
何気にシャーロック・ホームズの文庫は本棚に8冊もありました。ほぼ、網羅していると思われます。
ちなみに、この『緋色の研究』は長編で有名な作品なんですけど。。 事件の発端となったのがアメリカの南部、モルモン教(信教の自由云々では決してありませんので、ご理解いただきますように)のコミューン内で、慣例となっている強制的な一夫多妻制が生理的に受けつけなかったこと。シャーロック・ホームズものにままある、救いのない後味の悪い事件だったこともあり、この作品はあまり好きではないんです。いい作品なんですけどね。。 


 

イギリス人俳優、ジェレミー・ブレッド。イギリス グラナダTV制作『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズでシャーロック・ホームズを演じられた御方♪
シャーロック・ホームズといえば誰がなんと言おうと、この御方を除いて右に出るものはいないと言っても過言ではないでしょう!
すでに1995年に亡くなられておられるので、もう、この世界中のシャーロッキアンをうならせたお姿を拝見することはできませんけど。。
ちなみに、『緋色の研究』は未制作作品なのですよね。。残念です。


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エンタメWEBマガジン omoshii に、インタビュー記事が載っていましたよ♪ 

「INTERVIEW!『緋色の研究』矢崎広さん×村井良大さん Part.1」

「INTERVIEW!『緋色の研究』矢崎広さん×村井良大さん Part.2」

「INTERVIEW!『緋色の研究』矢崎広さん×村井良大さん Part.3」









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