つれづれな日々のつぶやき♪

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Doris & Orega Collection Vol.7『ブラザーブラザー』

2013-11-02 | 舞台/DVD

シアター1010にて、Doris & Orega Collection Vol.7『ブラザーブラザー』11月1日(金)開演19:00を観てきました。

【作】川上徹也
【演出】中谷直哉
【美術】長田佳代子
【照明】佐野道洋
【音楽】大崎聖二
【衣装】三大寺志保美
【ヘアメイク】梅澤裕子
【キャスト】
とてもお気楽そうだけど、とても気が小さい家族思いの帰ってきた長男 阿久津外彦 ・・西村雅彦
専業主婦。長男に代わって、家族を取り仕切ってきたしっかり者の長女 勅使河原産子・・飯島直子
広告会社のエリートサラリーマンでバツイチな次兄 阿久津内一・・安田顕(TEAM NACS)
家でゴロゴロしているだけなのに、なぜか社長で羽振りがいい三男 阿久津小ニ ・・長谷川朝晴
如才ないけど、いつも心ここにあらずな感じの長女の夫 勅使河原泰三・・デビット伊東
日系ブラジル人三世で、天真爛漫だけど陰がありそうな長男の嫁 マリア・・上地春奈
なぜか法事にはいつも来て、家族に混じっている三男の友だち 松井俊矢・・本多力(ヨーロッパ企画)
【ストーリー】※公式サイトより
両親の四十九日の日。消息不明だった長兄が、ブラジルから突然、20年ぶりに帰ってきた!
しかも、日系ブラジル人三世で日本語を話せない嫁をつれて。彼を迎え撃つ兄弟たちは・・ 専業主婦でしっかり者の長女。エリートサラリーマンの次男。一応、IT会社社長だけどいつも家でゴロゴロしている三男。
なぜ今?何が目的? それぞれ疑心暗鬼になる兄弟たち。尻にしかれた長女の夫、なぜかいつもいる三男の男友だちなども巻き込み、上を下への大騒ぎ。
亡くなった両親をはじめ、兄弟たちの秘密も徐々に暴かれていき・・ 家族って何?を問い直す、ヒューマンハイパーコメディ。

公式サイトはこちら →  Doris & Orega Collection Vol.7『ブラザーブラザー』 


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※ネタばれがありますので、ご注意くださいませ。

今回の公演も全国ツアー。その初日を観劇。
前回の『地球の王様』、前々回の『ナンシー』に続く、3回目の西村雅彦さん率いるDoris & Orega。
そのときの記事はこちら♪ 『地球の王様』 『ナンシー』

客入れの楽曲は超レトロな歌謡曲。多分、エノケンさん。
客出しの楽曲は多分、山下達郎さん。どちらも少々、自信ないです。

美術は、上手側に阿久津家の和室、下手側に洋室。
和室は奥に障子戸、両親の位牌のある祭壇、炬燵。洋室は奥に白いドアと西向きの窓、左にアールでドアなしの出入口(多分、キッチンに続く)、クラシカルなソファとローテーブル。和室と洋室の間にトイレ。
転換なしのワンシュチュエーション。

暗転中に、長男による四十九日法要の挨拶を流すところもあったり。こんなふうに場面を進めるのもありなのね~と。
全編ドタバタしつつ、ラスト近くの長男の見栄をきりながらの台詞が、タイトルに繋がりそれなりに収束してカタルシス。
ラスト、夕焼けが室内にも入り込む洋室で、全員が一列に並んで消えもののお寿司を食べるシーンにしみじみ。。
前回の『地球の王様』でも同じシーンがあり、そのときはカレーでした。これはシリーズ化するのでしょうか?(笑

長男役の西村雅彦さん、妙に芝居がかった台詞回しに?となりつつも、ラストまで観て納得。次男役の安田顕さんと取っ組み合いの兄弟喧嘩も迫力がありました。大千秋楽までお怪我などされませんよう。
長女役の飯島直子さん、「おにいちゃん!」を連呼して『ナンシー』を思い出したり。かわいらしいです♪
次男役の安田顕さん、雷を怖がる様子がかわいくておかしい!
三男役の長谷川朝晴さん、『ナンシー』のときのような屈折した役。こういう役がはまりますね。
長女の夫役のデビット伊東さん、お調子者でいい加減な感じに、あぁ~こういう人いるなぁ。。と。
マリア役の上地春奈さん、初めて観たのですが、かわいらしくておもしろい日系三世を熱演。
本田力さん、安定の本田さん。ぽやぽやした狂言回し役を好演。
全体的にvol.5『ナンシー』を彷彿とさせる役柄が多かったかと。

笑いの中にもチクチクと棘があり、それが【コメディ+α】な感じを与えていたかと。
家族という長い歴史の中で積もっていったもの。怒り、悲しみ、罪悪感などの葛藤が、「秘密ゲーム」(自分の秘密を話す)によって白日の元にさらされていくさまに心がざわざわと。
家族だから、親だから、でも、それは本当にその人のことをわかっていたのか?いや、わかろうとさえしていなかったのではないのか?と観る者に問いかけてきます。

そういえば、公演前のインタビューで西村雅彦さんが、「消費されるコメディではなく、お客さんの心に残るものを作りたい」とおっしゃっておられました。
観終わった後に温かいものがほこっ。。と残る作品です。客席も温かい感じでした。
老若男女、演劇初心者の方にもおすすめ♪

カーテンコールは3回。1回目に西村雅彦さんが三方礼を。


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パンフレット 1,200円。9×20cmで前回の『地球の王様』と同じ大きさ&仕様のジャバラ型。
役者さんたちご本人による、「百歳になった私」のイラストがシュール(笑




シアター1010のローカルカード。










 


 

 

 

 


 


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