『正義の企画』ブログ 〔ヨイコト ガ ヒョウカ サレル オテツダイ ヲ シタイ〕

日本PR協会認定「PRプランナー」の個人ブログ。
その課題は企画と広報で乗り越えられる!〔終わらない男・米山哲司〕

【う】 PRの「あいうえお」

2017-01-10 08:18:03 | ソーシャルPR・あい...
【う】…売り言葉

ご存じ、
売り言葉に買い言葉」のことわざ。
「相手の暴言に応じて、同じような調子で言い返すこと」が意味ですね。

本来のことわざの意味から離れてもらい、
「売り言葉」の単語だけを
切り取って眺めてもらうと、
こりゃ面白い表現だなぁ、と。

「言葉が売り物になる」。
ふむふむ。

言葉を売っている人物とは、
どういう人物を思い出すでしょう。
詩人、コピーライターあたりが
思い浮かびますね。
しかしながら、
よく考えてみると、
言葉だけを売っているのでしょうか?
言葉だけを買っているのでしょうか?
という疑問も。

たとえば、
詩人の言葉は
どのように手に入りますか?
まず詩集が思い浮かびますね。
詩を書にした色紙もあります。
絵画とのコラボレーションもあるでしょう。
ポエトリーリーディングもあります。

さて、
これらは
言葉を買っているのでしょうか?
買っているのかもしれません。
が、
本や書や舞台を通じて、
「言葉が買いやすくなっている」
とも考えられます。
いえいえ、
揶揄して言っているのではないのですよ。
言葉というものを
「買いやすくする」という行為に
発案のきざしが
あるように感じましたので。

そう、
我々は
手に取れるものは、
「買える物」
と意識しやすいですが、
手に取れないものに対し、
価値理解するのは
相応の文化的な解釈や視点が必要です。

ビートたけしが
番組で語っていた小噺があります。
呑み屋のカウンターで
知らない客が声をかけてきたんですって、
「お前、お笑い芸人だろ? 笑わせてみろ」と。
芸は売り物であることを伝えると
その客はポケットからせんべいを取り出して、
「俺はせんべい屋だ。これをやるから なんかしゃべれ」と。
面白い話です。

企画力、アイデアもそうですし、
コミュニケーション能力や
マネージメントもそうかもしれませんが、
目に見えないものは
対価を得にくいものです。
今の時代、
そこに価値があることも
我々は解ってはいます。
が、払いにくい。
そこに
「払いやすい環境をつくる」
というのは
新事業の構築でも
ファンドレイジングでも
同じことが言えるのかもしれません。

では本や書にせず、
「言葉だけを買う」とは
具体的にどういうシーンがあるのでしょうね。

「相手から言葉をもらい、お金を払う」。
占い師、
コンサルタント、
馬券の予想屋、
あたりを思い付きましたよ。
この組み合わせを見ただけでも
これまた考えが膨らみそうですわぃ。

さてさて、
横道にそれた長話を
元に戻します。

PRに関わるものとして、
まず「入口」が大事だと思っています。
「相手とつながる入口」です。

その要素の
大きなもののひとつに
「言葉」があります。
キャッチコピーを例にとると
告知文面に
共感や納得があれば、
商品やサービスが売れますね。
モノが売れたときに
「言葉が売れた」となります。
つまり、
「売れた言葉」を証明するためには
「売れた物」がいるのでしょう。

もちろん、
売れるとは
「購入」だけを指すのではなく、
「人気が出る」とか
「信頼を得る」あたりも含めて、です。
が、
人気も信頼も目に見えない場合は
評価されにくくなりますね。
ここにアンケート調査や広聴が入ってきます。
あっ、また話が広がりそうで(笑)

話を収めますね。

広報を担うなら
つながりの入口である「言葉」が大切です。
「伝える」が「伝わる」になるためには
説明力が必要です。
合わせて、表現力や説得力も。

コピーライティングには
感覚的な力とともに、
論理的な力も必要ですね。

身の回りにいらっしゃる
「うまいコピーを書くなぁ」と
思える人物って、
「感覚」と「論理」の
両方を持っていませんかね?

感覚的な
「不思議ちゃん」だけでは
話が散らかりますし、
論理的な
「理屈ちゃん」ばかりでは
面白くもなんともありません。

いずれにしても、
PR、コピーライティングは
評価されることが
難しい分野ですね。

いい表現を見つけたら
おおいに誉めてあげてください。

詩や俳句を誉めるように。

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