『正義の企画』ブログ 〔ヨイコト ガ ヒョウカ サレル オテツダイ ヲ シタイ〕

日本PR協会認定「PRプランナー」の個人ブログ。
その課題は企画と広報で乗り越えられる!〔終わらない男・米山哲司〕

【あ】 PRの「あいうえお」

2017-01-05 06:28:45 | ソーシャルPR・あい...
【あ】…アテンション
書籍『アテンション』の冒頭にこうあります。

「情報過多時代において『注目』は希少資源だ」、と。

「ATTENTION」。
注目・注意のことですね。

広告関連の著述者 ローランド・ホールが提唱した、
広告や宣伝に対する消費者の心の動きの順を表した
「AIDMA」がありますが、
そのプロセスの1つ目でもあります。

1)Attention(注意)
2)Interest(関心)
3)Desire(欲求)
4)Memory(記憶)
5)Action(行動)

まずは「注意」を引かないと、
「行動」どころか「関心」にも至らない、
ということです。
これは広告だけでなく、
広報でも同じことが言えます。

さて、
行政やボランティアなどの
非営利分野の広報の「注意」はどうでしょう。

民間企業の広告には
興味だけを集めようとする残念なものもあります。
その残念でセンセーショナルな表現をマネましょう、
と言っているのではありません。
そういう表現が溢れる中で
こちらを選択してもらえるように
考えなくてはならない時代である、
ということです。

注意を集める方法もさまざまです。
チラシを例にとれば、
写真、タイトル、キャッチコピー、デザインなどがあります。

非営利分野の広報は
そのあたりが丁寧でしょうか?
工夫されているでしょうか?
パソコンやプリンターで
チラシが自作できる時代です。
SNSやブログで
個人が情報発信をできる時代です。

ここで
『アテンション』の冒頭の言葉を再読しましょう。

「情報過多時代において『注目』は希少資源だ」

「注目は資源」なのです。
しかも「希少な」。
それを創造しなくてはならない、ということでもあります。
「世間の目が集まる」
ということの難しさと意味を知るべきだと
教えてくれます。
評価は自分自身や仲間が行うのではなく、
世間が行う、ということです。
広報なのですから
当然といえば当然です。

その『アテンション』には
次のようにも書かれています。

「いいものさえ作れば客は来る?」、と。

情報だけでなく、
モノも溢れている時代です。
いいものを作れば
勝手にお客が集まる時代ではありません。
これは、
「正しいことを言えば人が集まるはず」
という幻想とも同じです。

重ねて伝えます。
「正しいことを書くな」
という話題ではありません。
「表現に工夫が必要な時代である」
ということです。

「北風と太陽」の話を
思い出してみてください。
投入できる経費が
大手の資本にかなわない以上、
我々は、
「太陽の表現」を
見つけなくてはなりません。

「ATTENTION」の意味には、
注目・注意だけでなく、
配慮・気配りの意味もあるのです。

・・・・・・・
【告知】
■1/21(土)「広報力アップ講座」
 →詳しくはコチラ

■2/18(土)「自己PR術」
 →詳しくはコチラ