懐かしい未来

常に迷子だと感じてる、帰国後の混乱を擦り抜けようとしてる、無職っぽい休憩を楽しんでるアメリカ人です。

出来事

2007-02-14 | 仕事

なぁんて日だったなぁ、今日は

と思った日について話しましょう。


まず、最近Walgreensという薬屋で働き始めた。 (同じように見えるけど違う店の画像をアップロードしました。) なぜか、私はBeauty Advisorをやっている。(日本語に訳すと、美容係というかな?化粧をお勧めしたりする人)。だけど、私はぜんぜん化粧をしないし、自分の外見を気にしない人だから化粧などのお勧めを聞かれる度に困っちゃう! でも、そういう時はめったにないので一番よくやってるのはやっぱりレジだ。

そして、店がいくつかの売り場に分かれている。製薬、カメラ、化粧品、と雑貨。

この仕事をやり始めてから一ヶ月経つんだけど、最初の一週間にすごい事があった。

私と一人の女性のお客様が化粧品売り場でマネージャーを待っていた時だった。彼女が返品をしたくて、マネージャーしか返品を扱えないけど、何回インターコムで呼んでも、来てくれない。長い間黙ってお客様と待つのはけっこう気まずかった。

なぜか彼女が震え始めた。実は一緒にいる間はずっと体が震えていたけど、そういう病気があるから普通だろうと思って、気にしなかった。二人で普通に会話をしていたし。

けど、待っている間に、彼女の体がだんだん倒れているじゃないかと思った。ショッピング・カートに寄り掛かっていたし、本当にゆっくりだったのでよく分からなかったけど、そのように見えた。結局、やっぱり倒れているかと思って、急いでレジカウンターから出して彼女のそばに行った。彼女の手は真っ白で、カートに拳骨を必死に固めたまま変な格好で倒れていた。床に倒れる前に私は彼女を捕まえて、「大丈夫ですか!」と。

返事なし。

「もしもし!大丈夫ですか!」と。

今度は返事というより、変な音。

「どうしましたか?誰か呼びましょうか?」

何が起こっているか、私はさっぱり分からなかった。しかも、私は一人だった。他の店員は店の遠くにいた。

どうしよう?!どうしよう?!


ちょうどその朝、ずっとオリエンテーションのビデオでいろいろな場合を見て、こういう事があったらこうすればいいというビデオのレッソンを見ていたけど、人が倒れたらってレッソンがねぇんじゃねぇかよ!!と思いました。

どうすればいいか分からなかったから、彼女を抱きしめ続けて、声をかけ続けていた。けど、もう、完全に無意識。体が床に倒れていたけど変な格好して、無意識なのに手がまだカートを必死に握っている。私が一生懸命彼女の手を放そうとして、彼女の顔が床に向いているので体を持ち上げようともしている。やせている人なのに、意外に重い。

一生懸命持ち上げようとしているので、私は彼女の下にいて動けない。電話に届けない。誰もいない。2人か3人のお客様が来た時に、変な顔で彼女を見て、何も言わずに歩き去る。

何で手伝ってくれない、お前ら?!

大きい声で助けを呼ぶしかない。

私は馬鹿みたいかもしれないけど、「助けてぇー!助けてぇー!」と叫んだらパニックになりそうだと思って、一番近いレジ係の名前を呼ぶ。

「カーロル!カーロル、おいでよ!」と何回も叫ぶ。

無視。

私を絶対聞こえるけど、緊急じゃないと思っているだろう。

でも叫んでるんだよ?何で無視?!

一人の客様が来て、ためらいがちに「何か手伝いましょうか?」と。

「緊急だからカーロルを早く来るように伝えてください」

それでもカロルが無視。

もう、だれか救急車を呼べよ、ったくもう!

結局、他の店員が(偶然に?)来て、彼女を見て、
「あっ、倒れた」と言って、歩き去る。

救急車を呼びに行くだろうと思って、ちっと安心。ちょっとだけな。その後(やっと!)マネージャーが毛布と枕を持ってくる。

でも前に言ったように、彼女の顔が床に向いているので持ち上げるしかない。本当に重い。足がしびれている。

まだ一人で彼女を強く抱きしめている。無意識の人、しかも知らない無意識の人を抱きしめるって怖い。それでも、以外に冷静。ずっと、完全に冷静、頭の中がどんなにむちゃくちゃでも。

そして、もう一人の同僚が来て、手伝ってくれた。同僚はこの女性を知っているらしくて、「噛み付くから気をつけて」と静かに私に耳打ちした。冗談だと思ったけど、真剣な顔でもう一回言った。前にそういうことがあったって。
ええええっーーー?!

永遠のように感じたけどやっと救急車の音がやってくる。5人の救急医療師が店に入って、彼女を知っている人が2人いる。何回も病院に行っているらしい。

彼女を扱ってもらって、私は立とうとするけど足が弱くて立てない。

何とかの注射をしたり酸素マスクをつけたりするのを見て、すごい鳥肌。彼女がまだ無意識。

5人の中の2人の男性が彼女を担架に乗せて救急車まで運ぶ。

行っちゃった。

笑顔で仕事に戻らなければならない。

なんなんだよ、この仕事。ただの何も知らない始めたばかりの初心の美容係じゃないですか。


一週間後、彼女が戻ってきて、私にお礼を言ってくれた。

「助けてくれてありがとう」と言われたのが初めて。

まぁ、死ぬところじゃなかったと思うけど、もしその時彼女が運転していたら、絶対死んでると思う。 その日、車でたくさんの用事をやっていたんだって。なぜ化粧品を買いに行ったか分からないんだって。

守り神がいるからさ。と私が答えた。

そして、頭の中に神様にお礼を言った。

そういうことが二度とないようにも祈った。





他の同僚は「カーロルは本当に優しいね」とか言うけど、私だけは優しいカーロルをちょっと憎むようになった。だれかを憎むのがすごくいやだけど、なかなかその日のことを忘れられない。


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1 コメント

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そうだよねぇ~ (あきちゃぁぁぁん)
2007-02-18 15:46:22
僕モそういうことが二度とないように祈ってま~す。それで、最近はどう?

ところで、あの小包でドウモ!
ちょっと太ってきたよ!
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