アメリカと日本の大きな文化の違いの一つは挨拶です。特に違うのが開会式・閉会式です。
アメリカのイベントや行事では、行事によってはオリエンテーションを行うか、短いお礼・歓迎の言葉と目的・情報をはっきり述べてすぐに本番に入る準備をする事が多いので、日本のような「開会式」がありません。
しかし、日本に来て初めて日本の開会式を経験したら、内容が深くなく、しかも話が長いと感じました。最近佐賀県にある通訳研修に行った時も、改めて日本の行事の挨拶が気になりました。開会式に司会がいましたが、それでも研修の関係者は全員順番にマイクを持って挨拶をしました。
私の感覚では、司会が代表者のような役割なので他の人が関係者だからといって、わざわざマイクを持って同じ歓迎の言葉を言わなくてもいいと思います。そして、閉会式でも同じような挨拶が20分もあり、司会が何のために話しているか私には分からなくなりました。
一週間ず~っと大変な訓練をしていて、死にそうなくらい疲れていたから挨拶を聞くのがいやで、「早く帰りた~~い」
と思ったままでした。
しかし、アメリカ人として実用性を優先する私でも、日本の開会式等をありがたく思う時もあります。それは県内の学校へ訪問する時です。もしアメリカでしたら、講座の前に学校の教師がスピーカーを紹介するに過ぎないでしょうが、日本の学校で話をする前に、学生の代表の一人が歓迎の言葉を言って、講座の最後にお礼の言葉や感想を言ってくれますので、あまり知らない学校へ行っても、必ずよく歓迎してくれるのをうれしく思います。
ところで、アメリカで新しい仕事を始める時は、もちろん会社によって違いますが、新社員をサポートする人
(仕事の内容などを説明するなど)が新社員と一緒に職場を回って一人一人に紹介するだけです。
また、アメリカの学校では、入学式がないのが日本と違いますが、卒業式の違いは卒業する3年生しか式に出席しないということだけです。