懐かしい未来

常に迷子だと感じてる、帰国後の混乱を擦り抜けようとしてる、無職っぽい休憩を楽しんでるアメリカ人です。

1Q84 日本語版 VS 英語版

2011-02-12 | 人生

村上春樹の1Q84ただいま読書中

普段は村上氏を英語で読んでいるけど1Q84はまだまだアメリカに登場しないし、日本語の勉強にもなるから日本語版を読むことにした

1巻を去年読んだけどその時、日本語の小説をクリアするのが初めて(何冊も買ってるのに!)だったので、日本語で読むのがすごく遅かった。

もともと英語で読むのも遅いけどねっ

最初はせっかくだから知らない単語を調べながら行こうぅとやる気満々だったけど.... 私は常用漢字を勉強したのに目にしたこともなくてふりがなもついていない漢字がどんどん現れて、小説でしか使わないような言葉もたくさんあって、調べてばっかいて何ヵ月経ってもぜんぜん進まなかったの。

しかも勉強するつもりでいても、私は使う機会のない単語が多すぎて、日本語を読むのも嫌なままで...

そこで、知らない単語を飛ばすことにした。一言ぐらいわからなくても筋がわかるだろう!と自分に言い聞かせた。

それでずんずんと1巻を読み終えた

そして先週2巻を読み始めたら、連休に入って本に夢中になって、もう半ばに達しちゃった。ということは英語で読んでいるスピードに近づいてきたかも~

やっぱり何だって上達するのに練習するしかないんだね!ヤルしかない

アメリカで英語版は秋に発売するけど、いつも通り日本語版と全く違うものになっているそうだ。1Q84の場合、日本で3巻に分けられているけど、アメリカでは小説を分けることが少ないので1Q84の英語版はまとまった1000ページの一冊の本として出版されることになっている。

特に村上春樹の作品は英語に翻訳されると、かなりの編集を受けて、日本語版の一部の長さになることもある。っていうことは、編集者によって不必要とされるところはただパーになっちゃう!

英語版しか読んでいない私からすると、なくなった部分が気になったけど、日本語版を読んでみて編集に賛成した。やっぱり日本人の読者が求めている事と違うなぁと思った。

アメリカ人にとって、特別な意味を持っている場合以外に、小説で何回も同じことを繰り返して書くのが無駄だと見られているからできるだけ話に役に立つことに制限したほうがいい文章ができる。

しかし、1Q84の日本語版を読んでいると、べらべらべらべらと話が進まないようなところがあった。特に1巻に、もう、わか!ったから次行け!よ!っていう気持ちになったりした。

...だから今のところ、村上春樹の小説のさらに編集された英語版のほうが好きだと思う