どぅ-ち-むに-日記

「どぅ-ち-むに-」とは沖縄の方言で独り言。日記スタートから8年!。今年もてーげ(てきとー)な日記をよろしくお願いします

障害者と憲法

2017-02-27 15:12:45 | Weblog
ちょっと時間が経ってしまいましたがNHKで放送されていた暮らしと憲法の第3回「障害者」を視聴した。

日本国憲法
第十四条

すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

この当たり前の言葉を実現させようと今日に至るまでの当事者や、それを支える家族や支援者達の根気強い働きかけがあって現在があるのだと、改めて実感。

インターネット、SNSが無く、情報拡散が著しく困難な時代において、制度を変えて行く労力は想像を遥かに越える困難だったと思います。

先日、新しいGH(グループホーム)に入居予定の利用者さん2人と説明会に参加してきました。

GHの名前は、理事会で決めたわけでも、職員が決めたわけでもありません。

GHが建設される地域の住民や、行善寺を利用・応援して下さる方々の投票で決めたとの事。

「地域の中にGHを作った」だけで、繋がりが皆無という話を聞きますが、名前ひとつでも地域との繋がりを設けたGHですから、きっと

地域で暮らす

だけではなく

地域と暮らす

そんな家になるんだろうなと実感しました。

しかし、それは残念ながら、日本全国どこでも同じというわけではなく、むしろSSR(超レア)なケースだと思います。


そっちのGHから子ども部屋が見えるから、目隠しシールを付けて下さい。窓を開かなくしてください。境界にフェンスを設けてください。

残念ながらこれが未だ一般的な考え方ですよね。

きっとそれをしっかり向き合って意見を聞き、お互いを知り、変えていかないといけないんだと思います。

権利侵害だ!。って押し付けるだけじゃなく。


イチ現場の職員として、実際現場で関わっていると、憲法とまではいかなくても、制度上疑問を持つ事もある。利用者や御家族の暮らしをサポートするための制度が、むしろ手枷足枷になる事も感じる。

そんな時、仕方ないし考えるのを止めよう。じゃなくて、とことん利用者ありきの立場を貫いていけるのか、いけないのか。

俺は障害福祉にどういった貢献をしているのか?。

そう改めて感じました。

日本国憲法
第二十二条
何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

4月からの地域生活を楽しみして、手を取り合い説明会を聞きに行ったこの利用者さん達のように、多くの人達が希望を持てる国であることを、国民全員が目指していければ、今よりもっと素晴らしい国家になるでしょうね。


勉強せねば。