小説も映像が浮かぶ描写が書かれていると素晴らしいですね。
読んでいて、もし自分が映画監督だったら、
どの風景の何から撮るかなんて考えると楽しい。
前回の[夏の葬列]はまさにそういう作品です。
砂利道一つとっても意味深い。そういう授業展開をすると、みな必死にとりあげられたモノや風景探しです。
映画にもそういう[伏線]がしみじみするものあり、リアリズムの巨匠ビットリオ・デ・シーカ監督の[二人の女]が忘れられません。
あのソフィアローレン主演の名作です。
戦争が女にとってどんなにひどいことをもたらすか、その前置きのように少女の描写がまぶしい。
あまりの名作は一度は観たいけれど2度は観られないという皮肉な絶品です。
とくにリアリズムはこわい。
山崎豊子女史の[サンダカン八番娼館]の映画もそういう名作です。最近新聞に[からゆきさん]のリアルな体験がつまびらかに書かれていて胸がえぐられるようでした。
さてさて、
写真に虫がいます。ハブ茶にするハブのサヤにそっくり❗
ここまで似せて生きている、この写真もいわばリアリズム?虫はナナフシでしょうか。