Fireside Chats

ファイアーサイド・チャット=焚き火を囲んだとりとめない会話のかたちで、広報やPRの問題を考えて見たいと思います。

堤義明さん。ディスクローズのチャンスです。

2004年10月27日 16時35分37秒 | クライシス
台風23号、中越大地震と天災による大きな被害が重なる中、今また香田証生さんが誘拐されたニュースが飛び込んできました。
国会は相変わらず南野法相いじめが続いています。

堤さん、今こそ西武鉄道株の関連情報を根こそぎ公開し、再度陳謝するチャンスです。
いずれこのインサイダー疑惑は上場廃止や刑事事件に発展するでしょう。
堤さん自身も縄付きになる可能性が大きいです。
堤流経営はこれまで秘密のベールに隠されていましたが、今後ディテールにいたるまであからさまに報道されるはずです。
であるなら、報道の暴露競争の餌食になるより、自らディスクローズするほうが遥かにダメージが少ないことはいうまでもないでしょう。

マスコミ報道が天災とイラクに集中した今こそ、メディアスクラムの被害を最小にするタイミングです。
さあ、勇気をもってすべてを明らかにしましょう。


携帯電話の経済学

2004年10月19日 23時18分22秒 | 参加型ジャーナリズム
中国でも着メロが好調のようです。
某レコード会社Sミュージックをリストラされちゃったおじさんが、退職金の中から70万円を捻出し、音楽仲間をかたらって中国向けに着メロを何本かつくりリリースしたところ、日ならずして2000万円を売り上げてしまったと、酒場で友人から聞いた噂話。
尾羽打ち枯らしていたリストラおじさんは、顔の色艶も改善し、体力も漲り、いまや青年(?)実業家に変身しちゃったとのこと。

携帯関連だとなぜ財布の紐がゆるむのでしょう。
コンビにでも、ドリンクのベンダーでも、携帯で買い物する時代が本格的に訪れようとしています。
思うに、携帯だと費用が発生するということをユーザーはアプリオリに受け入れているようです。
かつまた、携帯で発生する費用は小口だとの安直な思い込みもあるのかな?

学生諸君の通信代の濫費やマナーの視点から携帯の使用を抑制的に誘導しようとの動きもある反面、携帯に内需拡大の期待を寄せるマーケターの圧力も顕著です。
この綱引きはおそらくマーケターの勝利に終わるでしょう。
もっとも簡便なインターネット接続手段であり、カメラがつき、テレビが見られ、音楽をダウンロードし再生するデバイスになり、GPS機能が備わり、QRコードのリーダーにもなる・・・・。
携帯の広告利用で稼ごう、コンテンツ販売で儲けようと、日本中の随所で脳髄が絞りまくられています。

携帯が日本経済の再浮上の牽引力になるのか、はたまた第二のITバブルに過ぎないのか、内需拡大の波及効果と、海外への展開の可否が決め手になるのでしょう。
リストラおじさんの挑戦が実話とすれば、成功裡に終わることを祈るばかりです。


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あざらしサラダさん、あまり詳しい領域じゃないので、ろくなエントリーかけません。これで勘弁してね。

トカゲが来た!

2004年10月19日 17時29分24秒 | PR戦略
今度の台風23号には「TOKAGE」という名前がついているんですね。
日本他北西太平洋の14ヶ国で構成する台風委員会が、各国10個、合計140の名前を用意し、順繰りに台風に名前をつけているそうです。
たまたま、今度の23号は日本の名前にあたったということのようです。
日本は、天秤・山羊・ウサギ・カジキ・カンムリ・鯨・コップ・コンパス・トカゲ・ワシの10名称を登録しています。
どんな脈絡があるのかと思ったら、星座の名前とか・・・。
「トカゲ座」「コップ座」なんて星座があること知ってました?
「カジキ座」なんて「歌舞伎座」の間違いかと思った!(笑)

このアジア名、テレビでも新聞でもほとんど目にしません。
気象庁はどう考えているのかな、番号方式で充分ということなのでしょうか、
伊勢湾台風や洞爺丸台風のような、被害を中心とした事後命名方式を主体に考えているのでしょうか?

ところで、明日からの広島出張。トカゲ襲来に怯えて、11月に順延になりました。
人命や家屋に被害を出さず、穏やかに去って欲しいものですね。

参加型ジャーナリズムでのブロガ―の役割

2004年10月18日 13時21分15秒 | Weblog
参加型ジャーナリズムでのブロガ―の役割って3つぐらいあるんじゃないかしら。

1.広汎な一次情報の発掘。
2ちゃんねるは、事件ネタの場合、マスコミより木目細かく(真偽不明でも)ネタを拾ってきますよね。

2.多様な視点や論評の表明
今回の「週刊!木村剛」で期待するのはこのへんかな?

3.数によるニュース価値の評価と、クレディビリティ(信憑性)の評価。
GoogleNewsは、マスメディアの記事を対象とすることで、クレディビリティの問題を一応クリアし、マスメディアの関心度合いを測ることでニュースバリューを判定する仕組みだけれど、これをブロガ―の数によって実現するのも、ブロガ―新聞の役割として期待できると思います。

ぼくが、ブロガ―新聞に期待するのは、以上の3つの役割を兼ね備えた存在。
時事通信の湯川さんが紹介してくれている、韓国オーマイニュースほそんな機能を備えているように思う。

このあたりになると、本格的な事業計画と、独自のシステム、それなりの投資なしでは難しそうですね。
3つの役割の1番目と2番目あたりを検証しながら、どこかの報道機関とか、ポータルサイトとのアライアンスの機会を模索するということになるのかしら・・・?

参加型ジャーナリズム 実験始動

2004年10月18日 02時13分08秒 | 参加型ジャーナリズム
「週刊!木村剛」を舞台に、参加型ジャーナリズムの実験が始まった。
3人の有力トラックバッカーを指名し、週一回掲載のコンテンツである「ブロガー新聞」の編集を各一回ずつ全面的に委ねるというのだ。


「週刊!木村剛」では、9月30日に「ブロガー新聞」はじめます!:10月からの番組再編」と宣言し、10月8日から企画をスタートさせた。
もとより、「ブロガー新聞」といってもその内容のイメージは人により千差万別である。
そこで、
10月22日の第3号を、あざらしサラダさん
10月29日の第4号を、Watch IT,ケータイ,ベンチャーさん
11月5日の第5号を、ネットは新聞を殺すのかblogさん
の3人のブロガーに「一日編集長」として独自のブロガー新聞の編集を呼びかけ、3人のブロガーが承諾したという流れだ。
この3人のブログは、常に愛読しており、トラックバックもいただいている方々だけに、私も及ばずながらできる限りの応援をしたい。

そう考える人は多いと見え、特にmy.Hurusato.orgさんは、すぐさまブロガー新聞編集タスクフォース(仮)を立ち上げ、万全の協力体制を敷いた。
どのような展開になるか、大いに注目したいところである。

この企画にかける私の期待は、結論的にいえば「玉砕覚悟で物議を醸して欲しい」ということだ。
それぞれの方の考えるブロガー新聞のプロトタイプの提示が、今回の眼目である。

あざらしサラダさんは、特定のテーマを巡り、多くのブロガーからトラックバックを集め、多様な論点を浮き彫りにするのがブロガー新聞のありかただと考えるだろう。
 私たち多くのブロガーが望んでいたのは、投稿記事に対する「TBの嵐」ではなかったのだろうか。つまり一つの投稿記事をきっかけとして、反論や補強意見など、様々な視点からの意見が飛び通う、そんな「参加型ジャーナリズム」を望んでいたのではなかったか。と述べておられる。

Watch IT,ケータイ,ベンチャーさんの方向は、木村剛氏抜きの「週刊!木村剛」だ。
個人的な意見ですが、いままでの「週刊!木村剛」のスタイルから離れる必要は無いのではないかと思っています。限られた誌面ですから、あまりたくさんのトラックバックをご紹介するのは難しいと思います。もうすこし絞ってみるか、もしくはひとつだけ選んで、紹介するというのはどうでしょう。
私たちは、「週刊!木村剛」とトラックバックの「コラボ」というか「融合」というか、もしくは「対立」というものを望んでいるのだと思います。


あざらしサラダさんが「結果としてのトラックバック」により多様な論点を浮き彫りにすることを評価基準として重視しているのに対し、Watch IT,ケータイ,ベンチャーさんは、「エントリーの完成度」とトラックバックに示された論点との対比を重視しているかに見える。

ネットは新聞を殺すのかblogさんは現役ジャーナリストであり、参加型ジャーナリズムのもっとも先鋭的な論客だけに、既存のジャーナリズムとブログとのコラボレーションのあり方に焦点をあてるはずだ。
欧米や韓国などさまざまな事例に通暁されているだけに、どの切り口でアプローチするかが楽しみである。

この一回きりの実験で理想的なブロガー新聞が生まれようはずはない。
それぞれの編集スタイルに異論反論の嵐が起こることがいまから想像できる。
その異論反論を受け止めたところから「ブロガー新聞または参加型ジャーナリズムへの模索」がスタートすると受け止めるべきである。
すでに、「JANJAN」や、「ベリタ」などのインターネットジャーナリズムはスタートしている。
「2ちゃんねる」や、価格コムの掲示板、「asahi.comアクセスTop30」も、読者の投稿やアクセス数の反映という仕組みで、参加型の要件を一部備えている。
更にいえば、個々人のニュースブログも既にして立派なブロガー新聞かもしれない。
いまわれわれが目指すべきブロガー新聞はそれらとどこが違うのか。
形而上の神学論争を超えて、知行合一で考えようとするのが今回の実験の意味ではないだろうか。

あざらしサラダさん 、Watch IT,ケータイ,ベンチャーさん 、ネットは新聞を殺すのかblogさん、肩に力を入れすぎないご奮闘を期待します。
できるだけトラックバックしますので・・・。