Fireside Chats

ファイアーサイド・チャット=焚き火を囲んだとりとめない会話のかたちで、広報やPRの問題を考えて見たいと思います。

連合の懇談会に行ってきた

2006年04月27日 06時59分49秒 | 参加型ジャーナリズム
ことの発端は、先週こんなメールが舞い込んできたこと。

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拝啓
春暖の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、このたび連合(日本労働組合総連合会;http://www.jtuc-rengo.or.jp/)では、下記の要領で「サラリーマン増税についてのブロガー懇談会」を開催する運びとなりました。
現在、連合では、給与所得者やそのご家族を中心に「サラリーマン増税」問題にご関心を持っていただくための取り組みを行っております。
今回の懇談会はこの取り組みの一環として、平素インターネット上で様々な見地から情報を分析・発信していらっしゃるブロガーのなかでも、社会的影響度の高いブログを運営されていらっしゃる方を連合本部にお招きし、私どもの考え方についてご説明させていただくとともに、ご意見交換をさせていただくものです。
ご参加の皆様からたまわりましたご意見をよりよい税制度を確立するための活動につなげていければと存じております。
なお、当懇談会は、連合として初めての試みであり、この点につきましても種々ご指導いただきたいと念じているところです。
ご多忙のこととは存じますが、奮ってご参加いただければ幸いです。
敬具

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へー。ぼくなんかにもご案内がくるんだ。
自民党は世耕さんに頼んだのに招待がこないというのに!?

ということで、26日19時からお茶の水の総評会館に行ってきた。
参加者は全部で8名。
名刺交換できた方をブログ名であげると、
・安曇信太郎の「イヤならやめろ!」
・実践起業!成功への道
・「専業主夫」はやっぱりやめられない?
・花岡信昭のウェブサイト
あとはごめんなさい。

プログラムは、主催者から「連合について」「税制の現状」「キャンペーンについて」の説明があり、その後意見交換。
意見交換が活発で20時半までの予定が、21時までかかった。
組合の幹部というので、押し付けがましいアジテーションがあるのかと思ったら、なかなか率直でソフト。山根木という企画局長はじめ、ちゃんと耳を傾けようとの姿勢は感じられた。

とはいえ、参加者には「本当に増税阻止なんて出来るのか」「税制は相次ぐ手直しの結果複雑怪奇でグロテスクなものになっており、抜本的な解決をしないと意味が無いのではないか」といった、ある種の無力感が漂う。

それはそれとして、連合という古めかしい組織がはじめてブロガー懇談会を開いたという事実には注目すべきだろう。
民主党の懇談会の失敗があっただけに、きっと組織内に反対はあっただろうけど、多少のリスクを甘受して直接社会と対話しようとのスタンスに立ったことにはパチパチパチ。




少子化に拍車をかける? サラリーマン増税!

2006年04月14日 17時14分43秒 | Weblog
YAHOO!で見かけた記事
サラリーマン増税、9割反対=「子づくり控え」防衛も-連合調査
 連合が13日まとめた「サラリーマン増税に関する意識調査」によると、政府税制調査会が昨年打ち出した定率減税や給与所得控除の廃止などのサラリーマン増税に対し、「絶対に反対」「どちらかといえば反対」を合わせ、給与所得者の92.5%が反対していることが分かった。

サラリーマン対象の調査の結果ですから、サラリーマンの92.5%が反対して不思議ではありません。
それより面白いのは、増税で生活が苦しくなるから子作りを控えるとの回答が30.4%の高率に昇ったこと。
連合のサイトにニュースリリースがアップロードされていて興味深い。
それと同時に驚くのは、サラリーマン増税を理解していたのが22.2%に過ぎないこと。
サラリーマンがお人よしなのか。
政府与党の広報不足なのか。
連合の努力不足なのか。
ちょっと脱力感に襲われるデータです。