Fireside Chats

ファイアーサイド・チャット=焚き火を囲んだとりとめない会話のかたちで、広報やPRの問題を考えて見たいと思います。

JR西・南谷会長、関経連副会長を辞退へ

2005年05月07日 21時40分57秒 | クライシス
ようやく判ったか。
というのが率直な感想である。

>事故直後には、南谷氏は「(事故への対応で)関経連の活動に割く時間を減らしても
>(関経連に)迷惑にはならないと思っている」と述べ、副会長職を続投する考えを漏らしていた。

関経連については、秋山会長(関西電力)の原発事故に頬かむりしての居座りに続き、南谷副会長までもかと信じられない思いで見ていた。

「この危機を乗り切ることが私に課せられた使命」という見苦しい勘違いコメントと、「出処進退は本人が決めること」という訳の判らないフレーズで、政界でも経済界でも潔い出処進退が失われて何年になるだろう。

責任者が職を辞すからこそ、組織に緊張感が漲り、組織風土を革めるのだというあたりまえの事実を今一度再認識すべきではないだろうか。

南谷会長が見苦しいのは、関経連副会長は辞退したものの、JR西日本の会長にしがみつこうとしているところである。
この点は垣内剛社長も同じ。
サンケイ新聞の報道によると、6日未明のボーリング問題を巡る記者会見でも、

>亡くなった方へのおわびとお悔やみ、けがをした方へのお見舞いに全力を挙げて取り組んでいる。
>再発防止、安全問題を中心に生まれ変わったJR西日本を見せること、それが責任を果たすことと思っている。

と垣内社長が語っている。

南谷会長、垣内社長。
あなたがたが辞めない限り、マスコミのJR西日本批判はとまりませんよ。



天王寺車掌区のボーリング

2005年05月06日 06時22分15秒 | ニュースコメント
テレビのワイドショーは、天王寺車掌区批判一色だ。
垣内社長も日付が5日に変わったばかりの深夜0時30分に記者会見に引っ張り出されたし、車掌区の区長もテレビカメラの前で記者からつるしあげられた。
テレビカメラはボーリング場や居酒屋でも証言を取っている。

確かに、大事故当日にボーリングとは非常識だ。
マスコミがそれを批判するのはかまわない。
しかし、ぼくが知りたいのは、居酒屋のおやじの証言ではない。

そもそも、このボーリングや2次会の費用はどうなっているのか。
まさか福利厚生費じゃないでしょうね。
組合はこのボーリング大会とどう関係しているのだろう。

区長にしてみれば、(休暇扱いにはしているものの)このボーリング大会参加は労務対策の業務という認識で、中止の決断があらたな労務問題を引き起こすことを恐れ、大会を中止できなかったということではないんでしょうね。

記者の皆さんが、激昂してJR西日本社員を吊るし上げてもいいけど、本当に知りたいのはその背景だ。