Fireside Chats

ファイアーサイド・チャット=焚き火を囲んだとりとめない会話のかたちで、広報やPRの問題を考えて見たいと思います。

参加型ジャーナリズム 実験始動

2004年10月18日 02時13分08秒 | 参加型ジャーナリズム
「週刊!木村剛」を舞台に、参加型ジャーナリズムの実験が始まった。
3人の有力トラックバッカーを指名し、週一回掲載のコンテンツである「ブロガー新聞」の編集を各一回ずつ全面的に委ねるというのだ。


「週刊!木村剛」では、9月30日に「ブロガー新聞」はじめます!:10月からの番組再編」と宣言し、10月8日から企画をスタートさせた。
もとより、「ブロガー新聞」といってもその内容のイメージは人により千差万別である。
そこで、
10月22日の第3号を、あざらしサラダさん
10月29日の第4号を、Watch IT,ケータイ,ベンチャーさん
11月5日の第5号を、ネットは新聞を殺すのかblogさん
の3人のブロガーに「一日編集長」として独自のブロガー新聞の編集を呼びかけ、3人のブロガーが承諾したという流れだ。
この3人のブログは、常に愛読しており、トラックバックもいただいている方々だけに、私も及ばずながらできる限りの応援をしたい。

そう考える人は多いと見え、特にmy.Hurusato.orgさんは、すぐさまブロガー新聞編集タスクフォース(仮)を立ち上げ、万全の協力体制を敷いた。
どのような展開になるか、大いに注目したいところである。

この企画にかける私の期待は、結論的にいえば「玉砕覚悟で物議を醸して欲しい」ということだ。
それぞれの方の考えるブロガー新聞のプロトタイプの提示が、今回の眼目である。

あざらしサラダさんは、特定のテーマを巡り、多くのブロガーからトラックバックを集め、多様な論点を浮き彫りにするのがブロガー新聞のありかただと考えるだろう。
 私たち多くのブロガーが望んでいたのは、投稿記事に対する「TBの嵐」ではなかったのだろうか。つまり一つの投稿記事をきっかけとして、反論や補強意見など、様々な視点からの意見が飛び通う、そんな「参加型ジャーナリズム」を望んでいたのではなかったか。と述べておられる。

Watch IT,ケータイ,ベンチャーさんの方向は、木村剛氏抜きの「週刊!木村剛」だ。
個人的な意見ですが、いままでの「週刊!木村剛」のスタイルから離れる必要は無いのではないかと思っています。限られた誌面ですから、あまりたくさんのトラックバックをご紹介するのは難しいと思います。もうすこし絞ってみるか、もしくはひとつだけ選んで、紹介するというのはどうでしょう。
私たちは、「週刊!木村剛」とトラックバックの「コラボ」というか「融合」というか、もしくは「対立」というものを望んでいるのだと思います。


あざらしサラダさんが「結果としてのトラックバック」により多様な論点を浮き彫りにすることを評価基準として重視しているのに対し、Watch IT,ケータイ,ベンチャーさんは、「エントリーの完成度」とトラックバックに示された論点との対比を重視しているかに見える。

ネットは新聞を殺すのかblogさんは現役ジャーナリストであり、参加型ジャーナリズムのもっとも先鋭的な論客だけに、既存のジャーナリズムとブログとのコラボレーションのあり方に焦点をあてるはずだ。
欧米や韓国などさまざまな事例に通暁されているだけに、どの切り口でアプローチするかが楽しみである。

この一回きりの実験で理想的なブロガー新聞が生まれようはずはない。
それぞれの編集スタイルに異論反論の嵐が起こることがいまから想像できる。
その異論反論を受け止めたところから「ブロガー新聞または参加型ジャーナリズムへの模索」がスタートすると受け止めるべきである。
すでに、「JANJAN」や、「ベリタ」などのインターネットジャーナリズムはスタートしている。
「2ちゃんねる」や、価格コムの掲示板、「asahi.comアクセスTop30」も、読者の投稿やアクセス数の反映という仕組みで、参加型の要件を一部備えている。
更にいえば、個々人のニュースブログも既にして立派なブロガー新聞かもしれない。
いまわれわれが目指すべきブロガー新聞はそれらとどこが違うのか。
形而上の神学論争を超えて、知行合一で考えようとするのが今回の実験の意味ではないだろうか。

あざらしサラダさん 、Watch IT,ケータイ,ベンチャーさん 、ネットは新聞を殺すのかblogさん、肩に力を入れすぎないご奮闘を期待します。
できるだけトラックバックしますので・・・。



1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あざらしサラダ)
2004-10-19 08:34:01
ccproducersann、おはようございます。

「ブロガー新聞」(第3号)への期待と受け止めさせて頂きます。

しかし、すっかりネタがばれているような気が。(笑)
返信する