Fireside Chats

ファイアーサイド・チャット=焚き火を囲んだとりとめない会話のかたちで、広報やPRの問題を考えて見たいと思います。

木鐸はどこへいったのか

2005年03月03日 23時56分40秒 | ニュースコメント
堤義明氏が逮捕された。
マスコミ各社は堰を切ったように堤バッシングに走り始めた。
こんなことは以前から判っていたことではないのか?
非公開のコクドが西武鉄道を支配する実態はかねてより指摘されていた。
土地の購入などで負債をつくり税金を圧縮する商法も周知の事実だった。
堤氏の専制支配についても誰知らぬものはない。
しかし、これらを正面から批判した報道は寡聞にして知らない。

かつて、立花隆が田中角栄の金脈を暴き、故児玉隆也が越山会の女王を記事にしたとき、記者クラブの記者は、われわれの知らない情報はないと嘯いたという。
心あるジャーナリストの中には、角栄的政治手法を批判したいと思った人もいただろう。
堤商法のいかがわしさを論難しようとした人もいただろう。
しかし、既存マスコミにはそのような論説を展開できる場は失われている。

ぼくが今読みたいのは、堤氏の罪と同時に功績をも正しく評価する記事だ。
しかし、大衆迎合的紙面からは、堤性悪説以外の記事は排除されてしまう。

こうしてぼくは、不毛と知りつつも、ライブドアニュースに期待してしまうのだ。
やがては裏切られる期待だろうと諦観しつつ・・・・。

木鐸よ出でよ!