Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

芝居と山鉾とコンセプチャルアート

2014年07月12日 | Life


京都四条の南座へいま話題のお芝居「出発」を観にいく。
芝居といえば、吉本新喜劇くらいしか知らないので、シリアスな芝居ってどんなものなのか。期待はふくらむ。
定刻に開演。
舞台中央のスクリーンにオープニングが上映され、暗転になってスクリーンが上がっていくと、その後ろから戸塚祥太さんがギターを弾きながら登場する。
あとでしらべてわかったけど、戸塚さんはA.B.C-Zという人気アイドルグループの歌手だった。どうりで若い女性の観客が多いはずだ。

この芝居はつかこうへいの作品で、36年まえにも上演されている。それを錦織一清の演出でリバイバルさせたものだ。(ちなみに錦織さんはあの少年隊のメンバーの一人です)
家族の一人一人がいろいろな思い出話を語りながら、それぞれの絆をたしかめていく。
夫と妻、母と息子、兄弟、義母と娘など、さまざまな関係が舞台の上で浮き彫りになっていく。
だけど、なんだかなあ……
会話が途中でブチ切れて、突然BGMが鳴りだし歌ったり踊ったり、そうかと思うと妙なタイミングでツッコミが入ったりで、そのまえの会話がなんだったのかよくわからない。
印象としては支離滅裂な感じで、なんか話が軽すぎる。これが東京の芝居なのか?
ま、それなりに楽しめたので良しとするか。



南座を出て、二条城の近くにあるギャラリー@KCUA(アクア)でやっている「アピチャッポン展」を見にいく。
南座のまえからバスで移動しようと思ったのだが、四条通りの渋滞がはげしく、車がほとんど動かない。
歩いた方が早いと判断して、猛暑のなか四条通りを西へ歩いていく。
すると祇園祭で巡行される山鉾がむこうからやってきた。きょうは17日の本番にそなえてのテスト巡行「曵き初め」らしい。
片側一車線がほぼ通行できない状態で、ゆっくりと進む山鉾のまえと後ろには人があふれかえっている。こりゃ渋滞するわ。
烏丸通りまで歩いて、そこからタクシーで@KCUAへいく。

アピチャッポン・ウィーラセタクン氏はタイの映像作家である。
広い会場内はいくつかのブースに分かれていて、映像作品が上映されている。大きな写真やドローイングもある。
これがもう難解な作品ばかりで、なんの予備知識もなく見るとさっぱりわからない。
コンセプト重視のモダンアートというのは、真剣に理解しようとせず、光や音を感じて空間を楽しむくらいでちょうどいいと思う。
世界にはいろんな表現をする人がいるなあ、くらいの気持ちで見れば疲れない。



夕方、三条近くの鴨川では若者がライブをやっていた。
昼間の暑さと打ってかわって、河原のうえは気持ちのいい風が吹いている。好きな仲間や恋人と音楽を聴いて過ごすのもわるくない。
今夜の夕食はわたし一人なので、駅前の中華屋でかんたんに済ます。生ビールが腹にしみた。

カメラマン的資質とは

2014年07月10日 | Life
写真学校で教えていたころ「先生、写真が上手くなるにはどうしたらいいですか?」という問いに対して、たくさん写真を撮って、いろんな人の写真を見ること、と答えていたように思う。
その答えはある意味まちがいではないと思うけど、最近ではたくさん撮れることがひとつの才能だと思うようになってきた。
だから逆にいえば、たくさん撮れない人はカメラマンにはなれないし、向いていないと思う。

ヘンなたとえ話になるが、あたらしいタバコの開発者は一日中タバコの葉を調合し、紙に巻いては火をつけてためし吸いするそうであるが、利きタバコに疲れて休憩時間になにをするかというと、自分の好きなタバコを吸うというのである。
カメラマンもこれとおなじで仕事の撮影に疲れて帰ってきたら、自分の好きな写真を撮ることがストレス解消だし癒しになる。
それくらい写真が好きでないとプロになれないし、自分の作品なんてつくれないわけです。
まあ、べつに自分の写真を撮らなくても仕事はできるけど、それだけじゃあルーティン化してきて煮詰まったりスランプに陥ることになる気がする。



わたしの場合、仕事でやってることが作品づくりに活かされたり、作品を撮ることで仕事にも応用できたりして、つねに双方向のフィードバックができるので、スランプもないし退屈することがない。
写真を撮っていればハッピー&ラッキーなのです。
きょうはD中学校へ集金に行ったついでに、大和川へ行って作品用の写真を撮る。
台風8号の近づく西南の空があやしげでフォトジェニックだった。



帰宅中、猛烈なスピードで自転車をこぐ女子を発見。
並走時に車のスピードメーターを読むと40キロ/時。
そんなに飛ばしてどこへ行く?

負から正に転換する力

2014年07月06日 | Life
疲れが溜まっているのか、めずらしく7時まで寝る。
テレビを点けると、オランダ対コスタリカ戦のまっ最中だ。0対0のままPK戦へ。息詰まる攻防の末、オランダが準決勝へすすむ。
先日、たかがサッカー、なんて軽口をたたいたけど、いやあ、サッカーっておもしろいな。
日本のサッカーがおもしろくないだけだと気がつく。

午後から久しぶりに作品の撮影に出る。
きょうは梅田周辺で撮っていたのだが、大阪駅前は路上ライブ禁止になのに、どこかの市民団体が「集団的自衛権の行使反対」のゲリラライブをやっていた。
よく見るとわたしと同じ歳くらいのおじさん・おばさんではないか。やるなあ。



そのあと扇町公園へいく。きょうはここで秘密保護法反対の集会がある。
わたしはなんの団体にも所属していないけど、個人の意思で参加し連帯するのだ。
上空には「集団的自衛権の行使反対」や「秘密保護法廃止」「解釈改憲は認めない」「戦争のできる国にするな」「患者情報守れ」と書いた5つのアドバルーンが上がっていて、雨にもかかわらずものすごい人数の人があつまっている。
集会では参加している団体の代表者があいさつやら意思表明をするが、いろんな団体が来ていておもしろかった。

まずは主催者の大阪弁護士会、それから大阪医師会。議員は辻元清美氏(民主党)に福島瑞穂氏(社民党党首)、どこかのNPO法人、どこかのお寺の住職、さらにどこかの教会の牧師、英国のどこかの大学の先生などなど。
なんかもういろんな労働組合、政党、市民団体、宗教団体が矢も盾もたまらず集まったような感じで、それほど昨今の安倍政権の暴走ぶりにみんなが危機感を抱いているのだ。
とにかく会場内には見たことのない幟がひしめいていて熱気がすごかった。



雨が一段と強まるなか、デモ行進ははじまった。(ふつうの集会なら中止になるだろう)
人数が多いので3つのコースに分かれて同時に行進する。わたしは天満橋方面へ歩くデモに参加する。
参加者のなかに韓国のパジチョゴリを着て太鼓や鐘をたたく人たちを発見。在日の人たちもやはり今の政権には危機感や不満をもっているのか。

交差点でなかなか進まぬデモ隊にしびれを切らし、クラクションを鳴らすドライバーもいるが、申し訳ないけどきょうはこの道はゆずれない。
5分や10分待ってもどうってことないでしょ。くやしかったらいっしょにデモ行進すればいい。マイナスのパワーをプラスに変えるんだよ。
小1時間歩いてデモ&集会終了。あーおもしろかった。

自由な旅はやめられない

2014年07月04日 | Life
8月のニューヨーク&ロサンゼルス旅行に向けて、これまでに何回か集まって旅行の計画を立てている。
生前ジョンとヨーコが住んでいたダコタアパートにちなんで、わたしたちはこの計画会議をダコタサミットと呼んでいる。
もう何回目になるのかわからないけど、本日ダコタサミット開催。



格調高くダコタサミットなんていうものの、その中身はまだ見ぬアメリカを想像してあれも見たいこれも見たい、あるいはこれ食べたいあれ食べたいと好き勝手なことをいい合うだけで、ひらたくいえばアメリカをネタに飲み食いしているだけの座談会なのである。
きょうはわたしの家で集まるまえに、近くのお好み焼屋でまず腹ごしらえ。
お好み焼とネギ焼、それと焼そばを注文し、三人でシェアしながらいただく。
ちなみに中に入れる具はいろいろあるのだけど、オススメはチーズとおでんのジャガイモを入れたお好み焼。
ほくほくトローって感じでチョー旨い。



さて、わたしのつくった行程表を叩き台にして細かい計画を立てていく。
わたし以外はニューヨークはおろか、海外旅行もはじめてという人もいるので、みんなやや興奮ぎみである。
ガイドブックに載っているあれやこれを見ては、つぎからつぎへと話が逸れていく。
しかしまあ、そうやって計画を立てているときが一番たのしいことはわかっているので、逸れるがままにまかせて、確認すべきところだけは押さえていく。



あっという間に夕方になって散会。ずいぶん計画が具体的になってきた。
おそらく現地では計画どおりにはいかないだろうが、それもまた旅の醍醐味の一つ。
航空券だけ取って、あとは自力で自由気ままにいく。このスタイルで旅をはじめたらもうやめられないね。
「来年はどこへ行きます?」なんて話がすでに出てきてる。おいおい。

今こそ想像しよう

2014年07月01日 | Life
Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one

想像してみよう 国境なんてないことを
むずかしくないでしょ
殺すことも死ぬこともなく
そして宗教さえもない
想像してみようよ
みんなが平和に暮らすことを

夢みたいなことをいうなとあなたは言うのかい
でも僕だけじゃないよ
いつかあなたもみんなといっしょになれば
国境のない世界ができるんだよ

(IMAGINE : John Lennon)

国境のない世界なんて想像できないというなら、もっと身近なことを想像すればいいと思う。
自分のすぐそばにいる人の幸せをねがい、平和にすごす日々をできるだけ具体的に想像するのだ。
いっしょに写真を撮ったり、映画を見たり、服を買いにいったり、美味しいものをたべたり。
つまり、そういうなんでもない日常のちょっとした営みの積み重ねが、幸せそのものなのだということを意識すると、幸せを阻害するものがなんであるかを想像しやすい。
「戦争になったらいやだなあ」と思うのではなく、「平和な日常がつづけばいいなあ」と願うことが大切ですね。