Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

ビッグコミックオリジナル8号感想

2006年04月05日 | マンガ
巻頭は「弁護士のくず」です。TVドラマ化記念!
井浦秀夫と主役ふたりの裁判所見学記もついてます。「井浦秀夫は”取材の人”である。その方法論は相手に会う前に調べに調べ、調べぬいた上で取材対象と対峙するというものだ。アダルトビデオ界の傑物達を描いたドキュメント作品『AV列伝』でも『どうして私のことそんなに知っているんですか』と相手に聞かれることもしばしばなのだ。」
そして、くずを描こうとした動機を問われて、「歳を取ると判るんですよ・・・完全な悪ってないんだなあと。立場を変えると善と悪が引っ繰り返っちゃう、人間ってそこがおもしろいんじゃないかなと。」ああ、そういうところをポイントにしてるんですね。なるほど。
今回のお話は芥川のインチキ童話まで創作する懲りようでした。くぅっ、だまされた。一瞬そんなお話あったっけ?と勘違いしました。フィリピンパブなんて行ったことないけどこんな感じかと思わせるものがありました。ウ~ン、リアリティ。

「プルートゥ」摩天楼の未来都市。ゲジヒトは粛々と任務をこなしております。あのコーヒーを淹れるシーンはわりと今と変わらないみたいですよ。昔の未来予想図(真鍋宏などの描いてたヤツ)だと、蛇口をひねると牛乳が出てくるなんて未来がありましたよね。結局未来になっても変わらないところは変わらないんでしょうね。荒唐無稽な未来予想図もなつかしいけど。さて、エプシロンを作った学者も殺されました。全てがボラーに繋がる。で、ダリウス13世はフセイン似。

「黄昏流星群」五里霧の経験は4人の人生を変えてしまい、吸い込まれるようにふたりは五里霧に戻っていったのでした。意外に居心地が良いかもしれない、あの世界。

「あんどーなつ」これ以上はないくらいの「サクラ」を演じたご隠居さん、ご苦労さんでした。はい、獅子屋の嫌がらせが始まりましたよ。なんでも「牡丹餅」の語源を述べよという問題に答えられなきゃ失格?だとか。だからこの間武士が花の落ちるのを嫌って牡丹の名を「ぼた」としたという梅さんには疑義を唱えたのですけどね。
牡丹餅の由来については諸説紛々、
日葡辞書(1603)に載っているのは「萩の花」とありまして、これが萩の餅であるという。小豆の粒が萩の花の咲き乱れるさまに似ているからだそうで。のちに女中言葉で「お」をつけて「おはぎ」と呼ばれるようになったと思われます。
それと同時にぼたもちの呼称も存在していたようです。赤い小豆をまぶしたようすが牡丹の花に似ているからだそうで。ほかにも二等品以下のモミをぼたと呼び、そのぼたで作ったからぼたもちと呼ばれたとか。

ぼたもちは昔からうちで作るもので、気取ったお菓子ではないし、賤しいものとされていたようです。
『民家の食にて貴人の食するは稀なり。杉折には詰め難く、晴れなる客へは出し難し』と元禄の頃の書にあるという。
『牡丹餅も親の心にゃ萩の花』(雑俳、へらず口)牡丹餅をアバタに見立てて読む。
『萩の花牡丹餅の名ぞ見苦し野』(寛永15年(1638)、鷹筑波)ボタモチとかは語呂がよくないのでしょうかね。見苦しいとまで言われてます。

ウィキには「餡ではなく中の米の状態によって区別し、完全に餅の状態までついたもの(皆殺し)をぼたもち、ついた米の粒が残っているもの(半殺し)をおはぎ 」なる説も載ってます。

参考日名田屋餅店

「イリヤッド」カナリア諸島はアトランティスではなかったというレイトン卿の報告書。じゃあ入谷は一体なんで行ったのかと。冥王のミイラの腹は「アトランティス好きを喜ばせるため」という身も蓋もない理由でアトランティスの地図が書かれているのでした。とほほ。こっちはニセモノなので、いざ本物を見に行かんとす。

「最強伝説黒沢」黒沢のアジテーションが素晴らしい。この演説を聴いて奮い立て、ホームレス、いやロジョーたちよ!しかし中根はひとり横向いてますなあ。アゴのあたりに汗かいてるみたいだけど、今までの自分を思い出して来し方行く末を考え始めたのか?いや、本物の中学生だから、黒沢のオッサンにはついていけね~とか本気で思ってんのかも。