花は桜木・山は富士

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「何かの宗教を信じていない」だから素晴らしいと思います

2008-05-31 22:38:20 | 日々のニュース
宗教「信じない」7割、「魂は生まれ変わる」3割…読売調査

読売新聞社が17、18日に実施した年間連続調査「日本人」で、
何かの宗教を信じている人は26%にとどまり、信じていない人が
72%に上ることがわかった。


ただ、宗派などを特定しない幅広い意識としての宗教心について聞いたところ、
「日本人は宗教心が薄い」と思う人が45%、薄いとは思わない人が
49%と見方が大きく割れた。また、先祖を敬う気持ちを持っている人は
94%に達し、「自然の中に人間の力を超えた何かを感じることがある」という人も
56%と多数を占めた。


多くの日本人は、特定の宗派からは距離を置くものの、人知を超えた何ものかに対する
敬虔(けいけん)さを大切に考える
傾向が強いようだ。

調査は「宗教観」をテーマに面接方式で実施した。

死んだ人の魂については、「生まれ変わる」が30%で最も多く、
「別の世界に行く」24%、「消滅する」18%--がこれに続いた。

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これは非常に嬉しい結果であり、まだ日本人に希望があるように感じます。
記事で「宗教を信じる」が少なく、ほとんどが「信じていない」であるのに
「人知を超えた何ものかに対する敬虔(けいけん)さを大切に考える」ということ。

これが「ザ・日本人」という感じですね。
八百万の神々がおり、有形無形に限らず神を感じ、それも西欧のように
天上にいるのではなく、私たちと同じ世界で生き、笑い、酒に酔う、
まことに人間味溢れる神々たちです。
全国の祭りに見られる催しは祀っている神様にならっている場合が多いですよね。
こういった考えは「神道」の考えが基本にあり、それが長い日本文化の歴史の中で
外国から入って来た文化、考え、宗教などをおおらかに取り入れ
すべからく平等に扱ってきたためですね。

宗教を国教として、毎日祈り、礼拝を行い、宗教道具を身につける国々は
沢山あれど、よく言われる「初詣(神道)」をし、「結婚式」をキリスト教&神道で行い、
祭りを楽しみ(神道)、お盆で墓参り(仏教)、クリスマスを祝って、年末は
除夜の鐘(仏教)で年を送り、人生の終わりを葬式(仏教)を行う。
最近ではサンバ・カーニバルやハロウィンまで行っていますよね。
で、そんな生活に何の疑問も抱かない日本人。
なんて素晴らしいと思いますね。

これほど宗教儀式を多様に行って「宗教を信じない」とはおかしいですよね。
日本人にとっては「宗教心」というものは、もっとキッチリしたものを
想像しているんですよね。
だから、「初詣」をしても「結婚式をキリスト教」で祝っても、それが「宗教」であると
認識していないだけなんですよね。
「困ったときの神頼み」といって、誰だって「合格祈願」や「交通安全」などの
お守りを持っているはずです。
意識はしていないけど「何かに対して畏敬の念」を抱いているからこそですよね。

ですが、だからこそタブーも少なく、あらゆる事を抵抗なく受け入れ、
柔軟な対応、発想が出来る下地になっていることでしょう。
そんな下地が現代でも十二分に存在しているというのが、嬉しい限りです。

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