日本政府代表団は26日の6者協議開会式で、日本人拉致問題の解決を訴えた。だが、北朝鮮は2国間の話し合いには容易に応じそうにない。全体会合での議題とすることには、中韓ロ3カ国が反対する姿勢をみせた。日本政府は、厳しい対応を求める国内世論との間で板ばさみになっている。
「日朝国交正常化をはかるため、核、ミサイル、拉致といった諸懸案が包括的に解決されなければならない」。開会式の冒頭発言で日本首席代表の佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長はこう訴えた。だが、直後に発言した韓国の宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商次官補は「会談の焦点を分散させる行動は決して望ましいものではない」。拉致問題を取り上げることへの牽制(けんせい)だった。
韓国ばかりではない。ロシアのアレクセーエフ外務次官は26日の日本との2国間協議で、6者協議の場で拉致問題を取り上げないよう求めた。協議後、記者団に「朝鮮半島の非核化という主要な問題の解決が困難になる」と説明した。中国共産党対外連絡部の李軍(リー・チュン)局長(アジア担当)も25日、訪中した戸塚進也・静岡県掛川市長に「6者協議で拉致問題を取り上げることは、北朝鮮が強く反発していて現実的ではない」と語った。
中国の人民日報(海外版)は26日、「日本は各国の反対にもかかわらず、拉致問題を持ち出すことに固執している」と日本政府の対応を批判する論評を掲載した。
一方、北朝鮮側は日本を除く4カ国とは個別に会談したが、日本との個別会談には応じていない。佐々江局長と北朝鮮首席の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官が25日の夕食会の際にあいさつを交わし、26日の開会式でも短い立ち話をしただけにとどまる。
26日の自民党外交関係合同部会でも「最終的に日本だけが浮いてしまうのではないか」と孤立感を懸念する声も出た。だが、小泉首相は同日、記者団に対し「日本は日本の立場がある。各国とは事情が違う」と、あくまでも拉致問題の解決を訴える考えを強調した。 →情報源
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そりゃまあねぇ~…チベット問題やらなにやら身内に強烈な「人権問題」を抱える一党独裁国家と、戦争中のはずが民族融和を煽った挙句身内なら犯罪者でもかばう国と、チェチェン問題を抱え込んでいる上に政敵抹殺は当たり前の独裁者気質な国と、歩調が合うほうが不思議。
無駄であっても浮き上がっても、言い続けることに意味があると思います。それはそれ、これはこれで、拉致はおいといて援助だけさせられるのも困り者ですし。小泉首相が「平壌宣言を粛々と…」なんて暢気に言ってるのも、同じじゃないですかね。要するに、てめぇのところが署名した「核・ミサイル・拉致をまとめて解決しますよ」という約束を守れよ、という念押しというか。しつこくしつこくしつこく、いろんな場で繰り返し主張することで国際的に、ついでに北朝鮮にアピールするということで、やり方としては妥当なところだと思います。どうせなら、おまけに「平壌宣言に基づいて行動する以上、拉致が解決しない限り一切の援助はできない」て毎回言っちゃえばいいんですよ。実際、これだけ進展していなくてじれている上に、あてにならない(以前、援助だけ受け取っておいてこっそり約束破って核兵器を作っていた、という実績があります)核廃棄の見返りに援助するぐらいだったら、税金下げろといいたい。マジで。
……本当は、同じように、けれど日本以上に国民を拉致られている韓国が、まっさきに同調しないといけないと思うんですけどね。同胞という一言でなかったことにしてしまえるあたり、さすがだと思います。