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古都ロマーノに想いを馳せる。

2016年04月19日 20時07分22秒 | ⑮読書&映画(所感)
 
2016年 4月19日(火)
「ローマ人の物語」 ❝ ローマは一日にして成らず ❞  塩野七生・著書
 
 叔父の王である叔父により川に流された宿命の子、ロームルスとレムスの二人は、狼と羊飼いに育てられ、ローマ建国伝説によると、紀元前753年4月21日にロームルスが王になり、テヴェレ川の畔に都市ローマを建設。 人口数千人の丘2つを巡る防塞を設けただけの小村だったとか。
 
その後、領域を拡大させて七つの丘を都市の領域とした。
王政の歴史から紀元前509年に共和政へ移行。
ブルトゥスを中心に2名の執政官によってローマ政治が行われる共和制へと移行する。
 
小さな村と言える様な集落から多民族間の争いと統合。
王政と共和制という政治の在り様の長所と短所の比較。
農耕・牧畜を中心とした生活と工業・商業の導入による貨幣経済の導入。
 
民族融合策がきっかけとなり、周辺の丘(当初7カ所)に築かれた都市に比較し
古代ローマ(フォロ・ロマーノ)は、低地(湿地帯)に築かれた街であったとか。
 
地理的な経済と防衛と人々が歓談しゆくコミュニティの場。
優位性と、その場所に生み出されゆく価値と、地場の如く人々を引き寄せる不思議なる場所。
若きにに訪れた折、沈む夕陽に照らされた古代都市フォロ・ロマーノに呆然として数時間佇み、悠久の歴史に思いを馳せたことを想い出させる様な、物語の始まりであった。
 
寝る前のささやかな、楽しみな一時である。
 
 


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