2015年 7月27日
『志に生きる! 昭和傑物伝』(江口敏著 清流出版)読了。
中野正剛/井上成美/高橋是清/原口竹次郎/松岡洋右/別宮秀夫/石原莞爾/
清沢洌/桐生悠々/尾崎秀実/緒方竹虎/徳富蘇峰/鈴木東民/河合栄治郎/
柳田国男/会津八一/新渡戸稲造/伊波普猷/三好達治/原富太郎/溝口健二/
藤田嗣治/望月桂/中島敦/夢野久作/ 出口王仁三郎/北一輝/西田天香/
政治家、軍人、官僚、言論人、学者、芸術家、宗教家、革命家と呼称される人生を、志を持って昭和史の中を生き抜いた謂わば、反骨精神を持った二十八人の日本人を短編小説の如く描いた人物伝である。
中には、その生き様を全く知らなかった人物も居る。
この様な時代&社会を歴史的背景として生きざるを得なかった人物がいたのである。
所謂、極右から極左まで、その生き様は、時に壮烈でさえある。
改めて、思想性、宗教性が己の人生に与える影響力というものを考えさせられた短編集・人物伝であった。
“志” ・・・その確立が、その人の人性と生涯に大きく影響し、時に決定づけてゆく事を改めて思い知らされた思いである。
“人生観” “社会観” “国家観” “生命観” “宇宙観” ・・・夫々に大事な視点である。
『信念の力 信念は目に見えない。
しかし、信念こそが歴史を一歩前へと前進させる無限の力を持っている。』
・・・との言葉が頭を過ぎる。