さあ!ドアを開けよう♪ 女性軍師は今日もゆく。

企業研修講師&大学非常勤講師の日々徒然。
~ 貌言視聴思(ぼうげんしちょうし)~

他人には分かりにくいハンディキャップ

2017年12月09日 19時42分00秒 | 日記
テレビで、色覚異常についての特集がありました。

軽度の色覚異常は、特に、
赤と緑、赤っぽい色と緑っぽい色
例えば、オレンジと黄緑や
茶色と緑、との見分けがつかないとか。
同じような色に見えると、男の子が話しています。

ある方は、紅葉の美しさがわからないとも。

色覚異常は、男性の20人に1人だそうです。
学校での一斉検査をしなくなっているので
就職活動で、鉄道会社や航空会社など
安全面で制限のある仕事を志望して
初めて知ることになるとか。

知っていれば、色覚異常とのつきあい方も
もっと早くからやっていけるし、
進路を考える上でも参考になるのに
差別されるのではという考えで、
学校での一斉検査はなくなったとか。

もう時代も進んでいるので、昔と比べると
あらゆるハンディキャップに対するスタンスも変わっていますし、
該当する人数も多いものですし、
復活してもいいのではないかと思います。

安全面では、いろいろなところで
赤と緑はよく使う色ですし
真逆の色とわれわれは認識していますが
同じ色に見えると、危険に気づくのが
遅れるかもしれません。

色覚異常の方でも
見分けがつくような工夫を
その方々の意見をもとに
商品開発や日常に
取り入れていく必要があるような気がします。


この色覚異常については、
実は少し苦い思い出があります。
当時の同僚が赤と緑の見分けがつかないハンディキャップを持っている
ということを知らなかったのですが、
会社の電話のボタンの点滅が
赤だと外線が入っている、
緑だと保留中なのです。

「電話が入るとこうやって赤が点滅するから取ってね」
と言っていて、
電話は2回以内に出る!と普段から言われているので
慌てて電話を見たら、緑の点滅だったので、
「これは、緑の点滅だから保留中ですよね?」
と言ったら
「ああ、緑だったか」と言った言い方が、
笑いながらの軽い感じだったので
「もお、なんで、そんなウソついたんですか~」と言うと
「ごめんごめん、僕には赤と緑は見分けがつかないんだよね」
と、言われて初めて彼が色覚異常だったことを知ることとなったのです。
ウソだなんて、なんてことを言ってしまったのだろうと、
あたふたとする私を尻目に、
彼は全く気にしていないようで、
そのときも、その後も、変わらずでしたが
他人には分かりにくい障害を持つ人が
たくさんいらっしゃることを、
改めて実感しました。

電話のボタンの光の色も、よりによって
赤と緑じゃなくても良いのですから、
メーカーも工夫の余地がありますよね。

あと、学校にある黒板って、緑なのですが、
この緑に、赤のチョークで書くと
見えづらい人が、
男性なら20人に1人の確率でいるわけです。
(女性はもっと少ないらしいです。)
人数の少ない授業では、見える?と
確認してから使うこともありますが。
人数の多い授業では、使わないようにしています。

色覚異常ではないですが、
聴覚で、音を選別して聞き取ることができない学生もいて、
静かな中で講義をしてほしい、とか
言ってくれると、嬉しくなります。
それ以来、私の授業では聴く話すの
メリハリを厳しめにしています。

他人にはわからないハンディキャップも多くある昨今、
どうすると助かるか、
どんなことに困っているかなど、
どんどん自ら言ってほしい。

他にも、ちょっとしたことで
助かることがあれば、困っている人が
どんどん言えるようになるといいな。

「わかりあえない」ことを前提に
コミュニケーションをとるって
こういうことかも。

理解し合って、全ての人が生きやすい
世の中にしていけるといいですね。







コメント
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