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企業研修講師&大学非常勤講師の日々徒然。
~ 貌言視聴思(ぼうげんしちょうし)~

本の話 『発達障害のわたしのこころの声』 星野あゆみ著

2017年04月21日 15時40分47秒 | 
発達障害のわたしのこころの声 (ヒューマンケアブックス)
クリエーター情報なし
学研プラス


※本の画像をクリックすると、アマゾンのページに行けるように、リンクしてあります。


大学や、その他の機会を得て、発達障害については、
全般的に、また特にこどものケースについて学んでいますが、
なかなか、発達障害をお持ちの大人が働いたり生活するうえでの
具体的な困りごとやコミュニケーションの取り方を
学ぶ機会がないので、この本を選んでみました。

学校には、1割以上の発達障害児がいるということですので、
大人の社会にも、同程度いらっしゃるはずなんですよね。
会社にもきっと同じくらいの割合で、いらっしゃるし、
お客様にも、10人におひとりはいらっしゃるということになるわけです。

かなりの割合ですので、コミュニケーションを専門にしている以上、
知識をもっておかねば、というのが、学ぶきっかけでした。

いろいろな本を読んでいますが、
この本は、発達障害をお持ちで、しかも、高学歴で大学を卒業し、
企業でしっかりと働き、結婚もなさっている方が、それでも個性的で困るという
自分のことを、セキララに書いていらっしゃるので、とっても具体的で臨場感があります。


とくに、怒りの専門家でもある私にとって、興味深かったのは、
イライラするときや、怒りを感じることを、
具体的な場面で、どんな気持ち、また、考え方をするかを書いてくださっているところ。

本文の合間に、ときどき、出てくるマンガになっている部分だけを
少しだけ紹介すると、こんな感じ(^^)。↓



大人になると、子ども時代よりも、経験が増えて、こんなときはどうすればいいかを
身につけていっていらっしゃるので、困ることも減っているそうです。

でも、この本を読んで思ったのは、
たしかにちょっと偏りもあるし、極端なところもあるけれど、
障害の診断を受けていない人でも、多かれ少なかれ、
似ているところや近いところ、同じように感じたり思うところがたくさんあるなぁということ。

世の中の人が皆、発達障害をお持ちだと思って、
「察してほしい」とか、「わかるはず」などと勝手に思わずに
丁寧に、言葉にしたコミュニケーションを取ると
職場で、またはお客様対応で、ご近所付き合いでも、ママ友でも、
コミュニケーションがうまくいきそうな気がします。

いろいろな意味で、大変勉強になりました。

コメント
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