さあ!ドアを開けよう♪ 女性軍師は今日もゆく。

企業研修講師&大学非常勤講師の日々徒然。
~ 貌言視聴思(ぼうげんしちょうし)~

「カッとなって」という犯行動機が多いワケ。#初耳学 より。

2018年10月29日 07時15分43秒 | アンガーマネジメント
ニュースで報道された、犯行動機に「つい、カッとなってやってしまった」という
言葉が多いと、たしかに感じていました。

この言葉は、犯人が自ら答えた言葉かと思っていたのですが、
違っていたという話題を、昨日の初耳学で取り上げていました。

番組調べの、ニュースで報道された犯行動機は、写真のとおり。
「腹が立って」「カッとなって」「イライラして」の3つが多いのですが、
理由は、取調官の質問に「はい」と答えたからだとか。

「腹が立ったのか?」「はい」
「カッとなってやったのか?」「はい」
のように。

計画的犯行でなく突発的な犯行だと、
取り調べのときに、動機を訊かれても答えられずに、
取調官が選んだ言葉の質問に返事をするので、
結果、このような言葉になると。。。

なんと。
「はい」といったから、そう言ったこととなって調書に書かれるんですね。


この話題から、アンガーマネジメント的に読み取れることは、

動機を、自分の言葉で語る=言語化できるほどの「言語能力」がないから
突発的な犯罪を犯した可能性があるのではないかということ。

逆に言うと、言葉で伝える力があれば、
その犯罪を犯す必要が無かったかもしれないということ。

小さい時には言葉が出ずに、手や足を出すケンカをしていても、
口喧嘩ができる年齢になると、身体的な力を使ったケンカはしなくなるもの。
暴力は、伝える力、言語能力・表現力・交渉能力の低さ、などが起因となっていることも
多いのです。

学校教育や家庭教育などで、「伝える力」「言語化する力」「交渉力」などを
しっかりと教育訓練することで
犯罪を少しは減らせるのかもしれません。

アンガーマネジメントの講座では、言語能力を高める必要性についてもお話しています。

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