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サワノのお気に入りだけで構成するブログ

paper blanks +

2009-06-25 | ベルリン旅行 090516~
NYで買ったイームズ柄の海外旅行雑記ノートが
今回のベルリン旅行でついに終わりそうだったので
それに変わるノートを探していました。
ベルリンのミュージアムショップや雑貨屋さん、デパートの文房具売り場で
ちょっと変わった雰囲気がとっても気になった
paperblanksというメーカーのノート↓



ペーパーブランクス、とは白紙の何も書かれていない紙という意味だそうです。
裏表紙から折り返されている部分が
表紙でマグネットによって「ぱちんっ」と心地良く止まります。
ヨーロッパのメーカーかと思ったらバンクーバー発で
日本でも店頭販売、ネット販売されている様子です。
アンティークレザーを模倣したものや 楽譜、幾何学模様、
キラキラしたもの、日本ぽいものなどがありました。
大きさも用途もいろんな種類が揃っていました。
環境を配慮し、管理されて育った木材を原料にしているそうです。

私が買ったものには
「ヨハネス・グーテンベルクが活版印刷技術を発明したのは15世紀。
それまでは一字一句注意深く写本されていた書物の歴史が一変し、
世界的に有名な二巻本のラテン語聖書であるグーテンベルク聖書が誕生した。
本装丁にはGisela Maschmannの手によるグーテンベルク聖書を模した精密画を採用した」
と書かれていました。
わー、言ってる意味が全然分からないけどスゴイ







↓テーゲル空港にて余った小銭で買った自動販売機の切手。
めちゃめちゃベタな感じがカワイイのなんのって



↓コチラは宿泊先のホテルのレセプションで買った切手。
すぅごくキレイなデザインにビックリしました。
「45」「55」の数字は0.45ユーロ、0.55ユーロのこと。
合わせて日本までの国際郵便はハガキ一枚1ユーロでした。







ベルリンでカワイイ雑貨を探す前に
見なければならないもの、知らなければならないものがたくさんあって
今回は見送ったつもりでしたが
唯一買ったのがこの「東欧のカワイイ雑貨」代表のニワトリ↓



エッグスタンドです。
ドイツを特集した雑貨本には大抵 載ってたりしますよね




シュプレー川遊覧船

2009-06-20 | ベルリン旅行 090516~
ネフェルティティと別れて旧博物館を出ると近くで鐘の音がしました。
教会の鐘ではなく、カーン カーン という消防車の様な音
遊覧船乗り場からです。
出発の合図かと思って急いで行ってみましたが客寄せの為の鐘の音、
急がなくても大丈夫でした。

数年前、セーヌ川で「船に乗ろうヨ」と言われて
「そんな時間ない」とばっさり切り捨てた為
同行者ぶんぶんの遊覧船への執着は今なお続いている....。
旅行前に2社の遊覧船の会社を調べて時間もチェックしておいたけど
シュプレー川沿いには想像以上に観光船の発着所があって
現地で空いた時間にふらっと乗れる様な便数が出ていました。



私達は シュロス橋、ドイツ歴史博物館前からの1時間コース 9ユーロに乗りました。
美術品の見過ぎで疲れた脚と目と頭にはちょうどいい!
こぢんまりした船に乗り込むと 大抵の観光客はまず「ビール!



席について見上げたシュロス橋↓
わー、目線がぐっっと低くなってゆらゆら感が心地いい。
さて いよいよ出発です!



船はシュプレー川の中州を南下し 途中でUターン。



ボーデ美術館を東に折り返して また途中でUターン。
↓あ、TV塔!
この頃にはすっかりお気に入りでした。
すれ違う船とはお互いに手を振ったりなんかして。



DDRミュージアム↓
DDR時代の市民の生活が再現されているとかで
ベルリンにレトロなカワイイ東欧雑貨を
求めてやってくる人にはたまらない場所らしい。
時間が足りなかったー。



この辺りもキレイな街並が続いていたのに行けなかったエリア



再びボーデ美術館の分岐点に戻ってくると今度は西へ向かいます。
↓ベルリン大聖堂。



↓以前 記事にしたドイツ連邦議会議事堂を東側から。
大き過ぎてカメラに納まりません!



遊覧船にはガイドさんが乗っていて
その解説を聞いたお客さん達が 面白そうに笑ったりしていました。
ドイツ語だったので 私にはさっぱり理解出来ませんでしたが
唯一理解出来たのがコレ↓
たっくさんのデッキチェアが並んでいる様子、見にくいかなー?



「ビーチ」という英単語だけ聞き取れました。
まだ肌寒いこの時期、ちょっとお天気が崩れるとコートの人だって見掛けたのに、
暗くて厳しい冬を過ごして来たドイツ人の夏への想いはとても強く
川沿いが「ビーチ」化しているワケです。
そういえばドイツという国は面積の割りに海に面した所が非常に少ないですよね。
(島国の人間の感覚でしょうか??)

↓連邦議会事務棟と連邦首相府。
この辺りの建物はとても現代建築。
地図で見る上からのシルエットにも相当ビックリします。
遠くにジーゲスゾイレ(戦勝記念塔)を見ながら首相府前でUターンし
発着所に戻って行きます。
これで1時間くらいでした。










↓コレがベルリン中央駅。
2006年、サッカーW杯ドイツ大会の時にオープンしたばかり!だそうです。
この駅からドレスデンに出発したのですが それはまた後日。





↑途中で見えた白と茶と水色の組み合わせが可愛かった建物。



シュプレー川沿いだけでも
ベルリンの建築事情がどれだけバラエティに富んでいるか
見えて来る気がします。




博物館島 旧博物館

2009-06-19 | ベルリン旅行 090516~
1999年に世界遺産に登録された「ベルリン博物館島」とは
ベルリンの街を走るシュプレー川の中州、北端にある5つの博物館
(旧博物館、新博物館、旧国立美術館、ボーデ美術館、ペルガモン博物館)のこと。
プロイセン王家のコレクションを基盤に
ドイツ帝国がイギリスやフランスを意識して
1830年から100年間、国の威信をかけて作り上げました。
広い敷地面積を誇る美術館・博物館が5つ、
それでもまだ、国立美術館群の一角に過ぎないのです。



1830年、最初にオープンした旧博物館(トップの写真)は
ベルリン大聖堂(上の写真)の前、
ルスト庭園の奥に見える ギリシャ風の建物でした。



美術館の前に咲いていたバラ。
バラはあちこちで見掛けました。
やっぱりいい季節に旅行したいものデス



何やらコマコマしたものをたくさん見て行くと

....お、おおぉーーーーーーぅ↓↓






















そうです、この女性

この絶世の美女に会うために来たと言っても過言ではありません。
....と、いうか、この美術館の目玉はこれだけかも

クレオパトラ7世、ネフェルタリと並ぶ
古代エジプトの三大美女、ネフェルティティです。
彼女については謎が多いのですがヒトコトで言うと
イクナートンの正妃で有名なツタンカーメンの義母。
(娘アンケセンパーテンがツタンカーメン妃)
「ネフェルティティ」とは「美しい者が訪れた」の意味。



その名前を裏切らないキリリとした美しさ。
胸像の高さは48センチ。
思っていたよりもずっと小さくて華奢でした。
この彫刻はさすがに別格の扱い。
彼女が乗る台はきっと 微量の振動すら許さないのでしょうね。

右目は象嵌細工が施されていますが
左目はその形跡がなく、未完成のままなんだそうです。



ベルリンで古代から(!)変わらない普遍的な美を感じることが出来て
それは大変素晴らしい経験なのですが、
そう、彼女にも当然、エジプトからの返還請求が来ています。
現在 国際裁判中とか....。
決着なんて付くのかな







おまけ1
↑かわいそうなコトになっていた二人の天使、よく見ると背中の羽のカタチが違う。
考えてみたらひとつひとつが大理石。
そりゃクレーンで吊りますよねー。



おまけ2
↑美術館のカフェでランチ。
ブロッコリーのキッシュ ヨーグルトソース掛け、オリーブ添え。
奥に見えるのはなんと「Green Tea」。
旅の同行者 ぶんぶんが言うには「3年前の茶葉を使ったような味」





ベルリンの街角 3

2009-06-17 | ベルリン旅行 090516~
ヒロシマ橋とヒロシマ通りに行ってきました。

ヒロシマ通りには各国の大使館が並んでいます。
その入口に写真↑のような標識がたっていました。
「Hiroshimastrasse」の上には(小さな文字の解読できるでしょうか??)
「Japanische Stadt erstmaliger Einsatz der Atombombe am 6.8.1945」
と記されています。これは
「日本の都市名 1945.8.6に最初の原爆が投下された」という意味だそうです。
ここには行かなければ と思っていました。


ヒロシマ橋の架かるシュプレー川↓
大きな通りから一歩入り込んだこの辺りは
のぉんびり散歩するのに最適です。





同い年の木工女子、Yちゃんが明日、ドイツ+フィンランドの旅に出る。
ベルリン滞在から始まる彼女の旅が充実した楽しいモノとなります様に
心からエールを送ります




ベルリンの街角 2

2009-06-15 | ベルリン旅行 090516~
ベルリン滞在中に一度はお目にかかりたいと思っていた
トラバント(Trabant)、通称 トラビ。

1958年に生産開始された東独の国民車で
黒煙をまき散らす姿は「走る環境汚染」だとか。
ボディが紙で出来ている!とのウワサですが
当時の東独の鉄不足対策による プラスチック製でした。
これが東独時代の終わり頃になると本当に紙パルプを樹脂加工したことから
「紙製」「段ボール製」だと揶揄されたのでしょうか。



↑こんな感じを「東独的」と言うのかな?

注文してから納車されるまで10年とも言われ、何故か
すぐ手に入る中古車の方が高値で取り引きされていたそうです。
なんて悪循環!

ベルリンの壁が崩壊した直後、
たくさんの列を作って西側へ流れ込んでくる映像が
世界中に流れて有名になったトラビ。
その驚くべき「性能」は もはや伝説。
世界で最後の2ストロークエンジン搭載の四輪自動車。
クーラーなんてとんでもない 燃料計も付いていないため
ガソリンの残量はタンクに棒を入れて計ったらしい。
ヘッドライトをハイビームに変える時は
一度車を降りてライトの下のレバーを動かす。
生産されていた91年まで
モデルチェンジらしいモデルチェンジはしなかったというから
自動車業界では化石に近かったのかもしれない。


↓コチラはブランデンブルグ門近く、
お土産物屋さんに展示されていたトラビ。
ベルリンの壁、TV塔、ブランデンブルグ門とならんで
お土産のモチーフになっていました。
Tシャツが何ともかわいくてうっかり買いそうになった私。
東ドイツ終焉の象徴とも言われています。



現在、排ガス規制によってベルリン市内などでは
観光客向けなどの特別に許可された車両しか走れない様ですが
一部 熱烈なファンの手によって
当時はなかったカラーに塗装しなおされたり
改造されてラリー車(!)にもなっているそうです。



ベルリンの街角 1

2009-06-12 | ベルリン旅行 090516~
仲良く並ぶ「日清焼きそば」「出前一丁」。

出前一丁、DEMAE RAMEN、の下に書かれた
いろんな国のラーメンを説明するコトバがおもしろい。
「JAPANISCHE NUDELSUPPE」がドイツ語。
「PASTA GIAPPONESE CON MINESTRA」はイタリア語?

って、パスタかよっ!



ベルリン スウィーツ事情

2009-06-10 | ベルリン旅行 090516~
スウィーツのためなら郊外にだって出掛けます!

コチラ↓伊勢丹がお歳暮に使ってすっかり有名になった(?)
バームクーヘンのお店「RABIEN」
(HPに地図あります)
ベルリンの中心地からのんびり行って片道1時間弱くらいでしょうか。
途中で寄り道したので正確には分かりませんが
最寄りの駅からも少し歩きます。
帰りはバスがあったので乗ってみました。



美味しそうなケーキが並んでいましたー。
バームクーヘンだけでなくケーキも美味しいそうです。
残念ながらイートインは出来ません。



↓これがバームクーヘン達



お店はいつも混雑していてレジは長蛇の列、
バームクーヘンは奪い合い、という情報でしたが(笑)
行った時間が遅いせいか、店内にはお客さんがいないかわりに
すでにお手頃なバームクーヘンも「売り切れちゃった」様子



目にとまったエクレアがちょうど1ユーロだったので
Take awayで買ってみました。
クリームの甘さひかえめ。
私、もっっっと甘くて構いませんけど?
でも青空の下でのんびり歩きながら食べるエクレア、美味しかった

家へのお土産に340gほどのバームクーヘンをGETしたので
帰国後に食べてみました↓



日本のバームクーヘンみたいに工業製品化されていない感じ。
本来バームクーヘンは一層ごとに生地をかけながら焼いていく
非常に手間のかかる高級なお菓子なのです。
(HPに作業の様子出ています)

↓断面。



ところで ご存知の様にバームクーヘンの「バウム」とはドイツ語の「木」。
確かに こうして見ると本当に木目みたい!
名前の由来がはっきり分かります。
日本のバームクーヘンではなかなか見られない光景ですよね。

ちなみにこのRABIEN、伊勢丹のお歳暮価格は400gで4000円。
....4000円ですよ?
すでにバームクーヘンの価格を越えているデショ!
ベルリンに飛ぶ交通費を考えれば安いもんかもしれませんが
現地価格は至ってフツーでした。
個人的には味もフツー。
スウィーツは日本が世界で一番です!

....4000円で購入していたら意地でも「美味しかった!」と言うだろうか?



ベルリンではなくドレスデンのスウィーツ↓
ドレスデンは「Eierschecke アイアーシェッケ」と呼ばれるチーズケーキが有名とか。
美術館のカフェで後ろの席のおばさんがオーダーするまで
存在を忘れてましたが 食後にあわてて注文!



ふわふわで軽いタイプのチーズケーキでした。

ちなみにトップの写真はこの時の紅茶です。
私のカップにツヴィンガー宮殿の屋根がおちていた!
という激的瞬間。



再びベルリン。
赤の市庁舎前の「Rathaus Cafe」に入ってみました。
ガイドブックに「赤の、と付くのは外壁の色からで
東独時代の政治的な意味合いはありません」と書かれていました。
うーーーん、そこまで深く読み込む人もいるんだよなー、笑。

座った席から見上げた市庁舎とTV塔↓
めちゃ晴れ晴れと写っていますが この日のベルリンの天気は
曇り のち 雨 のち 雷雨 のち 晴れ のち 曇り のち 大雨 のち 晴れ
....みたいな天気でした。



この時期、長くて厳しい冬がようやく終わるドイツでは
みんな揃ってオープンカフェに席を取ります。
なので 店内はガラガラ。





ここがとっても雰囲気の良いカフェで。
もっと早く出会えていたらあと一回は来たかった。
ベルリンにはミッドセンチュリー系の家具を揃えた
いわゆる「東欧のかわいい雑貨」「東独時代のノスタルジックな雑貨」の
延長みたいなカフェがたくさんあるらしい。
けど私はこういうウィーン風のやや重い雰囲気のカフェが好きです。
(そのわりに写真がなくて申し訳ない



ケーキのショーケースを見た瞬間、ものすごく美味しそうだった
「Apfelstrudel アプフェルシュトゥルーデル」(アップルパイ)を注文!
それまでベルリンで見てきたケーキと なんか違うんです
見た目が本当に美味しそうでした。

どうでもいいけど「アプフェルシュトゥルーデル」って発音してみて下さい。
なんか舌かみそうでしょー??

添えるものは何がいいか、アイス、ジャム、クリーム?と聞いてくれたので
もっっっちろんクリームにしました。
そしたらカスタード&大量のホイップクリーム
きゃー
カスタードは程よくあまーく、ホイップクリームは甘さ控えめ。
さっくさくのパイ生地に甘酸っぱいりんご。

これが激ウマヨーロッパ自分ケーキ史に残るウマさでしたー!



美味しいと評判のケーキ屋さんでも
自分の好みや選ぶケーキによって味の印象は変わってきます。
ましてや旅行者が食べるケーキなんて奇跡的な出会いに近い。
だから 美味しいケーキに出会えた瞬間は本当にHappyだと思うのです




ベルリンの壁

2009-06-09 | ベルリン旅行 090516~
なんと私、ベルリン三大観光名所(?)、
チェックポイント・チャーリーを省きました。
落書きに落書きを重ねた有名なイーストサイドギャラリーへも行かず、
そのかわりに 生々しい壁の跡が見られるという
「ベルリンの壁記録センター」を選びました。
ここもガイドブックでは数行の解説しかされていません。
主な情報を拾ったのは旅行者や現地に暮らす方のブログです。
もう「ガイドブック」の存在すら危ういですよね。

最寄りの地下鉄の駅をおりてしばらく歩くと↓「壁」が見えてきます。




壁の上部が丸くなっているのは
乗り越えようとする手を掛けにくくするため、
下部、壁が地面に沿って手前まで延長されているのは
西側へ抜けるトンネルを掘りにくくするためです。



断面が見えました↑
思ったよりも壁が薄い、と感じる方が多い様です。
「ベルリンの壁」というイメージからしたら確かに薄いかもしれません。
けれど、かつてここで暮らしていた人々にとって
それが決して薄いモノではなかったことを伝えられたら....と思います。



壁の向こう側に見えた十字架。
記録センターの位置するBernauer Str.は 壁の建設が始まった頃
壁に面した建物の窓から飛び降りた人が多かったことで知られています。
連邦議会議事堂付近にもチェックポイント・チャーリー跡にも
十字架がありますが これらは壁を越えようとして
銃殺された人達のモニュメントです。
写真の中央 奥は明らかに墓地ですが(お墓参りらしき人の姿がありました)
手前の十字架はおそらく、ご想像して頂ける通りではないでしょうか。

壁記録センターの外壁に掲げられた写真↓です。
私はこの写真を見て本当に泣きそうになりました。



このブロック塀↑は鉄条網に継ぐ初期段階の「壁」だと思います。
壁はそこに暮らす普通の市民が
すぐ後ろで銃を構える兵士に監視されながら
作ることを余儀なくされた、という状況だと思います。
左上に写っている「Bernauer」の文字から
今 自分が立っているこの通りで撮られたものだと分かります。
私が今までに得た知識で想像できる全てです。
間違っていたら是非、教えてください。

センター内は撮影が出来ません。
壁が築かれる様子、窓という窓が全て塞がれた建物、
東西に分断されてしまった人々の生活、
乗り越えようとする人達などが、写真と映像で紹介されています。
ショッキングなものも多いです。
建物の窓から飛び降りて西側へ逃げようとする高齢の女性の手を
部屋の中から連れ戻そうとする東側の監視兵。
すぐ下の階では落ちそうな女性を受け止めようとしている人。
やがて 女性はそのまま落ちて画面から消えてしまいます。
(帰国後に行き当たったサイトによると この女性、無事だった様です)

↓このセンター内で見た映像を日本で放送したTV番組で見つけました。





記録センターに隣接された階段を上がっていくと↑



二重構造だったのベルリンの壁を 分かりやすく見ることが出来ます。
壁と壁に挟まれたこの空間こそ「死のベルト地帯」、
より監視しやすく、見通しを良くする為に作った空間なのです。
砂が敷かれて綺麗にならされているのは逃亡者の足跡を残すためでしょう。
「薄い」とか「厚い」なんてもんじゃないこと、伝わるでしょうか?

画面右手前の 壁+ベルト地帯と、
左奥の柵↓に囲まれた様な建物の位置関係、ちょっと良く見て下さい。



↓これが、この辺りの壁が建設された頃の写真だと思います。
壁の右側に見える背の高い塔を持つ建物は教会です。
見にくいのですが(何とか)上の写真と比較して見てほしいのです。
教会は、まさに死のベルト地帯の中にありました。



東ドイツは壁を作らせ もともとあった建物を壊して
監視の見通しを良くする為のベルト地帯を作りました。





そして、終にはこのベルト地帯の中にあった教会も破壊します。







壁崩壊から11年目の2000年、
この場所には「和解教会」という小さな教会が建てられました。
これが先程の写真の 柵で囲まれた様な建物。
まわりにはこの教会の神父さんによって麦が植えられていました。
オレンジの花はポピーです。





木と土。
自然素材をそのまま感じる とってもモダンで明るい可愛らしい教会です。
当初コンクリートとガラスを使った教会になる予定でしたが
壁と同じ素材であるコンクリートを使うことに反対の声が多く
現在のような(日本人好みな)やさしい素材になったらしいです。
建築目的でここを訪れる人も多いそうです。
権力を誇示した教会建築にはない平和への祈りを感じました。





正面の十字架はかつてのものでしょうか。



教会の裏手には二次大戦中、
アメリカ軍によって落とされた爆弾が残されています。

「和解教会」という名前の意味を、考えさせられますよね。






Museum Berggruen

2009-06-07 | ベルリン旅行 090516~
地◯の歩き方では この美術館について何も書かれておらず
地図にその名前が記載されているのみでした。
ベルリンの美術館について書かれているサイトや
旺文社が出しているガイドブックでも
「美術収集家のベルクグリュンによるコレクション」
「ピカソとその時代」といった説明のみ。
ピカソとその時代....か。
初日に購入したベルリン国立博物館群の3日間パスで入場可能なので
とりあえず行ってみることにしました。



↑地下鉄の駅からシャルロッテンブルグ宮殿を目指して歩く途中、
愛車と同じ型のRAV4を発見
ドイツを走る車はベンツとBM、VWばかりですが
その中でこうして見るTOYOTAは誇らしい気さえしてくる。
RAV4のヨーロッパ受けがいいのは
外国にコンパクトなRV車がないからと聞きました、
私はヨーロッパの人のセンスの良さだと確信していますけどね。



そういえばドイツからたった一回、ブログ更新しましたが
この美術館で撮った写真を添付しました。
吹き抜けの天井↑とその下↓に置かれたジャコメッティがとても感じ良い。





小さな子供達がいっぱい!みんな楽しそう
こんなに小さな頃からピカソに触れる機会があるのを羨ましくも思ったり。

  

作品は比較的小振りのモノが多いのですが 様々な作風のものを揃えています。
ピカソを扱う美術館はヨーロッパのあちこちにあって
何処もすっごく素敵な空間作りされています。
残した作品の数と 世界中の人を魅了するピカソはやっぱりスゴイと実感。








この美術館のテーマは「ピカソとその時代」なので
他の画家の作品も多いのかと思いきや
私が見たのはピカソとクレー、ジャコメッティのみでした。
個人的にはその方が嬉しかったしこれがなかなかの見応えで
東京で見た「ピカソとクレー」展を思い出しました。





いやぁ、一枚 欲しい!





↑「タマゴが先か、ニワトリが先か」みたいな絵。
なぜこれ程の美術館の説明がガイドブックに不十分なのか
クレーの展示を見ながら不思議に思ったくらい。





ジャコメッティの彫刻が白い壁に映えてキレイでした。
ベルリンで幾つか美術館をまわりましたが
建物の大きさと質の高さと好みを総合すると
もしかして一番好きな空間だったかもしれない。

↓美術館前に止まっていたトラックの小さな荷台。
何故か荷台だけが存在していました。
本屋さんでしょうか?家具屋さんでしょうか?
ってか、職場で見たことある家具ばかり↓



この美術館にカフェがあったら最高でしたが無かったので
カフェを探して少し歩きました。

途中、お花屋さん、お肉屋さんの並ぶ朝市なんかを見ながら見つけた
念願の、ベルリン郊外?のインビス(屋台)!
(観光地は値段が高いそうです
早速、ベルリンのファーストフード名物
カリーブルスト(カレー粉とケチャップのかかったソーセージ)と
ドイツ人が大好きなポメス(フライドポテト)を注文!
絶対に食べたいものは現地語で覚える私。
その甲斐あって?
観光客慣れしていない感じのおばちゃんにも通じGETできました!



んーーー、ケチャップ多過ぎる。けど
さすがにソーセージは美味しい

ベルリンでは何処のインビスのカリーブルストが一番美味しいのか
議論になったりするらしい....。



文化フォーラム 絵画館

2009-06-06 | ベルリン旅行 090516~
ハイ。

本題まで随分かかりましたが
今回のベルリン行きの目的は美術館・博物館巡りです。
ベルリンは 世界遺産に登録された文化芸術系の博物館島をはじめ
分断されていた時代を伝える歴史系の博物館など
150を越える美術館・博物館を所有するミュージアムな街 なのです。

私は国立博物館所属のミュージアム3日間パスを購入しました。
このミュージアムパスと電車・バス乗り放題の7日間パスを初日に購入して
後はほとんどお金を使わず 3日間は美術館に入り浸って過ごしていました。

トップの写真は
ブランデンブルグ門からユダヤ人犠牲者記念碑を通って
ポツダム広場へ向かうとあのベルリンフィルハーモニーの奥に見えてくる
文化フォーラムといわれる複合文化施設。
この建物の中にその中核となっている絵画館があります。



ここでのお目当てはやっぱりこの方↓



フェルメールの絵には本当に多くの意味が含まれている(らしい)けど
実際に向き合う時は あまりそれらを意識しない方が
素直にこのフランドル的な光と空気を感じることができて好きです。
その質感まで伝わってくるステンドグラス↓



どちらの絵も額装が素敵
フェルメールの絵を一層 落ち着かせて魅せる。





ガラッと変わってイタリア絵画。
こちらティッツィアーノ↓



ん、この絵どっかで見た!
と思ったらこれこそマドリードのプラド美術館で
「美は視覚によるものか 聴覚によるものか」と問われた
ヴィーナスとオルガン奏者、の変形バージョン。

↓カラバッジョ。



↓文句なしに美しいラファエロのマドンナ。
やっぱり人気があって有名な絵画は 放っているオーラが違う。
ぱっと見渡しただけでもすぐに目に入って来る。



この額縁の彫刻すごい!
実がなってます。
こういう額縁って絵画が生まれた時からのオリジナルなのか 
後の価値観によって直されたものなのか分からないけど
その時代をも示唆していて興味深い。

それにしても後ろの壁がピンクって日本人じゃできない発想よね。





ふと見上げた天井↑
モノトーンがすごくキレイに撮れてました。

私の中でイタリア行きがなかなか具体化しないのは
この辺りのルネッサンス芸術に
人が言う程は惹かれなかったのが理由かもしれない。



でもボッティチェリは予想外に良かった!
↑ちょっと他よりゴージャスなボッティチェリコーナー。
豊かな色彩と独特の人物像。静かな、だけど強烈なインパクト。







その他にもドイツ、イギリス、フランス、スペイン絵画まで網羅しています。
(ブリューゲルもあるはずなのに実は記憶がナイ
お目当ての絵を目指してゆっくり歩いても2時間掛からないくらいで
次の美術館も目白押しの私のスケジュール的にはちょうど良い大きさでした。
ベルリン国立博物館の一角ですらこの見応え。
ルーブルや大英博を意識したいベルリンの気持ち 分かる気がする。

それにしても驚く程 人がいない。
この中の一点でも 日本に来ようものなら黒山の人だかりに違いないのに
ボッティチェリの前すら人がいない。



Lufthansa

2009-06-04 | ベルリン旅行 090516~
できれば機内から旅先の雰囲気作りをしたい私は
可能な限り現地の航空会社を選びたいと思っています。
今回はドイツ。
もちろんLufthansaを利用しました。

ベルリンは日本からの直行便がない為
名古屋からフランクフルトを経由してベルリン入りしました。
フランクフルトの空港で飛行機を乗り継がなければならないのです。
巨大空港と聞いていたのでひそかにキンチョーしてました。笑。



「ルフトハンザのエコノミーはシートモニターがナイ!」
ネット上でそんな書き込みを何度も見ました。
シートモニターがないなんて10年以上前の話だと思っていました。
今ではそこから地上や離れたシートの人にメールを送ったり
コントローラーが付いていてゲームができたりするのに。
うーーーーーん、これが最初に出会うドイツの質実剛健か?
と、ほとんどあきらめてました。

それが、ちゃんとあったんです!
当たり前なこんな事が どれだけ嬉しかったか、笑。
2-4-2列シート、機内がキレイ



ウェルカムドリンクの後に出た一度目の機内食↓
何か忘れちゃった...



映画は日本語対応しているモノが少ない。
ダスティン・ホフマンの吹き替えなんて見たくないので
仕方なく、誰でも楽しめそうなアニメを選択。
日本語吹き替え、中国語字幕付き。



仕方なく選んだ割りに途中でうっかり泣きそうになる私。
オリジナルはこのワンコの声がなんとジョン・トラボルタ、
是非聞いてみたかった
結局、映画一本観ただけでずっとこの画面でした↓



到着一時間前に出た二度目の機内食↓
日本から積んだと思われる機内食は比較的食べやすい。
この10年で機内食の質もずいぶん良くなっているんだろうな。



街並みが見えてきた!
ヨーロッパの街並みはホントかわいい
もうすぐフランクフルトです。







無事、フランクフルト・マイン空港に到着。
人の流れに乗って入国審査....のハズが、
何故かみんなターミナル1行きのバスに乗り込んでました。
つまり私達が到着したのはルフトハンザが発着するという
ターミナル1じゃなかったワケです。
一体何処だったんだろう?今でも分かりません。
ターミナル1に着いて入国審査を終え出発ゲートを目指すと
ふと、ヨーロッパのにおいがしました。



ながーーーい地下連絡通路↑、ウワサ通りの巨大空港です。
名古屋からの飛行機を降りてバスに乗り 免税店には目もくれず
ひたすら出発ゲートを目指して
辿り着くまでになんと40分間、移動しました。

ターミナル1だけでも巨大なのでこれ↓に乗せてもらって移動している人も。



さらにこんなモノも↓



ベルリン行きのゲートを確認してから 
近くの免税店を見つつ 空港内散策しましたが
出発ゲートがずっっっと続いていて何処かに行ってしまいそうなので



途中で目的を変更!



↓プレッツェル食べました






この空港がどれだけ巨大だったのか理解したのは
乗り継いだ飛行機がベルリンに向けて飛び立った時。
自分が何処へ着いたのか 何処から出てきたのかすら分からない。



ちなみにこれは↓帰りの機内食。
これも何だったか 覚えてない....。
日本到着前の朝ご飯は殆ど食べられなかったのでおむすびもらいました



ルフトハンザは悪くないけど良くもない感じ
機内はキレイだったので(トイレもこまめに掃除が入っている感じ)
もう少しエンターテイメント充実してくれたらいいな。




おまけ。
↓ベルリンに到着してその存在を知った「AIR BERLIN」
こういうローカルな飛行機っていっぱいあるんだろうな。





think! +

2009-06-01 | ベルリン旅行 090516~
内容が重たくなってきたので ちょっと一息。

ベルリンで購入したモノ大公開でーす
かるーく流し読みしてください。

旅行に出る少し前、ECCOやBirkenstock等
ヨーロッパのコンフォートシューズを扱うお店に行きました。
そこで気になったのがthink! というメーカーの靴。
サンダルで3~4万円弱。靴だと4~5万円近い。
うん、なかなかいい値段。
お店の人によると「オーストリアのメーカーでして」
え、オーストリア?
ウィーンが大好きになった私、この時点で興味深々!
オーストリアで作っているんですか?と聞いてみた所
「工場はイタリアです」とのこと。
いえ、オーストリアでもイタリアでもスペインでもいいの。
ただヨーロッパにヨワイだけなんです。



早速(買わずに)帰ってからネットで検索してみると
ヨーロッパを中心に広がっているコンフォートシューズメーカーで
オーストリアやドイツ辺りの靴屋さんに行くと必ず置いてあるらしい。



ん?ドイツって....行くじゃないか 私。
首都であるベルリンにないハズがない!
そう思って 今回のベルリンでの目的のひとつに
このThink! の靴探しがありました。



そして見つけたんです!
行く予定なんか全くなかったショッピングセンターで。
このサンダルはヒトメボレでした。
一応、Trippen、Camper、Birkenstockも見て回りましたが
どうしてもThink! のサンダルが気になる!
意を決して(外国で靴を買うのは初めてでした)履かせてもらうことに!
「サイズは?」と聞かれてヨーロッパのサイズ表示が分からなかったので
一瞬迷いましたが、履いていたサンダルが たまたまBirkenstockだったので
その場で脱いで見せました。
それが35だったのに....



↑出てきた靴は36 1/2です。
ドイツではこんな小さなサイズを履く女性がいないのでしょうね。
みんな身長デカイもん!
履いた瞬間、即「買い」でした
カタチが可愛くてヒトメボレしたのに加えてビックリする程フィットした!
さすがコンフォートシューズです!

ベルリンのTegel空港でTAX FREEの申請をしてすぐに箱から出して
そのまま静岡まで帰ってきましたが脚の疲れは全くなかったです。
ちなみにThink! の日本のHP見ましたが このサンダル42000円なり。
....国内で買うより断然安い、半額でした






パフュームもGET↓



TV塔って最初は全然「カワイイ」と思えなかったのに
Alexanderplatzを拠点にして毎日見ていると
不思議と多くの人がそう思う様に愛着がわいてくる。
そんなTV塔モチーフのベルリン限定「変化する香り」のパフューム。
これも事前に情報を入手して 探すつもりで行きました。
私が見たサイトではKaDeWe(ドイツ最大級の老舗デパート)
にあるとのことでしたが ココでは見つけられず
Kaufhof(ドイツ代表のデパートチェーン)で見つけて買いました。
っていうか、宿泊していたPark innの小さなショップにあったんですけどね。

右側はもう何年も愛用しているFLOWER BY KENZO。
KENZOって日本ではあまり聞かない気がするけど
唯一、ヨーロッパの強豪と肩を並べるアジア発?のフレグランスなのです。
今度こそDior買ってみようか、と思いつつ
いつもこの凛とした姿にやられてしまいます。
↓どうですか、このアジアンビューティっぷり!
フレグランス専門店でも通路に面したショーウィンドウでこの扱い!







続いてパスタ。
KaDeWeの食品売り場で見つけて散々迷って買いました。
スーツケースが重くなるわけです、ガラス瓶入り



↓コチラはスーツケースで持ち帰るのが不安で買えなかったパスタ。
どんな風に食べるんだろう!
パスタ自体にキレイな色がついているからスープに入れたりするのかな









最近日本にもはいってきたというBIONADEのライチ味。
現地で飲むつもりが時間がなくて 
またも自らのスーツケースを重くするはめに。
しかもちょっと、私には合わなかった....



こんなことならチェリー味のコーラにすれば良かった??



WIR SIND EIN VOLK

2009-05-31 | ベルリン旅行 090516~
Alexanderpl.ではベルリンの壁が崩壊するまでを
パネル写真で屋外展示していました。
カメラを向けることすら出来ない写真も数枚ありました。
私が撮ることの出来た写真をココに載せてみようと思います。

写真には独文と英文での解説がありましたが
カンタンな英文以外、ほとんど理解出来ないので
写真を見て今までに予習してきたベルリンの歴史を繋ぎ合わせて
頭フル回転です。
是非、フル回転させてみてください。
一枚一枚に大変な意味が込められています。




注↑コチラはハンガリーの様子です。



注↑コチラはポーランドの様子です。






























トップの写真。
「WIR SIND EIN VOLK」と書かれたドイツ語。
何かただならない強いメッセージを感じて どうしても意味を知りたくなりました。
「EIN」は数字の「1」、「VOLK」は「Volks Wagen」でおなじみの「民衆、人々」
(ドイツ人はこの「VOLK」という言葉が好きらしい)。
あとは「WIR SIND」に当たるものを 展示に書かれた英文と独文を比較して....
見つけました!
ドイツ語解読です!
「WIR SIND 」は英語の「WE ARE」でした
「私達はひとつの民族」、という感じでしょうか。

うわぁー....。

深い。





ドイツ ニュースダイジェストにも関連記事が出ました!

この記事に追記しました!



ブランデンブルグ門周辺

2009-05-31 | ベルリン旅行 090516~
ドイツ連邦議会議事堂を見学した後、
ブランデンブルグ門からポツダム広場にかけて歩いてみました。
まさにベルリンを象徴する徒歩コースです。

東西ベルリンの壁、二重構造間に挟まれて位置していたこの門は
壁が存在した28年間、誰も通ることが出来なかった。
そういえばブランデンブルグ門の辺りだけ何故か壁が低く
(門がよく見える様に?)なっていたという記事を読んだ記憶があります。
↓ポストカードより、鉄条網で往来を遮断されたブランデンブルグ門。
中央に有名な「注意!西ベルリンはここまでです!」の立て札。
つまり「ここを越えたら命さえ保証しない」という意味でした。



↓テッペンのカドリガ。カッコイイです。
ナポレオンが持って帰りたくなるワケよね。
どのような経緯でベルリンに戻ったのか、まだ勉強不足。



ここはベルリンを象徴する1番の「観光名所」です。
たった20年前に東西がにらみ合っていたとは思えない光景に出会います。
観光客を相手にアメリカ兵とソ連兵が仲良く肩を並べる。
ドイツの首都の真ん中で。
記念撮影の前にアメリカ兵のお兄さんに(っていうか、多分バイト
「帽子を選んで」といわれ 何の迷いもなくアメリカの軍帽を選んだこの女性、
アメリカの方だろうか。

いや....どんなに時代が変わっても、私には無理だ。
南京で日本軍の帽子をかぶって記念撮影することが出来るだろうか?
真珠湾でピースサインをして記念撮影することが出来るだろうか?
ヒロシマやナガサキでこんなことされたらどう思うだろうか?
「観光の目玉」とはいえ、ココは「ドイツ統一の象徴」で
主役はベルリン市民であってほしい、どこかの軍隊ではなく。
ただ言えるのは、今が 当時よりずっと平和だってこと。



すぐそばで 道路にブロックで示されているベルリンの壁跡。
そこに暮らす人々の都合なんておかまいなしに
不自然な線を描いてブランデンブルグ門へと続く。





↓コチラは日を改めて撮りにきたブランデンブルグ門、
ライトアップ☆バージョン。



これで21時過ぎかな。
22時近くなるともっと暗くなりますが この辺りの人通りは絶えませんでした。
ナイトスポットに興味のナイ私が 旅先でこんな時間まで出歩くのは異例ですが
宿泊先までのアクセスが非常に良く 暗い道、人通りが少ない所がなかったので 
安心して出掛けることが出来ました。
ブランデンブルグ門周辺のお土産物屋さん、この時間まで開いていました。





ブランデンブルグ門からEbertstr.を南下して100メートルほどで
ユダヤ人犠牲者慰霊碑が現れます。
凸凹した地面に 高さが変化する黒いブロックが整然と並べられています。
その数、2711個。
国籍を問わず、多くの人がこの光景を見た瞬間に連想するものは
同じではないでしょうか?





中に向かって歩き始めるとブロックの高さが身長を超えていきます。






遠くの方で人影がチラッと見えたり 目の前を急に人が横切ったり。
ブロック塀の圧迫感からか、迷いこんだ様な 不安な気持ちになります。
「訪れる人の心に残る メッセージ性の強い慰霊碑を」
というコンセプトが見事に成功していました。



「広大な敷地面積」だとよく書かれていたので
どれほど広大なのかとGoogle Earthで見てみました。
連邦議事堂がすっぽり入ってしまう程の面積です。

年齢を重ねると一個人でさえ自分の過ちを認めるのが困難になります。
しかしこの60年余りの間に、
ドイツはたくさんのユダヤ人犠牲者への慰霊碑を建設してきました。
国家がそれをしているのです。
日本が国会議事堂の前に 
他のアジアの国々に対する慰霊碑を作れなかったことを思うと
それが精神的にもどれだけ大変な難しい事であったか 考えざるをえません。