■□ CANVAS F20 □■

サワノのお気に入りだけで構成するブログ

スケッチブック

2009-04-13 | 海外旅行
以前、何処かにもチラッと書いたのだけど 大学3年の春休みに
Yちゃんと3週間のイギリス2/3周旅行に出ました。
これはデザイン科のY先生が私達の意見を参考にして組んでくれた
「ヨーロッパデザイン旅行 3週間」が、
芸術科の先生率いる「ヨーロッパ4週間 芸術紀行」に見事大敗し ポシャった為。
高校生の頃にたった一週間オーストラリアでホームスティの経験をしただけの私と
渡航初めてのYちゃんは無謀にも個人旅行に出ることになったのです。

そもそもコトの始まりは夏休みに強引に学校の工房をかりて
模型制作までが課題だった授業の椅子を実際に作ってみたこと。
そこへY先生が「意見を聞かせてほしい」とデザイン旅行の原案を持ってきたのです。
「コモ湖(イタリア)でスケッチ」なんて素敵なプラン満載の
ロンドン、ベルリン、ミュンヘン、ウィーン、ベネチア、フィレンツェ、ローマ、
バルセロナ、パリを巡るデザイン旅行。
当時「デザインと言えばバウハウス」だった私は
もちろんデッサウの校舎見学もツアーに盛り込んでもらいました。
それが、ポシャったわけです。



「ヨーロッパデザイン旅行」の為に用意したスケッチブックは
まず、何処の国に行きたいのか検討する所から始まります。
そしてJTBのお姉さんの助言もありイギリス一カ国に決定すると
イギリス大使館でたくさんのパンフレットをもらい情報を集めながら
(ネットなんて言葉すら知らない時代でした
今度は何処の都市に行きたいかの検討をします。
都市が決まったら行きたい場所を検討して、
そこに何日さけば足りるのか日程を決め 次の都市への交通手段はどうするのか、
どのくらいお金を使うのか、国内で出来ることは何か、決めていきました。
往復の航空券と最初と最後のロンドンでのホテル以外は
鉄道パスを購入した行き当たりばったり旅。

旅の準備が終わると日記に入ります。
3週間、ほぼ欠かすことなく書き続けました。



滞在したホテルやB&Bの間取りや金額もメモしてます↓



この日記、最終日の成田に向かう飛行機の中で書いた
「もう限界だぁーーーーっ」で終わっている。
実はホントに限界だったんだ。
私、13時間のフライトの後 飛行機が無事に成田空港に到着しても
気分が悪くて席から立つことすら出来ず成田空港の救護室に運ばれたのデス。
救護室と行ってもベットが数台ある倉庫みたいな所だった。
同行のYちゃんもココに6時間ほど道連れにしました。ゴメンナサイ。



今でも、旅行に出る前から準備の過程、使った金額
それから旅行中はほぼ毎日日記を書くのが習慣になっています。
自分で探して、決めて、実行する。
このスケッチブックが全ての原点。





↓当時描いたスケッチ。
本来、この為のスケッチブックだったんですけどね。






はいっ、チーズ

2006-12-11 | 海外旅行
オランダのアムステルダムで見掛けたチーズの専門店↑
店内は全てチーズです!



私の英語力なんてホント 中学1年生程度ですが
英語圏だけでなくフランス語、スペイン語、
オランダ語などが公用語となっている国に行ってみて
最初に覚える単語は何故かいつも「チーズ」です。
一番親しみのある洋食材だからかな?
それにしても「パスポート」「電車」「銀行」でもなく、「チーズ」って...、
一体何故でしょう?
全く言葉が通じない国に行って日々の食事を食いっぱぐれない為に
(美味しいチーズさえかかっていれば未知の具材でも何とかなりそう)
必死になっている結果...??


チーズ。
英語でCheese。
フランス語ではよくパン屋さんやピザ屋さんなどで見掛ける単語、
Fromage(フロマージュ)。
これには聞き覚えがあるかと思います。
ゴーダ、エダムが有名で圧倒的な生産量を誇る酪農王国のオランダ。
オランダ語ではKaas(カース)。
また 生ハムやオリーブと並んで
欠かせない食材になっているスペインではQueso(ケソ)。
忘れてならない食の殿堂、イタリアではFormaggio(フォルマッジョ)。

そして実は1年前からかなり読み込んでいるガイドブックで発見したのは 
ハプスブルグ家のお膝元、ケーキと芸術の街 ウィーンのKase(ケーゼ)。
こちらはドイツ語です。
言われてみれば高校生の頃からたまに行くケーキ屋さんでは
チーズケーキを「ケーゼタルト」と書いてあり 
いつもケーゼとは何なのか不思議に思っていました。


人から習ったり、努力をして覚えたりするのではなく
体感して身に付いていく言葉っておもしろい。
なんだかチョット、話せる人になった気分なぁんちゃって




スペインお菓子事情

2006-03-21 | 海外旅行
少々はっきり言いますと
スペイン自体には「おいしいお菓子」は無い様です、笑。
ツアーのガイドさんが言っていました。

上の写真は「Turron(トゥロン)」というスペインの昔からのお菓子で
砂糖とハチミツ、アーモンドなどから作られています。
落花生を砂糖でコーティングした日本の駄菓子に似ている味です。
少し前までクリスマスケーキの代用にしていたとか。
マサパンというトレドの名産で
カボチャのあんが中に入った小麦粉、砂糖で作られたお菓子もありました。
このマサパン、鳥肌が立つ程 甘かったー・・・。

EUに加盟してからはまわりの国からおいしいお菓子が入って来た様です。
スーパーにも外国産のお菓子がたくさん並んでいました。
ここでスーパーで見掛けたお菓子をちょっとだけご紹介します。




スーパーのスペイン産らしきお菓子の中でも 一番美味しそうだったモノ。
軽いサクサクのウェハースにチョコのコーティング。
ほのかなシナモンの香りがしました。
・・・でも箱の中身、こういう並べ方しますかねぇ、普通。笑。
ちょっとスペインのセンスを感じてしまいます。



左ほぼ中央のグリコのマークが見えるでしょうか?!
しかも「ミカド」ってネーミングどうなの?!
いわゆるポッキーです。
ちなみに日本からの輸出品ではなく
グリコとフランスのダノン社が関わっているフランス産です。 



オレオは日本でも良く見掛けますが
オレオを更にチョコレートでコーティングしてあります。
ホワイトチョコの他にチョコバージョンもありました。
会社のお土産に持って行きましたが これがなかなか好評でした。



絵画の中の絵画

2006-03-07 | 海外旅行
16世紀初頭から17世紀前半、スペインには
黄金時代、大航海時代が訪れます。


コロンブス(イタリア・ジェノバ出身)は
カスティーリャの女王、イザベル1世(1474~1504)の援助を受け新大陸へ。
(スペイン語で ロサンゼルスは「天使」、ラスベガスは「牧草地」、
サンフランシスコは「聖人フランシスコ」と言う意味だそうです!!
語源はスペインにあるんですね)
コルテスはメキシコ、ピサロはインカを征服し
スペインは大量の金銀を手に入れ植民地貿易で空前の繁栄を遂げます。

カルロス1世(1500~1558 オーストリア・ハプスブルグ家出身)は
わずか16歳で新大陸を含むスペインの領土を継承。
その3年後、神聖ローマ帝国皇帝に即位。
絶対主義の確立や大航海時代といったスペイン・ハプスブルグ朝と重なり
「太陽の沈まない国」として 世界最大の植民地帝国を形成します。
息子のフェリペ2世(1527~1598)はこれを受け継いで
文化や学問を擁護し 芸術が花開いた輝かしい時代になっていきました。

          
         コロンブスの棺を担ぐ 4国王の騎士。
         セビリアのカテドラルにて。



スペインを代表する画家ベラスケスは この黄金期の後半、セビリアに生まれます。
画家を志し 独立した後、宮廷画家を目指してマドリードへ。
23歳で宮廷画家になり 以来40年間、王室一族を描き続けます。
中でも「ラス・メニーナス」(「女官たち」の意味)は、世界三大絵画のひとつ。

          
            プラド美術館にて。 

画面の左端で筆を持つ人物は、画家 ベラスケス本人です。
左隅にはキャンバスの裏面が描かれています。
中央のマルガリータ王女にかしずくのは
宮廷の王子・王女の相手をする子供の従者、ラス・メニーナス。
さらに奥には侍従と修道女という 変化にとんだ人物配置、大胆な構図!
注目すべきは中央の壁に掛かる鏡です。
写っているのはマルガリータの両親、王(フェリペ4世)と王妃で、
幼いマルガリータと画家の視線は
画面のこちら側にいる王と王妃に向けられています。

これはつまり、私達がこの絵に向かう時、鏡に映る王と王妃の立場と重なり 
マルガリータと画家の視線を受けることになるのです。
なんと!
見る者までもキャンバスの中の空間に引きずり込んでいるわけです。

「絵画の中の絵画」そう呼ばれる所以でしょう。


・・・しかし 天才画家ベラスケスでも 抜けている所があるようで。
画面 奥の扉。これは外開き(画面の奥に向かって開く)なのですが
梁よりも扉が高く、閉まらないんですよね・・・。
・・・さて、どうしたものでしょう?

          

ただいまー!

2006-03-05 | 海外旅行
遅くなりましたが 無事に帰国しております。


帰国は27日の予定でしたが、
マドリードからのイベリア航空が雪の為に3時間半遅れ、
ロンドン発成田行きの英国航空に乗り遅れました・・・!
これは全てイベリア航空の責任となり、
夕食と朝食付きのロンドン一泊と 一人3分間の国際電話、
成田までのヴァージンアトランティック航空が提供されました。
(英国航空も良かったけどヴァージンはもっと良かったのでラッキー☆)

思わぬ所でロンドン一泊についつい喜んでしまいましたが
すでにスーツケースはマドリードの空港にてチェックイン済み。
機内持ち込みの手荷物だけで一泊を過ごすのはなかなか厳しかったです。
一週間のスペイン旅行中、オリーブオイルのきいた食事が多かったせいか
ロンドンのラディソンホテルでのビーフバーガー&チップスが美味しかった。
余談ですがイギリスの外貨は倒れそうになるくらい高いですね。
現在、1£→210円です。

28日、無事に成田到着。

自分の責任ではないけれど、飛行機に乗り遅れたのは初めて。
航空会社との交渉などを考えると 個人旅行でなくて本当に良かったーーー。

またゆっくり旅行記を立ち上げていくのでチェックしてね! 



いよいよだ!

2006-02-16 | 海外旅行
えへへ。

20日からスペインに行ってきます。
日本からスペイン行きの直行便は無いので
ロンドン ヒースロー空港(ホントに丁度10年振り!)を経由して
まずはマラガ国際空港からスペインに入る予定です。

成田→ロンドン経由マラガ→トレモリノス→ミハス→セビリア→コルドバ
→グラナダ→カンポ・デ・クリプターナ→トレド→マドリード→ロンドン経由→成田

8日間で ざっとこんなスケジュールとなっております。
とりあえずマドリードとアンダルシアを巡る基本コースです。
今回なんと初めてのパッケージツアー参加。
団体行動出来るのか?私!
(なぁんて こう見えても意外と素直な性格なので大丈夫!)
個人旅行ではこんなハードスケジュールは組めませんよね。




ところで出発は20日の11時ですが
東京の大丸ミュージアムでクレー展をやっているので
19日に前日東京入りして行ってくるつもりです。
前日入りするにあたって 成田空港近くのホテルを調べました。
全日空や外資系の高級ホテルが¥6000とかで取れちゃうのはオドロキです。
この時期だからでしょうか?
ちなみに私は「インターナショナルガーデンホテル成田」で¥3950♪
・・・やすっっ!
 
当日 新幹線と成田エクスプレスを使って成田に行くのも
前日 長距離バスと急行で行って一泊するのも 金額的には変わりませんでした。





さて。
今回とても楽しみにしている都市の1つにセビリアがあります。
セビリアは、高校生の頃から憧れていた
バルトロメ・エステバン・ムリーリョの出身地。
ムリーリョを初めて知ったのは なんと社会の授業時間に使われていた資料集でした。
このように(?)歴史と芸術は切っても切り離せない関係にあります。
今回のスペイン訪問では 美術館だけではなく、 
実際に教会の礼拝堂に掛かる彼の絵を見て来ます!!



左:社会の資料集に載っていたこの絵が原点でした。
  あなどれません、社会の資料集!
  授業中、こんな所を見ていたんですね、笑。
  本物はパリ、ルーブル美術館にあります。
  気合いを入れ過ぎて現地での撮影は失敗・・・泣!   

右:ロンドン、ナショナルギャラリー所蔵。
  画家本人が熱心なカトリック教徒である為に宗教画が多いのですが
  子供の絵を描かせたら右に出るものはいないと、思います。




左:ロンドン、ウォーレスコレクション所蔵。
この絵を初めて見た時は 人物の表情の豊かさに見入ってしまいました。
  とても親しみやすい宗教画家で、日本にもファンは多いと思われます。

右:サンクトペテルブルグ、エルミタージュ美術館所蔵。
  近い将来、必ず行きたい美術館の1つ。憧れです!
  写真は日本のエルミタージュ美術館展の時のポストカードより。