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サワノのお気に入りだけで構成するブログ

文化フォーラム 絵画館

2009-06-06 | ベルリン旅行 090516~
ハイ。

本題まで随分かかりましたが
今回のベルリン行きの目的は美術館・博物館巡りです。
ベルリンは 世界遺産に登録された文化芸術系の博物館島をはじめ
分断されていた時代を伝える歴史系の博物館など
150を越える美術館・博物館を所有するミュージアムな街 なのです。

私は国立博物館所属のミュージアム3日間パスを購入しました。
このミュージアムパスと電車・バス乗り放題の7日間パスを初日に購入して
後はほとんどお金を使わず 3日間は美術館に入り浸って過ごしていました。

トップの写真は
ブランデンブルグ門からユダヤ人犠牲者記念碑を通って
ポツダム広場へ向かうとあのベルリンフィルハーモニーの奥に見えてくる
文化フォーラムといわれる複合文化施設。
この建物の中にその中核となっている絵画館があります。



ここでのお目当てはやっぱりこの方↓



フェルメールの絵には本当に多くの意味が含まれている(らしい)けど
実際に向き合う時は あまりそれらを意識しない方が
素直にこのフランドル的な光と空気を感じることができて好きです。
その質感まで伝わってくるステンドグラス↓



どちらの絵も額装が素敵
フェルメールの絵を一層 落ち着かせて魅せる。





ガラッと変わってイタリア絵画。
こちらティッツィアーノ↓



ん、この絵どっかで見た!
と思ったらこれこそマドリードのプラド美術館で
「美は視覚によるものか 聴覚によるものか」と問われた
ヴィーナスとオルガン奏者、の変形バージョン。

↓カラバッジョ。



↓文句なしに美しいラファエロのマドンナ。
やっぱり人気があって有名な絵画は 放っているオーラが違う。
ぱっと見渡しただけでもすぐに目に入って来る。



この額縁の彫刻すごい!
実がなってます。
こういう額縁って絵画が生まれた時からのオリジナルなのか 
後の価値観によって直されたものなのか分からないけど
その時代をも示唆していて興味深い。

それにしても後ろの壁がピンクって日本人じゃできない発想よね。





ふと見上げた天井↑
モノトーンがすごくキレイに撮れてました。

私の中でイタリア行きがなかなか具体化しないのは
この辺りのルネッサンス芸術に
人が言う程は惹かれなかったのが理由かもしれない。



でもボッティチェリは予想外に良かった!
↑ちょっと他よりゴージャスなボッティチェリコーナー。
豊かな色彩と独特の人物像。静かな、だけど強烈なインパクト。







その他にもドイツ、イギリス、フランス、スペイン絵画まで網羅しています。
(ブリューゲルもあるはずなのに実は記憶がナイ
お目当ての絵を目指してゆっくり歩いても2時間掛からないくらいで
次の美術館も目白押しの私のスケジュール的にはちょうど良い大きさでした。
ベルリン国立博物館の一角ですらこの見応え。
ルーブルや大英博を意識したいベルリンの気持ち 分かる気がする。

それにしても驚く程 人がいない。
この中の一点でも 日本に来ようものなら黒山の人だかりに違いないのに
ボッティチェリの前すら人がいない。



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