ホスピス、緩和ケア看護覚書*カナダ編

ホスピス看護をカナダから。2013年大学院を卒業しました。カナダ人の夫とは14年たっても熱愛中。

自分勝手

2012年06月18日 | 家族
ってどういう意味なんでしょうか?祖母の調子が良くない、その上父が前立腺がんと聞き、どうしようかなと思った。最後に会ったのは2年前。お金節約のため大学院卒業までは日本に帰らないと決めていた。おばあちゃん大好きっこだった私にしてみると日本へ駆けつけたい気持ちは山々。しかし年度末の6月。AJの卒業式を控えているし(式典やパーティーと子供にとっては一大イベントなのです)、父の日も控えているし(北米では母の日、父の日も大切な日です。プレゼントを送るというより家族と過ごすことが大切)、飛行機代は高いし、どうしようかと迷った。

絵里佳にはキッパリ、学校があるから私は行かないよ。お父さんとお姉ちゃんと留守番してるから、と言われた。悲しい。AJの卒業式を欠席することをAJは私だったら日本行きを選ぶから、卒業式は写真で我慢してね。料理したり、絵里佳のこととかお父さんを手伝うから、父の日も絵里佳と二人で盛大に祝うから行っておいでよと。あー頼りがいのある子に育ってくれたものだと感心。旦那は一人で行くことをとても心配しているけど(13年前に一人で帰った時喘息発作を起こして入院した私なので)、賛成してくれた。家族に背中を押されて帰国を決心した。

で、そのことを両親に伝えた時、帰ってきて欲しいなど言っていないし、そんなことはしなくても良いのにと言われた。家族を置いて、仕事も休んでくるなんて、なんて自分勝手な娘なのかと。

グサリときた。自分を振り返るといつも自分のしたいことが一番になる私。カナダへ来たことも、永住を決めたことも、大学院へ進んだことも。自分がしたいと思うことを突き進める私だ。妥協ということを考えないのも私の特徴だ。自分が幸せでなければ他人を幸せにすることはできないという信念もある。もし私が子供のために大学院進学を断念したら、私の性格では将来、後悔するというより、子供のせいで行けなかったと恨むようになると思う。こんな私だからだろうか、子供達も旦那もすんなり日本行きを認めてくれたのだろうか。仕事だって生きていくのに必要だからという目的もあるが仕事が好きだから働いている。絵里佳にとって共働きの両親は当たり前の環境なのだ。これって異常?私はいつも家族に迷惑をかけている?と深く落ち込んだ。

旦那に相談すると笑い飛ばされた。そういう芯の強いところに惹かれたから一緒になったんだよと。大学院生だからと言って母親業を放棄しているわけでもないし。いつも自分の目的をしっかり持っていて行動に移せるってなかなかだよと。妥協ではなくてお互いが支え合って、家族としても強く育って行くのではないかなと。

あー旦那と一緒になれて本当に幸せな私だと涙ぐむ私でした。

追伸
読み返していてギョッとした。絵里佳の一言って私に似ている?!あー貴方も両親にとっては頭の痛い子になるのねー

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