
COVID-19(新型コロナ感染症)が久々に増加に転じました。

これは5月12日から18日までのデータです。

0.94人から0.96人へと、取るに足らないくらいの微増ではありますが、増加傾向、日々加速していると思われます。今夏には、また大きな波になる事でしょう。
今朝、坂根医院では発熱外来に3人の患者さんが受診されました。そして、全員にインフルエンザ及びSARS-CoV-2抗原検査を施行したところ、3人全員SARS-CoV-2陽性のラインが出ました。
全国平均では、1診療所で1週間当たりの患者数が1人以下。確かに当院でも、先週、先々週はいずれも1人、その前は2人でした。
でも、今週は始まったばかりで既に3人です。(たった今4人目発生! 全員10代から40代までの若い方でした。)嫌な予感がよぎります。

18日までのデータですが、札幌医大が漸く人口当たりの新規新型コロナ感染者数を発表してくれました。


上向きの赤い矢印が目立ちますね。
我が奈良県にも赤い矢印、そして全国3位に躍進してしまいました。


上のグラフ、小さくてわかりにくいですが、オレンジ線の奈良県、今年に入ったころから、ずっと上位に居続けています。沖縄県は殆ど再開を守っていたのですが、ここにきて上昇傾向となっています。
新形コロナ、毎年冬と夏の2回感染の波がやって来ます。理由は定かではありません。

今冬にも来ました。来る夏にも来ると考えるのが普通だと思います。波の大きさが徐々に小さくなっているのが喜ばしいことではありますが、変異しやすいウィルスです。大きな変異をして感染性を増したり重症度を増したりする可能性も否定できません。重症度は減ったほうがウィルス自身が生き延びるためにも都合が良いので、大きく見れば重症度は減る方に進んでいくだろうと言うウィルス学者の予想通り、これまで重症度は減じてきました。しかし、感染性は大きくなった方がウィルスにとって都合がよく、これまでにもその方向でウィルスは変化してきている様です。そして、過去に流行ったウィルスの抗体ではカバーしきれない方向のウィルスが生き残ってきているのも事実です。
まとめていえば、いつまた新たなサブタイプの新型コロナの大流行が起こってもおかしくないのです。それが今夏と言う可能性も否定はできません。(今のところ、世界中で大爆発しそうなウィルスは見つかっていない様ですが)
ニュースではほとんど報じられなくなった新形コロナですが、確実に存在し続けています。そして、ほぼ確実に今夏も流行するでしょう。皆さん、罹りたくなければ、基本に帰って感染対策をとってください。三密回避が何より大切だと思います。不織布マスク着用は「しないよりはまし」程度の効果だと思われますが、症状がある側の方にはマスクは必須です。咳エチケットを守る様心がけましょう。新型コロナ感染症は、自覚症状が出てくる前から他人にうつす能力がある厄介な感染症です。他人にうつさないためにも、「危ない場所ではマスク」を心がけましょう。
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