先生、こんなのが届いてます。
うっ
差出人を見て、私は息をのみ込んだ
厚生労働省 近畿厚生局 奈良事務所!!
ええっつーこの期に及んで個別指導!?!?!?
平成5年度末まで残り一週間を切ったと言うのに!!それはないで!!
昨年一年間、殆どの患者さんに協力してもらって、2か月処方にしていた安定した慢性期の患者さんの処方を1か月に短縮、サービスレベルを落として迄「レセプト一枚当たりの点数」を減らしてきたと言うのに。
あて先は 医療法人 坂根院 開設者様
間違いではなく、私宛である。悪い予感で心が一杯になった。
「開けるぞ」
封を切る私の手許を職員全員が凝視している。音がない空間があった。
不器用に封筒の糊付けを剥がして、中身を取り出した。
指導と言う言葉が目に飛び込んできた。しかし、あれ、何か違うぞ?
私たちが恐れていた個別指導ではなくて、この度保険点数が改定になるのに伴う集団的個別指導で、誰もが皆受けるべきもの。個別に虐められるのではなさそうで、安堵感で一杯になりました。
今回の指導は、医療機関であれば全部受けるべきものでした。令和5年度の個別指導は免れたようです。しかーし、世の中そんなに甘くはなかった。近畿厚生局の個別指導は何とか切り抜けられた様ですが、違うところからお呼びがかかってしまいました。税務署です。
新形コロナを診てくれと言うから、わき目も降らず一心に診療に励んだら、儲かりすぎでっしゃろと税務署にクレームを付けられたと言うわけです。税務署と言うところは、血も涙もないのか!と、ブちぎれそうになりました。それに対してはちゃんとした返答が用意されていました。今回、我が医院を選出したのは、AI様なのだそうです。道理で血も涙もありませんわなぁ!!
税務署員は「AIに選出されたことは名誉なことです。」と、言うらしいです。そんな名誉、誰も要りませんよねぇ!!!