失敗しないキャンカー選び。
「リチウムバッテリーは400Ahで足りるのか。」というのが今日のお話。
ここ数年の間にリン酸鉄リチウムバッテリーがキャンピングカーのサブバッテリーとして急速に普及してきた。
今では新車のキャンカーは鉛バッテリーとリチウムバッテリーを選択できる。
最近よく質問されるのは、「キャンピングカーのリチウムバッテリーはどれくらい使えるの? 」
キャンピングカービルダーのナッツは 100Ah × 4 個で400Ah、バンテックは 4kw (12V換算で312.5Ah)を積む。
こちらはナッツのリチウムシステムで400Ahを搭載。
400Ah (実使用は320Ah程度)
バンテックはEcoFlowの4kwのパワーシステムを搭載。
4kwというのは12V換算では312.5Ahとなる。
これまでは多くが、鉛バッテリーの100Ah×3個を積んだものからはかなりの進歩である。
キャンピングカーと言えば、今ではエアコンを積んでいるのが標準になった。
家庭用のエアコンをキャンピングカーに搭載しだしたのはまだ十数年くらい前から。
リチウムバッテリーが標準になってくると、400Ah、4kwでどれくらい使えるかが興味あるところ。
人によって使い方が違うので一概には言えないが、冷蔵庫が付いてテレビを見たりすると夫婦二人で一晩に12Vで80~120Ah消費する。
日中は冷蔵庫などが動いているので30~50Ah程度とすると、一日に110~150Ah程度消費することになる。
サブバッテリーを充電しなければ一日で半分程度を消費することになる。
次に、インバーターエアコンは冷房で夜間使用してコンプレッサーが動くと200W 程度消費するが、一晩で12Vで60 ~ 80Ah (12V) 程度消費する。
ところが、夏の暑い日中にエアコンを回すと定格 620W と書かれていても700W 程度消費する。
これは12Vに換算すると1時間に50~60Ah消費することになる。
朝10時から午後3時までフルにエアコンを使えば250~300Ah消費することになる。
たとえ400Ahあっても、充電しないと一日でなくなってしまう。
余談だが、エアコンは冷房で使うより暖房で使う方がコンプレッサー圧力が高くなるので電力消費も大きい。
鉛バッテリーを3個(300Ah)積んでいるキャンカーは、「一晩エアコンが使えます。」というのがビルダーのうたい文句だった。
最近リチウムバッテリーを積んだ車は、日中もエアコンが使えますというふうに変わってきた。
キャピングカーでリチウムバッテリーを搭載した車を購入する時には、自分の用途にはこのバッテリー容量で大丈夫かをよく検討した方がいい。
購入後、エアコンを使うと足りないのでもっと増やしたいと思っても、こういうシステムは簡単には増やせないので、よく検討した方がよい。
大容量のリチウムバッテリーが望みなら、鉛バッテリー仕様を購入した後でリチウム化した方が費用的にははるかに安い。
うちは、夏の日中もエアコンを使いたかったので、12V 400Ah ×2= 800Ah 搭載している。
オルタネーターもソーラーパネルもビルダーが言うほど発電しない。
エアコンは電気食いなので、どれだけ使いたいかでリチウムバッテリーの容量が変わる。
過去記事
600Ah リチウムバッテリーの組込