11月 16日 水曜日 今日の天気は晴れ。
昨日からRENOGYの2KW 純正弦波インバーターをキャンカーで実機テスト中である。
うちのキャンカーには400Ahのリチウムバッテリーを2セット積んでいて、切替スイッチでサブバッテリーを切り替えている。
そのスイッチ自体は大きいが、接点がとても200Aもつとは考えられないのと、BMSが1セットに150Aのものしか付けてない。
それではロスばかりで電圧が下がるので、今回はBMSを介さずに400Ahのリチウムの出力から直に接続する。
インバーターの入力端子に接続した22SQのダブルコードを400Ahのバッテリー端子に直に接続する。
200A以上の電流が流れるので8mmのボルトはかなり不安なのでしっかり締め付ける。
バッテリーが満充電のときのバッテリー電圧。
左のテスターはバッテリー端子の電圧で、右はインバーター入力の電圧を測定するが、器差を調べたら12~13mV左のテスターの方が高い。
負荷テストに使ういつもの電気ストーブ (900W) と ドライヤー (1,200W)。
実際に消費電力を測ったら。890Wとドライヤーはターボ設定をオフにすると1,130Wだった。
何度かテストして、取付け部分や周辺機器に異常がないことを確認。
インバーターのスイッチを入れて、コンセント出力は101Vを確認。
このときのインバーターの待機電力は0.7Aとかなり低い。
そして、電気ストーブとドライヤーのスイッチを入れて電流が安定した数分後のインバーター出力は20.4Aを出力。
この時点のコンセント出力は102.3Vで、電流がたくさん流れた方が電圧が上がっている。
インバーターの入力ケーブルを流れる電流は199Aでこの時のバッテリー端子電圧は12.78V。
インバーターの入力端子電圧は12.27Vだった。
器差が13mVあるので、入力コード(90cm)とヒューズ(200A)の電圧損失は0.491Vということになる。
このときのインバーターの出力電圧は102.3Vである。
ここで変換効率は
102.3V×20.4A / 199.1A/12.273 = 85.4% となった。
この前に負荷を400W、800Wでテストしたがそのときの変換効率は88%程度だった。
カタログ値は最大90%とあるので、器差や簡単なテスト結果ではこの程度の差は仕方ないのではと考える。 ・・・注1
さらに 1 割ほど負荷を上げて、2,200W近くでテストしたら、200Aのヒューズが飛んでインバーターが停止した。
バッテリー電圧が下がって230A以上のかなりの電流が流れた。
説明書ではヒューズは250~300Aが推奨されているが、うちには200Aしかないのでこれで試した。
このような過負荷でのテストを何度か繰り返して、ヒューズを2回とばしたが、インバーターはトラブルもなくヒューズを取替える事でちゃんと動作する。
今回、内部を開けてデバイス等は確認してないが、故障することもなく、かなりタフなインバーターだということが分った。
結果として、
インバーターは色々なメーカーから出ていてトラブルが多い機器だが、これは定格の2,000Wで使っても大丈夫。
誤った使い方をしても色々な保護機能 ( 低電圧、過電圧、過負荷、加熱等 ) が内蔵されているので安心。
しっかりした保証規定で保証も1年付いている。
一番うれしいのは、この2KWのインバーターが、入力側のしっかりしたケーブルも付属していて5万円程度の価格で買えること。
変な中華製を買わなくて済むのはユーザーとしてもかなり助かる。
最後に、インバーターは大電流を取扱う機器なので、配線、ヒューズ、端子類は確かな物を使って、きちんとした工事を行う事をお忘れなく
注1 2022.11.24 加筆修正 (旧) カタログ値は90%以上~ (新) カタログ値は最大90%~
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