安楽死を提唱する動物愛護団体

　こんなにかわいいのに、危うく殺されそうな事態になりそうなこのシロクマの赤ちゃん。まずはそのニュース、時事通信経由asahi.com（←クリック）からです。

育児放棄されたシロクマ赤ちゃん、初登場　独の動物園

　ドイツのベルリン動物園で２３日、命の危険にさらされていたシロクマの赤ちゃんが初めて一般公開され、各国メディアを含む１０００人規模の見物客が殺到、大騒ぎになった。

　　このシロクマは雄の「クヌート」。昨年１２月初めに生まれたが、母親が育児を放棄。飼育係の手で育てられたため、一部の動物愛護団体が自然に戻れないとして安楽死を提唱したことから、メディアの注目が集まり、子供たちによる助命嘆願運動も起こっていた。

　この日、縫いぐるみのような愛くるしい姿が現れると、観衆から一斉に歓声が上がった。ガブリエル環境相はクヌートの「親代わり」になると表明、来年ドイツで開かれる環境国際会議のマスコットに抜てきする考えを示すなど、人気はうなぎ上りだ。（時事）


　私が驚いたのは「一部の動物愛護団体が自然に戻れないとして安楽死を提唱したこと」。自然に戻れないからといって生まれてきた子熊を殺していいものだろうか？動物園で命を全うさせるのではいけないのか？それが「動物愛護」なのか？人間ってそこまで権限があるものなのか？
　もちろん育児放棄されたまま放置しておいたら死んでいただろうが、一旦助けておいたくせに、シロクマだって感知しないところで人間の考え方の都合でその命を絶っていいものか？動物園にいる動物は最初っから自然ではないだろうに。
　ちょっとその動物“愛護”団体の考え方が理解できない。その団体の組織こそ「安楽死」させたほうがいいんじゃないか？